韓国ベーカリー「パリバゲット」、1号店をパビリオンKLに開設

【クアラルンプール】 韓国のベーカリーチェーン「パリバゲット」のマレーシア1号店が18日、クアラルンプール(KL)のショッピングモール「パビリオンKL」にオープンした。

東南アジア地域ではカンボジア、インドネシア、シンガポール、ベトナムに続く5カ国目。飲食店チェーンのベルジャヤ・フードが、「パリバゲット」をシンガポールで展開するバリバゲット・シンガポールとの間で均等投資の上設立した合弁会社(JV)のベルジャヤ・パリ・バゲットが運営する。

ベルジャヤ・フードのシドニー・ローレンス・クェイズ最高経営責任者(CEO)によると、今後さらに5店舗をオープンする。まずはKL市内中心部の主要モールにオープンし、その後全国展開する計画だ。1店舗の開設コストは約200万リンギ、設備投資額として約1,000万リンギを計上している。手頃な価格帯の商品を取り揃え、小規模ショッピングモールでの展開も視野に入れるという。

パリ・バゲット東南アジアのハナ・リー最高経営責任者(CEO)は、ベルジャヤ・フードとの協業によりマレーシアでパリバゲットの商品を提供することで、東南アジア市場での存在感をさらに高めることができると述べた。

韓国の大手食品・菓子メーカーSPCグループの傘下の「パリバゲット」は、韓国国内で3,400店舗、米国、中国、フランス、カナダ、東南アジアに440店舗を展開している。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月20日、エッジ、1月18日)

マレーシア人訪日者数、2022年は前年比40倍の7万4000人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日者数統計によると、2022年通年のマレーシアからの訪日者数は、前年比40.4倍、2019年比85.2%マイナスの7万4,000人となった。

12月単月では前年比624.1倍、2019年比53.7%マイナスの3万6,200人となった。また前月からは2.1倍となった。

JNTOによると、日本の水際規制緩和、スクールホリデーの影響等もあり、大幅に増加した。クアラルンプール(KL)ー羽田間の増便、KLー新千歳間の復便などもあり、日本への直行便数は前年同月に比べ回復傾向にある。

世界全体の訪日者数は、通年で前年比15.6倍の383万1,900人。6月10日より観光目的の入国受入れ再開や段階的な水際措置の緩和がなされ、特に本格的な受け入れ再開を行った10月以降、顕著な回復傾向が見られたが、2019年比では10%程度にとどまった。 なお12月単月では前年同月比113.4倍、前月比1.5倍の137万人となった。

JNTOは、観光立国の復活に向けて、観光地・ 観光産業について持続可能な形で「稼ぐ力」を高めるとともに、地方誘客や消費拡大を促進しつつインバウンドのV字回復を図る必要があると指摘。個人旅行の再開や入国手続き等の実用情報の的確な発信と併せ、これからの訪日観光の柱となるサステナブル・ツーリズム等の情報発信やMICE誘致等の取組を強化していくことが求められるとした。

エアアジアXがKLー関空線再開、羽田や新千歳に続く3路線目

【クアラルンプール】 長距離格安航空のエアアジアX(AAX)は20日、クアラルンプール(KL)ー関空線の運航を再開した。日本路線は羽田線、新千歳線に次いで3路線目となる。関空線再開により、日本線全体で月11万6,000人以上の利用を見込んでいる。

週3便の運航で、関空発KL行き「D7533」便は火・木・土曜日の運航で関空発が8時50分、KL着が15時00分。KL発関空行き「D7532」便は月・水・金曜日の運航でKL発が23時45分、関空着が翌7時15分。使用機材はエアバスA330-300型機で、プレミアムフラットベッドが12席、エコノミーが365席となる。

就航再開を記念して、片道運賃が燃油サーチャージ、税込みでエコノミークラスで699リンギ(2万9,990円)から、プレミアムで2,999リンギ(10万6,640円)からとなるキャンペーンを実施する。

ベンヤミン・イスマイル最高経営責任者(CEO)は、昨年末のKLー羽田、札幌線の運航再開から利用者数は3万人近くに上り、搭乗率も95%以上と好調だとコメント。厳しい競争環境にあるが、再開した関空線が好評を博すことを確信しているとし、旅行需要の回復に伴い、KLやバンコクからアジア諸都市への運航を引き続き拡大していくと述べた。
(エッジ、ベルナマ通信、1月21日、エアアジア発表資料)

海運のMISC、三井物産など3社と炭素回収貯留事業で協業

【クアラルンプール】 海運のMISCは、三井物産、韓国サムスン重工業、産業機器製造販売のオーストリア企業アンドリッツの3社との間で、海運業界向け二酸化炭素回収・貯留(CCS)ソリューション開発に向け、覚書(MoU)を締結した。貯蔵拠点の選定、浮体式CCSや炭素回収部品・機器の開発などに取り組む。

三井物産との間では、CCSバリューチェーン全体のビジネス機会を検討し、CCS拠点候補地の選定やCCSソリューションの商業的・技術的実現可能性の評価などを行う。サムスン重工業との間では、浮体式CCSの設計・調達・建設(EPC)を共同開発し、オフショアCCSプロジェクト最適化を促進する。アンドリッツとの間では、炭素回収技術の応用や最適化、海洋および陸上でのCCSシステムの設計・調達・建設・据付・試運転(EPCIC)を行う。

MISCのラジャリンガム・スブラマニアム社長兼グループ最高経営責任者(CEO)は、CCS技術および関連インフラは、低炭素移行を加速させるための重要な手段であり、CCSバリューチェーンの開発や商業化で今後もグローバル企業と協力関係を築いていくと述べた。
(マレーシアン・リザーブ、1月19日、ザ・スター電子版、1月18日)

新型コロナの感染者数は142人、20年9月以来初の100人台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、23日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は142人となり、2020年9月30日以来初めて200人を下回った。累計感染者数は503万4,972人となった。
新たに267人が回復し、累計治癒者は498万7,828人。死者数は2日連続のゼロで、累計は3万6,932人となった。アクティブ感染者は、前日から125人減の1万212人。うち96.5%が自宅、3.3%が医療機関、0.1%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は64.5%、ICU病床使用率は61.1%、人工呼吸器使用率は37.8%となった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,753万6,657人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,629万7,142人で、接種率は49.9%、2回目が75万9,815人となり、2.3%だった。