シンガポールのバッグ店「シフト&ピック」1号店がKLにオープン

【クアラルンプール】 韓国、タイ、シンガポールのインディーズ・ファッション・バッグ・ブランドをオンラインと実店舗で販売するシンガポールの「シフト・アンド・ピック」が、マレーシア1号店をクアラルンプール(KL)のミッドバレー・メガモールにオープンした。

シンガポールやタイで人気のブランドを取り揃える。店舗面積は464平方メートルで、営業時間は毎日10時ー22時。マレーシア1号店オープンを記念し、韓国ブランド「マルヘンジェイ」のミッドバレー・メガモール店限定商品「リッキー・マルチウェイSEバックパック(カーキ)」の販売も行う。

シフト・アンド・ピックは、世界中のインディーズ・ファッション・バッグを購入できるEコマースポータルとして開業し、2019年にはシンガポールのチャンギ空港に実店舗を開設している。
(インサイドリテール、2月15日)

ファームフレッシュ、アイスクリームチェーンの株式を取得へ

【クアラルンプール】 乳製品大手のファーム・フレッシュは、国産アイスクリーム・チェーンのインサイド・スクープ (TISSB)の65%株式を8,390万リンギで取得すると明らかにした。

ファーム・フレッシュが15日付けでブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に宛てた声明によると、既存株主からまず53%株式を6,840万リンギで取得する。そのうち4,840万リンギは現金で支払い、2,000万リンギはファーム・フレッシュの1,316万株(発行価格1.52リンギ)を発行し充てる。その後に12%株式を1,550万リンギで取得し、合計65%株式を保有する。第2四半期内に買収を完了する予定だ。

ファーム・フレッシュは、アイスクリーム・チェーン事業への多角化により、乳牛飼育や乳製品製造・マーケティング・販売といった中核事業への集中リスクを軽減できるとした。

TISSBは、元投資銀行勤務のエドムンド・タン・ジュンファ氏とその妻でアクチュアリーのリム・シウリ氏が2013年に開業し、国内で37店舗を展開している。ファーム・フレッシュによる買収後も夫妻が取締役として経営を継続する。今後は、ネグリ・センビラン州セレンバンへの製造拠点およびセントラルキッチンの設置や店舗の拡大、フィリピン、インドネシアなどの近隣諸国への進出を目指す。
(マレーシアン・リザーブ、2月16日、エッジ、2月15日)

エアアジア、KLやコタキナバルから中国7都市への直行便再開

【クアラルンプール】 エアアジアは13日、クアラルンプール(KL)とコタキナバルから中国のマカオ、深セン、広州、昆明、上海、杭州、成都の7都市間の直行便を再開すると発表した。

エアアジア・マレーシアは10日、KLとコタキナバルからマカオ、深セン、広州、昆明線を週10便で再開。3月には最大週27便に増便する。またエアアジアX(AAX)は3月1日からKLー上海、杭州、成都線を週10便で再開する。

エアアジア・マレーシアのリアド・アスマット最高経営責任者(CEO)は、中国が同社グループにとり不可欠な市場で、新型コロナ感染拡大前は最大の席数を提供していたとし、今回の運航再開によりマレーシア、中国双方の乗客にサービスを提供し、両国の観光、貿易、経済成長を後押しできると抱負を述べた。

AAXのベンヤミン・イスマイル最高経営責任者(CEO)は、「人気があり収益性の高い路線を運航する」という成長戦略で中国は主要市場であり、2019年には中国発着線を180万人以上が利用したとコメント。中国線は出張、留学、家族・親戚訪問などの用途で人気があり、お得な航空運賃やサービスを通じて需要を喚起できると確信していると述べた。
(エッジ、ザ・サン電子版、2月13日、エアアジア発表資料)

アイスクリームのバスキンロビンス、自動化施設を開設

【クアラルンプール】 米系アイスクリーム・チェーンのバスキン・ロビンス(サーティワン・アイスクリーム)をマレーシアとシンガポールでフランチャイズ展開するゴールデン・スクープは、3,000万リンギを投じ、セランゴール州セパンのセレニア地区に新しいワンストップ・サプライチェーンセンター(OSSCC)を開設した。

Amバンクが開設資金の一部を融資した。OSSCCは保管、製造、流通機能を統合したもので、自動倉庫システムを導入。工程自動化や手作業削減により効率化や品質向上を図り、マレーシアとシンガポール両国での店舗展開を加速する。

