新型コロナ感染者は新たに260人、4カ月ぶりに200人超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は1日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から260人増えて1万1,484人になったと発表した。新規感染者数が200人に達するのは6月4日以来、およそ4カ月ぶり。
新規感染者のうち259人が国内感染者で、残り1人は海外で感染した帰国者だった。新たに47人が退院し治癒者数は1万14人に増加した。死者数はゼロで136人を維持した。
1人の感染者が平均何人に感染させるかを示す実効再生産数(RT)について保健省のノール・ヒシャム事務次官は、セランゴール州で1.95に達し、サバ州の1.29を超えたと言明。標準的運用手順(SOP)を順守しなげれば、RTが上昇する可能性があると強調した。RTは1未満であれば感染収束の可能性が高く、2を超える場合は感染数が倍増する可能性を示す。
またノール事務次官は9月30日、同日に確認された国内感染者86人のうち25人が東マレーシアへの旅行歴があったと明らかにした。これらの感染者はセランゴール州で5人、サラワク州、トレンガヌ州、クアラルンプール(KL)でそれぞれ3人、ケダ州、パハン州、ペルリス州でそれぞれ2人と、ジョホール州、ネグリ・センビラン州、ペラ州、ペナン州、ラブアンでそれぞれ1人確認された。

感染者急増のサバ州、地区間の移動を14日間禁止

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は1日、新型コロナウイルス「Covid-19」感染が急速に拡大しているサバ州について、同州内の地区間移動を3日午前零時から16日まで14日間禁止にすると発表した。
サバ州の地区間移動禁止措置は同日の特別閣議で決定された。食料、医薬品、治安維持など必須サービスについては地区を跨いだ移動が認められる。州内州外に関わらず、隔離期間中の人が隔離を終えて州内の自宅に戻ることは認められる。
また9月28日に発表された4地区(ラハドダトゥ、タワウ、クナック、センポルナ)の強化行動制限令(TEMCO)指定はそのまま有効となる。9月29日から10月12日までの2週間、指定地域住民は域外に出ることはできず、外部からの立ち入りも禁止される。必需品とサービスを除いて、すべての経済活動は停止となる。指定地域には医療拠点が開設される。
サバ州の新規感染者数は南部を中心に拡大をみせており、9月27日が124人、9月28日が98人、9月29日が73人、9月30日が35人となっている。同州訪問者が感染を再拡大させたとみられるクラスターがセランゴール州などで発生するなど新たな火種となっている。

新型コロナ感染者が新たに89人、うち86人は国内感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は9月30日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から89人増えて1万1,224人になったと発表した。
新規感染者のうち86人が国内感染者で、残り3人は海外で感染した帰国者だった。新たに28人が退院し治癒者数は9,967人に増加した。死者数は2人増えてで136人になった。
保健省のノール・ヒシャム事務次官によるとマレーシア半島における感染者数が増加は、サバ州への旅行者が関連しており、9月20日以降にマレーシア半島で検出された感染者の63人はサバ州への旅行歴があった。
「NUセントラルモール」、「KLゲートウェイモール」、「サンウェイ・ピラミッドモール」、「スリアKLCC」などクランバレーのショッピングモールで感染者が検出されていることについては、保健省は施設閉鎖の必要はないとの考えで、これらの施設へ消毒を行うよう推奨しているという。
1人の感染者から何人に感染が広がるかを示す基本再生産数(R0、R nought)に関しては、制御下であることを示す1.6を下回る1.39に止まっている。感染が拡大するサバ州のR0は1.42。

期限切れ国際免許使用特例を今後も継続=日本大使館

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 有効期限切れ国際運転免許で運転できる特例措置が9月末で切れることを受け、在マレーシア日本大使館は9月30日、行動制限令(MCO、復興のための行動制限令=RMCOも含む)中の運転特例を継続して認める旨の回答がマレーシア運輸省よりあったと明らかにした。

