マレーシアの総人口、第4四半期は1.3%増の3300万人

【クアランプール=マレーシアBIZナビ】 統計局の発表によると、2022年第4四半期のマレーシアの総人口は3,300万人となり、前年同期比で1.3%、前期比で0.3%それぞれ増加した。

男性が1,740万人、女性が1,560万人で、前年同期からそれぞれ30万人、10万人増加した。人口性比(女性100人に対する男性の数)は、111だった。

総人口のうち90.2%がマレーシア国籍で3,040万人。残り8%が外国人で260万人で、外国人労働者や留学生が増えたことで、前年同期から4.0%増加した。
州・地域別では、セランゴール州の人口が最も多く全体の21.6%を占めた。それにジョホール州(12.3%)、サバ州(10.4%)が続いた。

出生数は10万9,842人で、前年同期比で2.1%減少したが、前期比では0.4%増加した。うち男児が5万6,348人、女児が5万3,494人だった。州・地域別では、セランゴール州がトップで2万1,384人だった。

死者数は4万8,780人で、前年同期比10.2%、前期比3.0%共に減少した。男性が2万8,222人、女性が2万558人だった。死者数もセランゴール州が1位となり、7,711人が死亡。なお、新型コロナウイルス「Covid-19」による死者数は492人で、前年同期から89.6%減少した。

KLIAとKLIA2、KLIAターミナル1と2に改称へ=運輸相

【プトラジャヤ】 アンソニー・ローク運輸相は9日、クアラルンプール新国際空港(KLIA)と格安航空専用ターミナル(KLIA2)の名称を、「KLIAターミナル1」と「KLIAターミナル2」に変更する方針を明らかにした。

ローク運輸相は、改称は両空港の市場性や競争力向上を考慮して閣議で決定したが、実施には、空港運営会社マレーシア・エアポーツ・ホールディングス(MAHB)との協議や空港コードを発行する国際航空運送協会(IATA)などとの事前調整や、MAHBとの新協定を第1四半期末までに締結する必要があると説明した。

ローク運輸相によると、政府とMAHBは、全国空港・飛行場39カ所の運営、管理、保守、開発に関する運営協定を締結しているが、2日の閣議で2069年までの運営協定(OA2023)の新条件への合意が行われた。空港建設や改修への連邦政府の継続的資金投入が困難なため、空港開発基金(ADF)を設立し、空港利用者、一般市民、航空会社からの寄付で開発費用をまかなう計画だ。旅客サービス料(PSC)の一部を基金に組み入れるが、その割合を3年ごとに見直す。

ローク運輸相は、OA2023により、MAHBは政府承認の上で外国企業などと空港開発で協力できるようになり、政府とMAHBは迅速な商業開発や長期開発計画を策定できるようになるとした。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月10日、フリー・マレーシア・トゥデー、ザ・スター電子版、2月9日)

シークレットレシピ、今年は20店舗の開設を計画

【クアラルンプール】 今年創業26周年を迎えたレストランチェーン「シークレットレシピ」は今年、20店舗を開設し、2025年末までに国内で400店舗達成を目指す計画だ。

同社は先ごろ350店舗目をセランゴール州の「ワンウタマ・ショッピングセンター」にリニューアルオープンした。5年ごとに店舗のデザイン変更や、家具や什器の入れ替えを変更しており、今年は23店舗でリニューアルを行う計画だ。
シークレットレシピは、1997年に創業し、国内のみならずシンガポールやタイ、ブルネイ、バングラデシュ、モルディブにも出店している。今年はフィリピンや中東での出店を計画しているという。

シークレットレシピのパトリック・シム社長は、インフレ率の上昇が緩やかになってきていることについて、飲食業界にとって吉報であるとし、同社の店舗で外食をする人が増えると予想。米国や欧州で不況が続いているが、国内経済への影響はないと予測した上で、国内の飲食業界の見通しは明るく、国内消費は依然として強いとの見解を示した。
(マレーシアン・リザーブ、2月9日)

22年の経済成長率は8.7%、第4四半期は7.0%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 中央銀行バンク・ネガラ・マレーシア(BNM)は10日、2022年通年の国内総生産(GDP)成長率について8.7%だったと発表した。民間消費や輸出に支えられ、政府の目標(6.5ー7%)を上回り、2000年以来過去22年間で最も高い成長率となった。

産業別では、外国人観光客に増加などに支えられてサービス業は4期ともプラスとなり、通年で10.9%。前年(1.9%)から大幅に回復した。製造業も全四半期でプラスを維持し、通年で8.1%となったものの、前年の9.5%からは減速。昨年は0.3%成長だった鉱業は3.4%に改善した。また、マイナス5.2%だった建設業は、5.0%のプラスに回復し、農業もマイナス0.2%から0.1%のプラスに転換した。

通年の国内需要は前年の1.7%から9.2%に改善。民間消費は1.9%から11.3%に、民間投資は2.6%から7.2%に回復した。公共消費は5.3%から3.9%に減速したものの、公共投資はマイナス11.3%からプラス5.3%に転換した。輸出と輸入はそれぞれ12.8%、14.2%のプラスで、共に前年の15.4%、17.7%プラスからは鈍化した。

第4四半期(10ー12月)のGDP成長率は、民間消費や民間投資、電気・電子機器などへの需要などに支えられプラス7.0%となったものの、前期(プラス14.2%)を下回った。
主要産業5部門全てでプラス成長を維持し、建設業のプラス10.1%を筆頭に、サービス業、鉱業、製造業、農業はそれぞれ、8.9%、6.8%、3.9%、1.1%とプラスとなった。

中銀のノル・シャムシア総裁は、今年のGDP成長率について、4ー5%に減速すると予想。成長リスクとして、地政学的な緊張の高まり、サプライチェーン(供給網)の混乱、各国の金融引き締めなどを挙げて、世界経済の減速に伴い成長のペースは穏やかになるものの、内需が成長を下支えするとして、景気後退には陥らないとの見解を示した。

新型コロナの感染者数は269人、4日ぶりに200人超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、9日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は269人となり、累計感染者数は503万8,812人となった。
新たに375人が回復し、累計回復者は499万2,080人、死者数は2日連続のゼロで、累計は3万6,946人だった。アクティブ感染者は、前日から106人減って9,786人。うち96.0%が自宅、4.0%が医療機関で療養中となっている。病床使用率は74.8%、ICU病床使用率は65.2%、人工呼吸器使用率は37.1%となった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,753万9,327人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,630万6,127人で、接種率は49.9%、2回目が79万5,855人となり、2.4%だった。