Amバンクのスライマン最高経営責任者(CEO)はOSSCC発表会で、バスキン・ロビンスのようなアイスクリーム大手への支援は飲食業界の将来を後押しすることにつながるとし、今回の融資はAmバンク自身のデジタル化目標にも合致しており、ゴールデン・スクープが製造プロセスの改革と近代化を図り、インダストリー4.0(IR 4.0)技術を導入し効率性を高められることを期待していると述べた。

ゴールデン・スクープのチェ・シーヨン社長は、Amバンクのサポートに心から感謝するとし、OSSCCは、ゴールデン・スクープがプレミアム・アイスクリーム業界における地位をさらに高めることを可能にすると述べた。
(ザ・サン、ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月14日)

道路税ステッカー貼付義務を廃止、デジタル移行で=運輸相

【クアラルンプール】 アンソニー・ローク運輸相は10日、これまで義務づけられていた、自動車のフロントガラスへの道路税ステッカー貼付について、デジタル移行により義務を廃止すると発表した。

道路交通局(JPJ)のポータルサイトやスマホアプリ「MyJPJ」で道路税支払証明と運転免許証が表示できるようになる。第1段階として、マレーシア人の自家用車や二輪車(個人利用)が対象となる。商用車や外国人の車は対象外。またデジタル化したくない場合には現行のステッカーを使用し続けることもできる。取り締まり時には、警官がタブレットなどの電子機器で登録データを確認するため、万が一スマホを所持していない場合にも問題はない。MyJPJアプリはすでに利用が可能となっているという。

ローク運輸相は、毎月平均150万台の車両が道路税の更新をしているが、デジタル化により、ステッカー取得のためのJPJの混雑を最大80%軽減できるとし、第1段階で年間9,600万リンギの歳出が節約できると強調。国民も行列時間やステッカー配達料金の節約ができるとし、双方にメリットがあると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月12日、ザ・スター、2月11日、ポールタン、エッジ、ベルナマ通信、2月10日)

KLIAとKLIA2、KLIAターミナル1と2に改称へ=運輸相

【プトラジャヤ】 アンソニー・ローク運輸相は9日、クアラルンプール新国際空港(KLIA)と格安航空専用ターミナル(KLIA2)の名称を、「KLIAターミナル1」と「KLIAターミナル2」に変更する方針を明らかにした。

ローク運輸相は、改称は両空港の市場性や競争力向上を考慮して閣議で決定したが、実施には、空港運営会社マレーシア・エアポーツ・ホールディングス(MAHB)との協議や空港コードを発行する国際航空運送協会(IATA)などとの事前調整や、MAHBとの新協定を第1四半期末までに締結する必要があると説明した。

ローク運輸相によると、政府とMAHBは、全国空港・飛行場39カ所の運営、管理、保守、開発に関する運営協定を締結しているが、2日の閣議で2069年までの運営協定(OA2023)の新条件への合意が行われた。空港建設や改修への連邦政府の継続的資金投入が困難なため、空港開発基金(ADF)を設立し、空港利用者、一般市民、航空会社からの寄付で開発費用をまかなう計画だ。旅客サービス料(PSC)の一部を基金に組み入れるが、その割合を3年ごとに見直す。

ローク運輸相は、OA2023により、MAHBは政府承認の上で外国企業などと空港開発で協力できるようになり、政府とMAHBは迅速な商業開発や長期開発計画を策定できるようになるとした。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月10日、フリー・マレーシア・トゥデー、ザ・スター電子版、2月9日)

シークレットレシピ、今年は20店舗の開設を計画

【クアラルンプール】 今年創業26周年を迎えたレストランチェーン「シークレットレシピ」は今年、20店舗を開設し、2025年末までに国内で400店舗達成を目指す計画だ。

同社は先ごろ350店舗目をセランゴール州の「ワンウタマ・ショッピングセンター」にリニューアルオープンした。5年ごとに店舗のデザイン変更や、家具や什器の入れ替えを変更しており、今年は23店舗でリニューアルを行う計画だ。
シークレットレシピは、1997年に創業し、国内のみならずシンガポールやタイ、ブルネイ、バングラデシュ、モルディブにも出店している。今年はフィリピンや中東での出店を計画しているという。

