星ムスタファセンター、ジョホールバルに旗艦店を開設へ

【シンガポール】 シンガポールのショッピングセンター「ムスタファ・センター」は、ジョホール州ジョホールバルのショッピングモール「キャピタル・シティ・モール」内に旗艦店をオープンする。

運営社のムスタファが27日、シンガポール証券取引所に宛てた声明によると、キャピタル・シティ・モールを運営するキャピタル・ワールドが、モールの591店舗区画(賃貸可能面積64万1,216平方フィート)、屋外エリアや多目的エリアの374区画(128万平方フィート)、全駐車場2,181台分を3億6,800万リンギでムスタファに売却する。

ムスタファのムスタク・アハマド社長は、マレーシア進出の機は熟しているとし、シンガポールに近い「キャピタル・シティ・モール」の一部を購入できたことにより、マレーシアでの旗艦店を開設することになったと述べた。

「キャピタル・シティ・モール」は2018年4月に設立された11階建てのモールで、小売店舗区画は1,602区画、総賃貸可能面積は90万2,994平方フィート(約9,000平方メートル)。キャピタル・ワールドと主要子会社1社が財政難に陥ったため2020年2月から閉鎖されていたが、2023年後半に再オープンする予定だ。

創立50年以上のムスタファは、サイド・アルウィ・ロードにあるムスタファ・センターで家電製品、宝飾品、玩具、ファッション・アパレル、化粧品、消費財などの商品を販売している。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月30日、エッジ、ベルナマ通信、1月28日)

大連立加盟のUMNOが大規模粛清、カイリー前保健相は除名

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 アンワル・イブラヒム首相の大連立政権に加盟している統一マレー国民組織(UMNO)は28日、「規律違反」を理由に6人の幹部を含む合計48人の大量処分を発表した。

同日開催された最高評議会で処分が決定した。処分内容は、カイリー・ジャマルディン前青年部長(前保健相)とノー・オマル前セランゴール州支部長(前起業家開発共同組合相)及び党員42人が除名、ヒシャムディン・フセイン前総裁補(前国防相)、シャハリル・ハムダン前情報部長、サリム・シャリフ議員、モーリザン・ブジャン前テブラウ支部長の4人が6年間の党籍停止となった。ノー氏は当初、党籍停止処分となる見込みだったが、自ら進んで除名処分を選んだという。

処分理由は先の総選挙における対抗勢力への支援や、党大会におけるトップ2の無投票再選の決定への批判だが、事実上アハマド・ザヒド総裁らが率いる執行部批判に対する処分とみられる。懲罰委員会での審議などの手続きを経ていないこともあって、執行部に批判的な党員らの不満が一層高まることが予想される。
反対派への弾圧は、3月に行われる党役員選挙、今年半ばに6州で行われる州議会選挙を前に党内引き締めを図る狙いがあるとみられるが、さらなる党内分裂や州議選における議席減につながるとの懸念の声も出ている。

UMNOは政党連合・国民戦線(BN)の中核党として昨年11月の総選挙に参戦したが、汚職体質などのネガティブイメージのためわずか26議席と惨敗。敵方であった希望同盟(PH)を率いるアンワル政権に参加することで命脈を保つ状態で、党内からは党内刷新を求める声が上がっていた。

2022年の航空旅客数、コロナ感染拡大前の5割まで回復

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア・エアポーツ(MAHB)によると、2022年通年の国内空港における航空旅客数は前年比4.9倍の5,267.9万人となった。新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大前の2019年に比べ50.0%まで回復した。

4月1日に国境が再開したことや、日本や台湾などアジア太平洋地域内で渡航規制が緩和されたことにより、国際線は1,650.5万人となり、12.1倍となった。国内線は3,617.4万人で3.9倍となった。

クアラルンプール新国際空港(KLIA)は2,537.7万人で、6.3倍。国際線が10.7倍、国内線が4.1倍だった。KLIAを除く国内空港は2,730.2万人で、4.1倍となり、国際線は62.6倍、国内線は3.7倍となった。

12月の旅客数は、678.8万人で2020年2月以来で最高となり、2019年の74.0%まで回復。前年同月比では2.2倍となり、前月比では31.1%増加した。

今年の見通しについては、MAHBは国際航空運送協会 (IATA)やマレーシア航空委員会(Mavcom)は回復基調を維持すると予想しているとして、中国が一般市民の海外旅行を解禁したことから、中国人観光客が航空旅客数の増加に貢献すると見込んでいるとした

エアアジアX、2月2日からKLー羽田線を1日1往復に増便

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 長距離格安航空のエアアジアX(AAX)は、クアラルンプール(KL)ー羽田線を2月2日から1日1往復に増便する。
羽田線は昨年11月7日に再開。KL発、羽田発ともに月、水、金曜日に週3往復を運航している。

運航スケジュールは、KL発羽田行き「D7522」便はKL発が14時35分、羽田着が22時35分。羽田発KL行き「D7523」便は羽田発が23時50分、KL着が翌6時45分。使用機材はエアバスA330型機となっている。

同社は、日本線ではKLー羽田線のほか、12月1日からKLー新千歳線(週4便)、1月20日にもKLー関空線(週3便)の運航も再開した。エアアジアXは、今後もKLからアジア各都市への運航を引き続き拡大していく方針を明らかにしている。

