プラサラナ、鉄道サービス改善に向け新指標導入

【クアラルンプール】 公共交通機関を管轄する国営プラサラナ・マレーシアは、鉄道サービスの安定性を評価し改善させるために新たな主要業績評価指標(KPI)を導入する。

アンソニー・ローク運輸相によると、軽便鉄道(LRT)、首都圏大量高速輸送(MRT)を含む同社が運営する全ての公共交通機関において、2026年第3四半期までに平均故障距離間隔(MKBF)を現在の15万キロメートル(km)から100万キロメートルに伸ばすことを目指す。5分を超える技術的な問題や遅延はインシデントとしてMKBFに影響する。プラサラナはMKBFリポートを毎月公開し、ソーシャルメディアやウェブサイトでは乗車数などに関するリポートを掲載する予定だ。MKBFは故障が回復してから次の故障が発生するまでの平均営業距離を指す。

またローク大臣は、離職防止策としてプラサラナの従業員の給与を4ー10%引き上げると発表。高度なスキルを持つ従業員を維持するために給与を引き上げると説明した。

昨年はプラサラナ管轄内で826人の従業員が退職し、ラピッドレールの離職率は6%、ラピッドバスの退職率は11%だった。内部調査によると、退職者の大半が技術スタッフやバスの運転手で、シンガポールなどの海外の公共輸送機関運営会社からのオファーに惹かれて退職したことがわかったという。
(マレーシアン・リザーブ、ザ・スター電子版、4月13日)

プロドゥア、ハリラヤに合わせて割引キャンペーンを実施

【ラワン=マレーシアBIZナビ】 ダイハツ系プルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)は12日、ラマダン(断食月)明けを祝うハリ・ラヤ・アイディルフィトリに合わせて、Aセグメント・セダン「ベザ」およびAセグメント・コンパクトカー「アジア」の部品とサービス料金を30%割り引く「プロドゥア・オート・慈悲(ラーマ)2023」キャンペーンを実施すると発表した。

プロドゥアが発表した声明によると、同キャンペーンは、政府が実施する物価上昇の影響緩和策の下で投資貿易産業省(MITI=旧通産省)が新たに開始した「オート・ラーマ」パッケージに合わせて、4月12日から5月15日にかけて実施するもので、プロドゥアは価格上昇の影響を緩和し、祝祭シーズンに向けてメンテナンスを受けてもらうことで、安全性向上を目指す。

テンク・ザフルル投資貿易産業相は、他の自動車メーカーもハリ・ラヤ・アイディルフィトリに合わせてプロドゥアと同じように「オート・ラーマ」パッケージに参加してくれることを期待していると述べた。

国民車メーカー、プロトン・ホールディングスも12日、「プロトン・ラーマ」キャンペーンとして、40項目の無料安全チェックと150リンギの割引サービス・パッケージを提供すると発表している。

家電販売のコーツマレーシア、セキュリティソフトを販売へ

【クアラルンプール】 家電・家具販売のシンガポール企業コーツ・アジアのマレーシア子会社コーツ・マレーシアは、サイバーセキュリティのフィンランド企業エフセキュアと提携し、セキュリティソフト「プロテクト360」を販売すると発表した。

「プロテクト360」は、ウイルスやマルウェア対策、プライバシー保護、保護者による子供の利用管理機能などを一括で提供するもの。ライト版(端末1台向け)は59リンギ、エリート版(5台まで)は309リンギ。コーツの分割払いプラン「コーツ・イージー・ペイメント」利用者はエリート版を1年間無料で利用可能。

エフセキュアの地域責任者であるG.U.レヌカナンド氏は、マレーシアでのサイバーセキュリティの脅威は深刻化しており、今年1ー2月だけで2,700万リンギの損失が報告されたとし、堅牢なセキュリティ対策を行うことがこれまで以上に重要だと述べた。

コーツ・マレーシアの東浦秀也 最高経営責任者(CEO)は、エフセキュアと提携し「プロテクト360」を提供することでより安全なデジタル環境を創出し、個人がオンラインセキュリティを管理できるようにすることを目指すと述べた。
コーツ・アジアは2019年に家電量販大手ノジマ(本社・神奈川県横浜市)が子会社化している。
(ザ・サン、4月14日)