 マレーシア政府は、新型コロナウイルス「Covid-19」拡大抑制のためにMCOが発令された3月18日以降に有効期限が切れた運転免許証による自動車の運転を認める特例を発表していたが、8月28日、「8月31日付けで特例を廃止し、9月30日までに運転免許証の更新を行う必要がある」と発表していた。
しかし9月30日までの免許更新が困難な邦人が多いことから、岡浩大使がマレーシア運輸次官へ書簡で申し入れたところ、引き続き運転できるとの回答が書面であったという。ただしMCO(RMCO含む)が解除されてから30日以内に国際運転免許証を更新しなければならない。

感染者急増のサバ州の4地区、強化行動制限令対象に指定

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は28日、サバ州の4地区(ラハドダトゥ、タワウ、クナック、センポルナ)を強化行動制限令(TEMCO)対象地域に指定すると発表した。
TEMCOは特定のエリアを対象とした事実上のロックダウン(封鎖)で、96万2,661人の住民が影響を受ける。サブリ上級相は「保健相の助言を受けてTEMCO指定を決めた」と説明した。
指定期間は9月29日から10月12日までの2週間。指定地域住民は域外に出ることはできず、外部からの立ち入りも禁止される。必需品とサービスを除いて、すべての経済活動は停止となる。指定地域には医療拠点が開設される。
これらの地区では新型コロナウイルス「Covid-19」新規感染件数が9月1日から27日にかけて1,195件に上っており、内訳はタワウが634件、センポルナが255件、ラハドダトゥが241件、クナックが65件となっている。
サバ州への渡航歴のある人を経由して他州で感染クラスタが発生するケースも起きており、セランゴール州では9月13日から16日までタワウとセンポルナを旅行した夫婦を介したクラスタが発生している。

新型コロナ感染者が新たに101人、3日連続で3桁に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は29日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から101人増えて1万1,135人になったと発表した。新規感染者数が3日連続で3桁となった。
新規感染者のうち97人が国内感染者。サバ州で73人、セランゴール州で14人、ジョホール州で2人と、クアラルンプール(KL)、プトラジャヤ、ペナン州、ペラ州、ペルリス州、マラッカ州、ケダ州、クランタン州でそれぞれ1人確認された。残り4人は海外で感染した帰国者だった。新たに50人が退院し治癒者数は9,939人に増加した。死者数はゼロで134人を維持した。
保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、セランゴール州で新たなクラスター「ジャランアパス・クラスター」が発生した。9月13ー16日間にサバ州タワウとセンポルナを訪れた夫婦が関連している。保健省はこれまでに接触者66人を特定し、6人の感染を確認した。
サバ州ではクラスター内感染が拡大しており、ラハダトゥ警察署が関連する「ベンテンLDクラスター」では感染者数が873人に上った。センポルナの「バンガウバンガウ・クラスター」は225人で、医療センターが関連する「スンガイ・クラスター」は99人、クナクの「プラウ・クラスター」は49人となった。

ビジネス向け「グリーンチャネル」導入を=中国商工会議所

【クアラルンプール】 マレーシア・中国商工会議所(MCCC)は26日、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大の抑制に成功したとみなされる「グリーンゾーン国」の現地企業、駐在員、外国人投資家のマレーシアへの入出国を認める「グリーンチャネル」の導入を政府に提案した。
MCCCのタン・ユーシン会頭は、開発、不動産、製造などあらゆる面での投資において現地でのやり取りや視察を行う場合があるため、ビジネスマンが28日以上の隔離およびその費用を負担していると指摘。標準運用手順(SOP)を遵守する限り企業は独自の判断を下すことができるとし「グリーンチャネル」の導入は問題にならないと主張した。経済回復と新型コロナ抑制の2つのバランスが取れた対策を実施するためには複数の政策を講じる必要があるとの考えを示した。
MCCCは同日、経済成長を促すため中小企業(SME)におけるデジタル変革の促進および、個人税と法人税を削減し国民への負担を軽減する財政援助を提供するよう政府に要請した。
MCCCによると先ごろ行われた年次総会では、経済、政治、社会、女性起業家、教育における10つ議案が可決された。SMEの国際市場への進出支援や、国のインフラストラクチャの改善に向けた効果的なロジスティクス対策を政府に提案する予定だ。
(マレー・メイル、ベルナマ通信、9月26日)