新型コロナの感染者数は269人、3日連続で200人超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、29日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は269人となり、累計感染者数は503万6,140人となった。
新たに285人が回復し、累計治癒者は498万9,720人。死者数はゼロで、累計は3万6,940人。アクティブ感染者は、前日から16人減の9,480人。うち95.9%が自宅、3.9%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は71.1%、ICU病床使用率は61.9%、人工呼吸器使用率は37.7%となった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,753万7,594人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,630万681人で、接種率は49.9%、2回目が77万7,774人となり、2.4%だった。

1月末まで全国的に気温が低下、気象局が予想

【クアラルンプール】 マレーシア気象局は、1月末までマレー半島の気温が26ー30度、東マレーシアでは28ー32度まで低下するという予報を発表した。平年は32ー34度程度だが、降雨が続く影響で23度まで下がる可能性もあるという。

ムハンマド・ヘルミ気象局長は、1月30日までマレー半島東海岸での降雨が続き、北東モンスーン期は3月まで続くと予想した。

マラヤ大学で気候を専門とするアジザン・アブ・サマー教授は、気温は大気中の太陽放射や風の量に影響されるため、日中に太陽放射による熱を和らげる雲や蒸発、熱移動を促進する風がある場合に気温が低下し、最高気温が27ー28度で推移する可能性があると説明した。また異常気象と雷の専門家であるハルトノ・ザイナル・アビディン氏は、ジョホール州で続いている大雨は、雨雲の西への移動を妨げる、大きく回転の遅い風系が原因である可能性があると述べた。

なおマレーシア国民大学地球科学環境学部のフレドリン・タンガン教授は、北東モンスーン期の後、4ー5月はマレー半島西部でも雨が多くなるが、6ー8月には南西モンスーン期となり、雨量が少なくなり乾燥し気温が上昇する見込みだと述べた。

(ザ・スター、1月27日)

スポーツ用品販売のアルイクサン、今年は40店舗開設を計画

【クアラルンプール】 スポーツ用品店のアル・イクサンは今年、マレー半島部で新たに40店舗を開設する計画だ。
マレーシア政府系投資会社エクイティ・ナショナル(エクイナス)から出資を受けているアルイクサンの店舗数は現在173カ所で、30ブランドの商品を取り扱っている。東マレーシアや東南アジア域内への進出も狙っており、今後5年間で、300店舗以上を開設する計画だ。また中央倉庫も開設するという。

アル・イクサンの創業者のアリ・ハッサン氏と、サイド・ヤシル最高経営責任者(CEO)は、市場ボラティリティー(変動性)がある中、2桁成長を維持できると見込んでいると表明した。サイド・ヤシル氏によると、同社の年間売り上げは年間23%成長しており、昨年の売り上げは5億リンギだった。今年は6億リンギ、来年は7億リンギに引き上げることを目標に掲げているという
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月27日)

タッチアンドゴーのサービス改善、国内取引物価相が要請

【クアラルンプール】 サラフディン・アユブ国内取引物価相は、交通系ICカードやイーウォレットを展開する決済サービスのタッチ・アンド・ゴー(TNG)に対し、最近発売されたTNGイーウォレット・ビザ・カードの名称変更などのサービス改善を要請した。

サラフディン大臣がフェイスブックを通じ明らかにしたところによると、25日に開催された政府、高速道路関係者やTNG代表が参加した特別会議において、同カードは従来のTNGカードのように、高速道路通行料や公共交通機関の支払いには使用できないため、混乱を招くおそれがあるとして名称変更を要請。他には、アプリからチャージ可能な新TNGカードの入手が困難な状況が継続していること、クアラルンプールのKLセントラルとバングサ・サウスの2カ所でしか販売されていないため、販売場所を増やすこと、TNGカード有効期限の早期通知についても改善を求めた。TNGは1週間以内に行動計画を作成する義務があるという。

一方で、TNGカードのオンライン高額転売問題については、国内取引物価省が転売広告の出稿禁止を指示しており、「2011年価格統制・反利益供与法」に基づき、高額転売者に対して法的措置を講じるという。
(ポールタン、1月26日)

eラーニングのシュビキ、マレーシア語圏用日本語ドリルを発売

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 eラーニングのシュビキ(本社・東京都新宿区)は24日、マレーシア語圏用のビジネス日本語ドリルの発売を開始したと発表した。

ひらがなや、漢字の読み方などの基本の日本語学習に加え、接客会話や日本企業の営業や研修などの場で交わされるダイアログを使ったeラーニングとなっている。マレーシア語版と同時にインドネシア語圏用の発売も開始した。

ビジネスパーソンを対象にした、英語、スペイン語、中南米スペイン語、フランス語、ポルトガル語、中国語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語など11言語、22ジャンル、2,600コース超の eラーニング(オンライン学習)コースを、クラウドで提供しており、研修効率化支援の「BISCUE TS」の他、自己啓発支援の定額・見放題「BISCUE LS」(各スマホ対応)の契約コースに盛り込むことも可能だ。

新型コロナの感染者数は172人、4日連続で100人台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、26日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は172人となり、累計感染者数は503万5,377人となった。
新たに325人が回復し、累計治癒者は498万8,814人。死者数3人で、累計は3万6,936人。アクティブ感染者は、前日から156人減の9,627人。うち96.0%が自宅、3.8%が医療機関、0.1%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は70.7%、ICU病床使用率は64.4%、人工呼吸器使用率は39.0%となった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,753万7,046人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,629万9,287人で、接種率は49.9%、2回目が77万149人となり、2.4%だった。