エアアジアX、6ー8月に関空便を毎日運航へ

【東京=マレーシアBIZナビ】 長距離格安航空会社、エアアジアXは12日、クアラルンプール(KL)ー大阪・関西空港線を6ー8月の3カ月間、毎日運航すると発表した。

夏休みシーズンにおける旅行需要拡大を見込んだもので、関空発は9月1日までとなる。現在はKL発(D7・532便)が月、水、金、土曜日、関空発(D7・533)が火、木、土、日曜日の週4便で運航しており、スケジュールはKL発が8時55分、関空着が14時40分、関空発が23時45分、KL着が翌日の7時25分。

なお9月からのスケジュールは元の週4便に戻り、D7・001便(月、水、金、土)のKL発が13時35分、関空着が21時20分、D7・002便(火、木、土、日)の関空発が21時00分、KL着が翌日の2時45分となっている。

エアアジア、KLー印尼クルタジャティ線を5月に就航

【セパン =マレーシアBIZナビ】 格安航空会社エアアジアは10日、クアラルンプール (KL)ークルタジャティ(インドネシア西ジャワ州)線を5月17日に就航すると発表した。

マレーシアの航空会社として、初めてのクルタジャティ国際空港乗り入れとなり、エアアジア・マレーシアにとり、12路線目のインドネシア線となる。エアアジアは観光と経済の成長を押し上げ、マレーシアとインドネシアの関係強化に繋がると期待している。

KLークルタジャティ線は水、日曜日の運航で、「AK418」便はKL発が9時5分、クルタジャティ着が10時20分。「AK419」便はクルタジャティ発が10時50分、KL着が14時5分となる。

新規就航を記念して、アプリとウェブサイトにおいて片道149リンギからの割引キャンペーンを16日まで実施する。渡航期間は5月17日から10月23日。
エアアジア・マレーシアは、KLからバンダアチェ、ジャカルタ、バリ、メダン、パダン、ペカンバル、マカッサル、ジョグジャカルタ、バリクパパン線、ペナンからはジャカルタ、メダン線を運航している。

新興格安航空MYエアライン、6機目のエアバス機を導入

【クアラルンプール】 新興格安航空会社のMYエアラインは11日、同日付で6機目のエアバス「A320」型機を導入したと発表した。

レイナー・テオ最高経営責任者(CEO)は、6機目の導入について、「運航効率や定時運航率(OTP)目標の達成に向け予備機を持つ」という同社の方針にも合致しており、時宜を得たものだと説明。近く7機目を導入し、既存路線の増便により運航効率を向上させる方針で、今後も航空機を追加し、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域での顧客基盤を拡大することを目指すとした。

MYエアラインはクアラルンプール国際空港格安航空専用ターミナル(KLIA2)とクチン、コタキナバル、ランカウイ、コタバル、ペナン、シブ、タワウ、ミリを結ぶ路線を就航しており、コタキナバルータワウ間のサバ州内路線も近く運航開始する。年内に20機の航空機を導入することを目標に掲げており、エアバス「A320」型機17機のリース契約の締結も発表している。
(ザ・サン、ザ・スター、4月12日、エッジ、ベルナマ通信、4月11日)

プロドゥア、3月の販売台数と生産台数が3万台を突破

【ラワン=マレーシアBIZナビ】  ダイハツ系プルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)は10日、3月の新車販売台数が前年同月比20.2%増の3万2,179台、生産台数が同29%増の3万3,666台となり、共に3万台を超えたと発表した。
第1四半期の新車販売台数は前年同期比27.5%増の7万8,564台、生産台数が同33.9%増の8万4,800台だった。

