【クアラルンプール】  セランゴール州クラン港で港湾サービスを提供するノースポート (マレーシア) は8日、三井E&Sマシナリー(本社・東京都中央区)から、コンテナ荷役用のガントリークレーン・タイヤ式トランスファークレーン(RTG)9基の納入を受けたと明らかにした。

同社は三井E&Sマシナリーからディーゼル式RTG23台と電動式RTG(eRTG)11台を購入しており、第一陣として今回受領した。ノースポートはディーゼル式RTG71台、e-RTG13台の計84台のRTGを運用しているが、環境・社会・企業統治(ESG)の観点から、新コンテナヤードのJブロック向けに新型eRTG11台を購入。新型eRTGは、2023年12月までに完納される予定だ。

三井E&Sマシナリー運搬機システム事業部長の高橋淳文氏は、ノースポートにRTGを初納入したことを誇りに思うとし、新型RTGは最新技術に基づく機能を備えており、港湾事業の需要に応じた、信頼性が高く安定したサービスを提供できると述べた。

ノースポートのアズマン・シャー最高経営責任者(CEO)は声明の中で、コンテナおよび在来貨物が増加し港の混雑が予想されることから、容積増加に向けターミナルを改造するとし、新コンテナヤードを開発し、新設備を導入していくと述べた。
(ザ・サン、ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月9日)