新型コロナ感染者が新たに115人、2日連続で3桁に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は28日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から115人増えて1万1,034人になったと発表した。新規感染者数が2日連続で3桁となった。
新規感染者のうち112人が国内感染者で、3人が海外で感染した帰国者だった。新たに54人が退院し治癒者数は9,889人に増加した。死者数はゼロで134人を維持した。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は27日、クアラルンプール(KL)で新たなクラスター「セタパク・クラスター」が発生したと明らかにした。1人目の感染者は9月17ー20日間においてサバ州センポルナを訪れており、9月21日に喉の痛みと発熱の症状が出たという。20人の接触者が検出され、うち3人が陽性だった。
イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は25日、ケダ州アロースターの一部エリアを対象とした、事実上のロックダウン(封鎖)である一部地域対象の強化行動制限令 (TEMCO)を発令した。これによりジャラン・セベラン・ペラにあるアパートメント「トンカン・ヤード・フラッツ」が10月7日まで閉鎖される。周辺地域では94人の住民がスクリーニング検査を受けており、うち9人(5世帯)の感染が確認された。

新型コロナ感染者は新たに111人、うち97人がサバで感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は25日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から111人増えて1万687人になったと発表した。
新規感染者のうち97人がサバ州で感染。うち74人がセンポルナの「バンガウバンガウ・クラスター」、14人がラハダトゥ警察署の「ベンテンLDクラスター」に関連していた。海外で感染した帰国者は4人だった。新たに30人が退院し治癒者数は9,696人に増加した。死者数はゼロで133人を維持した。
1人の感染者から何人に感染が広がるかを示す基本再生産数(R0、R nought)について保健省のノール・ヒシャム事務次官は24日、国内全体で1.34になったと明らかにした。最もR0が上昇したのは9月7日で1.72に上った。R0は1.6を超えると感染者が急増する事態を示す。感染が拡大するサバ州のR0は1.37で、ケダ州が1.15となった。

新型コロナ感染者は新たに71人、うち63人がサバ州で感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は24日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から71人増えて1万576人になったと発表した。
新規感染者のうち69人が国内感染者で、それぞれサバ州(63人)、ケダ州(4人)、セランゴール州(2人)で確認された。残り2人はシンガポールとインドネシアで感染した帰国者だった。新たに64人が退院し治癒者数は9,666人に増加した。死者数はゼロで133人を維持した。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は23日、サバ州で8番目のアクティブクラスターとなる「ウディン・クラスター」が発生したと明らかにした。タワウにあるメロタイ・ヘルス・クリニックでスクリーニング検査を受けた72歳のマレーシア人女性が関連しており、同女性に接触したフィリピン人2人も感染していたことが分かった。
サバ州で感染が拡大していることを受けノール事務次官は、州内でリアルタイム逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(rRT-PCR)検査の実施を強化すると発表した。▽コタキナバル公衆衛生研究所▽クイーンエリザベス病院▽マレーシア国立サバ大学ーーの3施設で1日あたり検査能力をそれぞれ2,000件、400件、100件に拡大する。州全体で1日当たりの検査数が2,500件を超える場合はマレーシア空軍や民間宅配業者を利用してマレーシア半島で検査を行う。サバ州の3月時点の検査能力は1日あたり400件だった。保健省は、大量且つ迅速にスクリーニング検査を実施するため、サバ州で抗原迅速診断キット(RTK-Ag)を使用している。