【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は14日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から31人増えて9,946人になったと発表した。
新規感染者のうち28人が国内感染者で、それぞれサバ州(15人)、ケダ州(9人)、ネグリ・センビラン州(4人)で確認された。残り3人はインドネシアで感染した帰国者だった。新たに7人が退院し治癒者数は9,203人に増加した。死者数はゼロで128人を維持した。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は12日、サバ州クナックで不法滞在の外国人が関連する「ラウト・クラスター」が発生したと発表した。1人目の感染者は8月27日にマレーシアからフィリピンのサンボアンガへ強制送還された男性。男性は9月5日、再びマレーシアに不法入国しその後、男性の妻と子供および隣人の合計3人が感染していたことが分かった。クラスターに関連する49人のフィリピン人がスクリーニング検査を受け、14人が陰性、31人がまだ結果待ちだという。
■ケダ州の ロックダウン 、一部の地域で2週間延長へ■
ケダ州アマンジャヤの一部のエリアを対象とした事実上のロックダウン(封鎖)、一部地域対象の強化行動制限令 (TEMCO)についてイスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(国防相)は13日、2つのエリアで発令を解除し、1つのエリアにおいて向こう2週間の延長を行うと明らかにした。
TEMCOが解除されるエリアはケナンガとマワール。延長となったのはメルールで、延長期間は9月14ー27日間の2週間。8月28日から施行された同TEMCOにおいて、265世帯の合計2万2,360人が影響を受けた。今回延長の対象エリアであるメルールには、推定2,529人が居住しているという。
飲食店や小売店、KLも午前2時まで営業を許可

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 飲食店やコンビニなどの小売店の営業時間についてアヌアル・ムサ連邦直轄地相は13日、クアラルンプール(KL)についても午前2時まで認めると発表した。
飲食店や小売店の営業時間は新型コロナウイルス「Covid-19」感染防止対策の一環として午前零時までに制限されていたが、事業者から経営がなり立たないと規制緩和を求める声が出たため、国家安全委員会(NSC)が午前2時までの規制緩和を決定。イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)が10日付けで発表していた。
しかしKL市役所(DBKL)の危機管理会議は11日、連邦政府とは別に独自判断で午前零時の制限を年末までの復興のための行動制限令(RMCO)期間中維持する方針を決定。これに対してノル・ヒシャム・アハマド・ダーラン市長は混乱を招くとして、アヌアル大臣に連邦政府の決定通りにするよう要請をおこなっていた。ノル・ヒシャム市長は14日付けで実施すると述べた。
なおセランゴール、ネグリ・センビラン、ペナンの各州は13日、飲食店や小売店の営業時間を連邦政府の決定通り午前2時までとすると発表。マラッカ州は午前零時までの制限を維持するとしている。
馬・星通勤者の往来、来年1月の制限撤廃目指す
【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 アドハム・ババ保健相は、
アドハム保健相は、
両国は通勤者を対象とした「定期通勤申し合わせ」(PCA)
■23カ国民の入国禁止、「長期パス所持者は除外」■
イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は、
サブリ上級相は、
対象となるのは感染者数が累計15万人超える国で、永住許可証(
新型コロナ感染者は新たに182人、6月4日以降過去最多
【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は11日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から182人増えて9,810人になったと発表した。6月4日(277人)以降で最も感染者数が多かった。
新規感染者のうち181人が国内感染者で、サバ州(167人)とケダ州(14人)で確認された。残り1人はフィリピンで感染した帰国者だった。新たに14人が退院し治癒者数は9,181人に増加した。死者数はゼロで128人を維持した。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は、1人の感染者から何人に感染が広がるかを示す基本再生産数(R0、R nought)が9日に2.34に上ったが、10日は1.78にまで減少したと明らかにした。しかし感染者急増の事態を示す1.6が2週間以上続いた場合、国内の感染者数が急激に増加する可能性があると強調。収束にはR0を1未満に維持する必要があるとした。
新型コロナ元感染者の免疫レベルについては、3カ月間の調査において免疫率が20%に止まる元感染者が検出されたと言明。免疫率が80%を下回る場合、再感染する可能性が高くなると指摘した。
小売&飲食店は午前2時まで営業可に=上級相
【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は10日、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大抑制のために規制されていた小売店と飲食店の営業時間について深夜午前2時まで認めると発表した。
これまで認められていた深夜零時までの営業時間では経営がなり立たないとするオーナーからの要望を受けたもので、国家安全委員会(NSC)が決定した。
サブリ上級相はまた、クラスターが発生しているケダ州コタ・セタル地区とサバ州タワウ刑務所を9月25日まで14日間、強化行動制限令(EMCO)の指定地域とすると発表した。他の地区からの出入りは禁止されるほか、宗教施設、教育機関は閉鎖される。食料品店やガソリンスタンド、クリニックなど必須サービスのみ営業が許可される。飲食店はテイクアウトのみとなる。
ケダ州ではワタル、シバガンガ、スンガイ——の3つのクラスターが発生していた。28のタウンシップの住民36万6,787人が影響を受ける。
サブリ上級相はこのほか、9月7日付けで感染者数が15万人を超える23カ国の国民を対象に入国を禁止した件に言及し、過去14日間の新規感染件数や100万人あたりの発生件数、死亡人数、回復人数など6つの基準に基づいて決定したと説明した。
新型コロナ感染者は新たに45人、うち44人が集団感染