ザイナル・アビディン・アハマド社長兼最高経営責任者(CEO)は、国家経済復興計画(PENJANA)に盛り込まれた売上税減免措置の3月末の納車期限を前にサプライヤーのエコシステム改善や販売ネットワーク内の調整を実施したことが奏功したと説明。しかし納車が間に合わなかった顧客がいるとして、長く待たせていることを謝罪した。また減免措置終了後も予約数は引き続き健全な水準にあり、生産面では原材料の価格が世界的に下がっていることでコスト圧力が緩和されたとし、納期を短縮できると説明した。

マレーシア航空など、ハリラヤ期間中の提供座席数を追加

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】  マレーシア・アビエーション・グループ(MAG)は6日、傘下のマレーシア航空、ファイアフライ、MASウィングスがハリラヤ(断食月明け大祭)を家族と過ごすことができるように、4月18日ー5月1日の提供座席数を1万8,000席追加すると発表した。3月29日に2万座席を追加販売していたが、ほぼ売り切れ状態となっているという。

座席数を追加するのは、クアラルンプールとアロースター、コタバル、クアラ・トレンガヌ、クアンタン、コタキナバル、ラブアン、タワウ、サンダカン、クチン、ビントゥル、シブ、ミリを結ぶ路線。予約や詳細はマレーシア航空、ファイアフライ、MASウィングスの公式ウェブサイトで公開している。

MAGのアハマド・ルクマン最高経営責任者(CEO)は、今年2月時点の同社グループの輸送能力は2019年時点の85%に達しており、今後祝祭シーズンやスクールホリデーがあることから、今後の航空需要に前向きな見通しを持っているとした。

国内最大のボルボ車修理センター、ペナンにオープン

【クアラルンプール】 ボルボ・カー・マレーシア(VCM)は、国内最大規模となる認定ボルボ車修理センターをペナン州ジュルにオープンしたと発表した。

ディーラーのアイロール・イポーが運営し、敷地面積は約4万平方フィート。主要高速道路に近接しており、モダンで機能的なデザインが特徴。最新のグリーンテクノロジーに準拠した最先端システムや高度技術者を擁し、大量のボルボ車を扱える高効率かつ高品質なボディ修理や塗装サービスを提供する。肉眼では見つけられない損傷も検出できる、先進的な車両検査・修理システム「カー・オ・ライナー」では、損傷車のボディフレームを、正確、迅速、安全に修理できる。また、スウェーデン・ピバブ社の塗装ブースなども備え、技術者の健康や安全に配慮している。

VCMのチャールズ・フランプ社長は、1年足らずで国内に3カ所の修理センターを開設したことで、マレーシア顧客は、ボルボの国際水準のアフターサービスを受けられるようになったと述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ポールタン、4月7日)

ジェトロ奈良、「奈良フードフェア」をクアラルンプールで開催

【奈良】 日本貿易振興機構(ジェトロ)奈良事務所は、奈良の食品生産者とマレーシアのバイヤーとの間のビジネス関係を構築することを目的とする「奈良フードフェア」を来年2月までにクアラルンプールで開催する。奈良県産品の販路開拓を図るとともに、奈良の食文化の魅力を紹介し、マレーシアでの顧客を増やすことを目指す。
奈良市の仲川げん市長は、日本茶、麺、酒、墨、紙などは千年以上前にシルクロード経由で中国から奈良に伝わったとし、日本文化発祥の地である古都・奈良の食文化や郷土料理をマレーシアを含む海外市場に紹介したいと述べた。アジアにおけるマレーシアの経済的存在感は高まっており、また日本企業がマレーシアの社会的課題の解決や生活水準の向上に貢献できるとし、双方にとってメリットを生む関係を作ることが重要だと述べた。
奈良県桜井市の大手素麺メーカー池利は、1200年以上の歴史を持つ三輪素麺を海外に広めるビジネスチャンスを求めている。また、生駒郡斑鳩町で1900年から醤油を製造しているニシキ醤油では、様々な醤油をマレーシア市場に紹介し、代理店やビジネスパートナーの候補を探す予定。奈良市の人気かき氷店「ほうせき箱」は、伝統的な食文化に基づく新たな奈良名物をマレーシアに紹介したいと述べた。
(ザ・サン、4月10日、ベルナマ通信、4月9日)