シークレットレシピのパトリック・シム社長は、インフレ率の上昇が緩やかになってきていることについて、飲食業界にとって吉報であるとし、同社の店舗で外食をする人が増えると予想。米国や欧州で不況が続いているが、国内経済への影響はないと予測した上で、国内の飲食業界の見通しは明るく、国内消費は依然として強いとの見解を示した。
(マレーシアン・リザーブ、2月9日)

サラワク州初の国産クラフトビール、正式発売

【クチン】  サラワク州初となる国産クラフトビール「1602クラフトビール」が9日、正式発売された。「ウィート」、「ペールエール」、「エクストラダーク」、「ラガー」の4種類を用意する。

「1602クラフトビール」という名称は、最古と言われるボルネオ島地図が1602年に出版されたことにちなんでいる。サラワク州が独自のビールを生産できることを証明し、ボルネオ島を再び世界に紹介する。「ペールエール」「エクストラダーク」はイギリスやアイルランド風、「ラガー」はドイツ風で、発酵には伝統的な酵母を使用しているという。

醸造業を営むビンセント・リー氏が工場でのビール大量生産を試みたが、香りや味の点から品質が劣ると判断し、手作りのクラフトビールへと方向転換。マレーシア人のランディ・リュー氏とドイツ・バイエルン出身のハンス・ゲルナー氏の2人に声を掛け、クラフトビール製造に至った。リュー氏の醸造所コンサルタントとしての経験や1308年から代々ビール醸造に携わってきたゲルナー氏の経験が「1602クラフトビール」製造に活かされている。

「1602クラフトビール」は、現在クチンとシブの飲食店や娯楽施設、ミニマートなどで販売されている。ミリやコタキナバル、インドネシアの西カリマンタン州でも近日販売開始される予定だ。
(ボルネオポスト、2月8日)

キャピタルAのCEO、スバン空港への乗り入れを計画

【セパン】 格安航空会社エアアジア・グループの親会社であるキャピタルAのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は、ナローボディ・ジェット機の受け入れ方針を明らかにしているスバン空港(LTSAAS)への乗り入れを計画していることを明らかにした。

先ごろアンソニー・ローク運輸相がスバン空港再開発計画(SARP)案が先の閣議で承認されたと明らかにしたことを受けたもので、フェルナンデスCEOは「すべての大都市には都市空港が必要だ。(クアラルンプール新国際空港=KLIAと合わせて)2つの空港をもつことは先見の明がある」と評価。キャピタルAがすでにいくつかの路線に関する乗り入れ申請を行ったことを明らかにした上で、既存の顧客とはまったく異なった客層をターゲットにすることを計画していると述べた。

マレーシア・エアポーツ(MAHB)が提出したSARP案は、LTSAASを最大年間乗客数800万人の取扱能力をもつ地域の航空ハブに生まれ変わらせる計画。エアバス「A320」型機、ボーイング「B737」型機 または同等クラスのナローボディ・ジェット機を使用した定期旅客便と貨物便の乗り入れ再開が盛り込まれている。
(ザ・スター、ザ・サン、2月9日)

ウォーターパーク「スプラッシュマニア」がオープン

【クアラルンプール】  ガムダの不動産部門ガムダ・ランドは6日、ウォーターパーク「スプラッシュマニア」をセランゴール州のタウンシップ「ガムダコーブ」にオープンした。

面積は6.47ヘクタールで、4,000人の収容が可能。水深2.74メートルのプールに飛び込むウォータースライダー「ワイルドラッシュ」、カラフルなLEDライトを備えた全長78メートルのマルチメディア・アンド・オーディオ・ウォータースライダー「シャカ・ワカ」、バーチャル・リアリティのヘッドギアを装着し滑り降りる「アトランティスVR」、45度の滑り台2台やレストランを備えた3階建て高さ180メートルの「アマゾニア・シップ」などウォータースライダー24台を含む39のアトラクションを有する。全アトラクションで、大人と同じ体験ができるように子供向けのバリエーションも用意した。

入場料は、大人125リンギ、子供95リンギ(身長90cm未満の子供は入場無料)。オープンを記念して割引を実施しており、3月31日まで大人79リンギ、子供63リンギで入場できる。

運営責任者のスレシュ・V・クマラン氏は、大人も子供も「スプラッシュマニア」で楽しい時間を過ごしてほしいと述べた。
(エッジ、ベルナマ通信、2月7日)