【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は10日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から45人増えて9,628人になったと発表した。
新規感染者の44人は国内感染者で、それぞれサバ州(40人)とケダ州(4人)で確認された。いずれもクラスター感染だった。残り1人はブラジルで感染した入国者だった。新たに24人が退院し治癒者数は9,167人に増加した。死者数はゼロで128人を維持した。
医療従事者の感染について保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、53%が同僚から感染したものだった。医療コミュニティ以外から感染率は22%で、無症状の感染者からの感染率は17%に止まった。
サバ州のラハダトゥ警察署が関連している「ベンテンLDクラスター」が拡大していることを受け、アブドル・ハミド・バドール警察署長(IGP)は9日、標準運用手順(SOP)および不法滞在の外国人の取り締まりを強化すると発表。すべての州、地区の警察署にSOPの監視と執行措置について徹底するよう通知し、特に感染が広がるケダ州において取り締まりを強化するよう要請したと述べた。
新型コロナ感染者は新たに24人、うち18人が国内で感染
【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は9日、新型コロナウイルス「Covid-
新規感染者の18人は国内感染者で、それぞれケダ州(16人)
1人の感染者から何人に感染が広がるかを示す基本再生産数(
現在国内で最大規模のアクティブ・
新型コロナ感染者が新たに100人、3カ月ぶりに3ケタ台に
【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は8日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から100人増えて9,559人になったと発表した。新規感染者数が100人に達するのは6月4日以来、およそ3カ月ぶり。
新規感染者の85人は国内感染者で、それぞれサバ州(62人)、ケダ州(22人)、ペルリス州(1人)で確認された。サバ州とケダ州の感染者はいずれもクラスター感染。残り15人はインド、インドネシア、パキスタン、フィリピンで感染した入国者だった。新たに12人が退院し治癒者数は9,136人に増加した。死者数はゼロで128人を維持した。
保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、医療機関で感染者が相次いでいる。ケダ州の医療センターで新たに「スンガイ・クラスター」が発生。感染者は医療従事者の2人で、接触者57人はスクリーニング検査を受け、結果を待っている段階だという。ペナン州アイル・イタムにある「O2クリニック」では訪問患者が無症状で新型コロナに感染していた。クリニックは消毒のため閉鎖措置が取られた。
大量感染国からの入国禁止、米国商工会が再考を要請

【クアラルンプール】 マレーシア米国商工会議所(AMCHAM)のシボーン・ダス最高責任者(CEO)は、イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)が先ごろ、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が15万人を超える▽米国▽ブラジル▽フランス▽英国▽スペイン▽イタリア▽サウジアラビア▽ロシア▽バングラデシュ▽インドネシア▽インド▽フィリピンーー12カ国からの入国を9月7日付けで禁止すると発表したことについて言及。雇用パス(EP)やプロフェッショナル・ビジット・パス(PVP)などマレーシアで就労許可を持つ駐在員に影響を与えるとし、再考すべきであると述べた。
同禁止措置についてシボーンCEOは、マレーシアのビジネスや投資面で信頼できる国としてのイメージに悪影響を与え、国外からの投資や事業の立ち上げ、拡大に関して企業が懸念を示すだろうと言明。マレーシア経済に大きく貢献している電子・電気(E&E)部門においては、企業の上級幹部だけでなく、世界的なサプライチェーンの需要に応えることができる技術人材のアクセスが遮断されるとした上で、ビジネスおよび貿易の両方において数百万米ドルに上る損失が発生する可能性があるとの考えを示した。新型コロナ蔓延の抑制に向けた措置だと理解しているとした上で、慎重に計画し明確な通知をビジネスコミュニティへ事前に行うべきだったと指摘した。
また外国人の長期滞在パスの発行凍結も、新型コロナ感染のさらなる拡大という脅威において直接的な関係性がないとし、ビジネスコミュニティ内で大きな混乱を引き起こしていると指摘。外国人の受け入れプロセスの改善と促進に焦点を当てた上で、経済回復に向け産業界と協力する必要があるとした。マレーシアの新型コロナ感染拡大対策については、感染が管理下にあり十分な標準運用手順(SOP)を実施できていると評価した。
(ベルナマ通信、9月6日、ニュー・ストレーツ・タイムズ、マレー・メイル、9月4日)
新型コロナ感染者が新たに62人、6月4日ぶりに50人超える
【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は7日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から62人増えて9,459人になったと発表した。1日の新規感染者数が50人を超えるのは6月4日の277人以来初めて。
新規感染者の56人は国内感染者で、うち50人がサバ州のラハダトゥ警察署が関連している「ベンテンLDクラスター」から検出された。残り6人は海外で感染した入国者だった。残り新たに9人が退院し治癒者数は9,124人に増加した。死者数はゼロで128人を維持した。
アドハム・ババ保健相は同日、マレーシアーシンガポール間の通勤者を対象とした「定期通勤申し合わせ」(PCA)の下でマレーシアに入国した通勤者に対しホテルでの隔離措置を義務付けると明らかにした。隔離費用は自己負担で、PCAを介してシンガポールから帰国した35歳男性が新型コロナに感染していたため同措置を講じることを決定したと説明した。
アドハム保健相によるとこれまでにPCAの下で2,647人、業務渡航・公務出張者を対象とした「相互グリーン・レーン」(RGL)の下で815人がマレーシアに入国した。現時点でRGLを介した入国者の感染は確認されてないという。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は4日、セランゴール州セメニエにある移民収容施設が関連している「DTIセメニエ・クラスター」で新たな感染者が3人検出されたと明らかにした。1人目の感染者は、出身国に強制送還される前に受けるスクリーニング検査で感染を確認した抑留者。残り2人は同施設に勤める入国審査官だった。「DTIセメニエ・クラスター」は5月に発生し、6月22日に保健省が消滅を宣言していた。