リスク管理ツール「グローカリスト」のマレーシア版を提供開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 グローカリスト(本社・東京都港区)は8日、海外進出した企業のビジネスのリスクを検知・共有・整理するグローバルリスクマネジメントツール「グローカリスト」のマレーシア版について、サービス提供を正式に開始したと発表した。

「グローカリスト」は、各国の官公庁・地方自治体・外郭団体が発信する情報発信から24時間以内に現地語・日本語・英語に翻訳して掲載するサービス。弁護士など、各国の事情や法律に精通した専門家による解説記事も掲載する。自社ビジネスに重要度の高いリスクに対してタグ付け管理や共有もでき、対応漏れを防ぐことが可能だ。ベトナム・インド版については2022年10月より試験提供を開始していたが、今回、マレーシア版とともにベトナム、インド、タイ、インドネシア版のサービスも開始した。

グローカリストは、約1.3億円の外部資金調達の実施を完了しており、調達した資金は、さらなる機能拡充および拡販のための体制構築に充てる。今後は、日系企業や欧州連合(EU)、米企業が海外展開している、シンガポール、フィリピン、中国、メキシコ、ドイツなどの上位国11か国13エリアに対応予定で、さらなるエリア拡大も進めていく方針だ。

ノースポート、三井E&Sよりガントリークレーン9基を受領

【クアラルンプール】  セランゴール州クラン港で港湾サービスを提供するノースポート (マレーシア) は8日、三井E&Sマシナリー(本社・東京都中央区)から、コンテナ荷役用のガントリークレーン・タイヤ式トランスファークレーン(RTG)9基の納入を受けたと明らかにした。

同社は三井E&Sマシナリーからディーゼル式RTG23台と電動式RTG(eRTG)11台を購入しており、第一陣として今回受領した。ノースポートはディーゼル式RTG71台、e-RTG13台の計84台のRTGを運用しているが、環境・社会・企業統治(ESG)の観点から、新コンテナヤードのJブロック向けに新型eRTG11台を購入。新型eRTGは、2023年12月までに完納される予定だ。

三井E&Sマシナリー運搬機システム事業部長の高橋淳文氏は、ノースポートにRTGを初納入したことを誇りに思うとし、新型RTGは最新技術に基づく機能を備えており、港湾事業の需要に応じた、信頼性が高く安定したサービスを提供できると述べた。

ノースポートのアズマン・シャー最高経営責任者(CEO)は声明の中で、コンテナおよび在来貨物が増加し港の混雑が予想されることから、容積増加に向けターミナルを改造するとし、新コンテナヤードを開発し、新設備を導入していくと述べた。
(ザ・サン、ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月9日)

サラワク州初の国産クラフトビール、正式発売

【クチン】  サラワク州初となる国産クラフトビール「1602クラフトビール」が9日、正式発売された。「ウィート」、「ペールエール」、「エクストラダーク」、「ラガー」の4種類を用意する。

「1602クラフトビール」という名称は、最古と言われるボルネオ島地図が1602年に出版されたことにちなんでいる。サラワク州が独自のビールを生産できることを証明し、ボルネオ島を再び世界に紹介する。「ペールエール」「エクストラダーク」はイギリスやアイルランド風、「ラガー」はドイツ風で、発酵には伝統的な酵母を使用しているという。

醸造業を営むビンセント・リー氏が工場でのビール大量生産を試みたが、香りや味の点から品質が劣ると判断し、手作りのクラフトビールへと方向転換。マレーシア人のランディ・リュー氏とドイツ・バイエルン出身のハンス・ゲルナー氏の2人に声を掛け、クラフトビール製造に至った。リュー氏の醸造所コンサルタントとしての経験や1308年から代々ビール醸造に携わってきたゲルナー氏の経験が「1602クラフトビール」製造に活かされている。

「1602クラフトビール」は、現在クチンとシブの飲食店や娯楽施設、ミニマートなどで販売されている。ミリやコタキナバル、インドネシアの西カリマンタン州でも近日販売開始される予定だ。
(ボルネオポスト、2月8日)

キャピタルAのCEO、スバン空港への乗り入れを計画

【セパン】 格安航空会社エアアジア・グループの親会社であるキャピタルAのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は、ナローボディ・ジェット機の受け入れ方針を明らかにしているスバン空港(LTSAAS)への乗り入れを計画していることを明らかにした。

先ごろアンソニー・ローク運輸相がスバン空港再開発計画(SARP)案が先の閣議で承認されたと明らかにしたことを受けたもので、フェルナンデスCEOは「すべての大都市には都市空港が必要だ。(クアラルンプール新国際空港=KLIAと合わせて)2つの空港をもつことは先見の明がある」と評価。キャピタルAがすでにいくつかの路線に関する乗り入れ申請を行ったことを明らかにした上で、既存の顧客とはまったく異なった客層をターゲットにすることを計画していると述べた。

マレーシア・エアポーツ(MAHB)が提出したSARP案は、LTSAASを最大年間乗客数800万人の取扱能力をもつ地域の航空ハブに生まれ変わらせる計画。エアバス「A320」型機、ボーイング「B737」型機 または同等クラスのナローボディ・ジェット機を使用した定期旅客便と貨物便の乗り入れ再開が盛り込まれている。
(ザ・スター、ザ・サン、2月9日)

新型コロナの感染者数は189人、3日連続で100人台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、8日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は189人となり、累計感染者数は503万8,543人となった。
新たに279人が回復し、累計回復者は499万1,705人、死者数はゼロで、累計は3万6,946人となった。アクティブ感染者は、前日から90人減って9,892人。うち96.3%が自宅、3.6%が医療機関、0.0%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は77.3%、ICU病床使用率は64.7%、人工呼吸器使用率は37.7%となった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,753万9,167人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,630万5,574人で、接種率は49.9%、2回目が79万4,634人となり、2.4%だった。