【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は5日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から21人増えて9,023人になったと発表した。

新規感染者のうち15人が海外で感染した帰国者。残り6人が国内感染者で、うち3人がケダ州のシバガンガイ・クラスタ(インドのシバガンガイからの帰国者が関連)に関連していた。新たに18人が退院し回復者数は8,702人に増加した。死者数は6日連続ゼロで、125人を維持した。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は国境閉鎖を解除した場合、感染の第3波が「必然的」に発生すると指摘。第3波を抑え込むには、国間の協議の上で国境を開放し、国民が標準運用手順(SOP)を引き続き遵守することが重要だと強調した。

ノール事務次官によると感染第1波は、1月24日から2月に掛けて中国の武漢からの観光客により発生した。封じ込めに成功し1週間以上新規感染者がゼロだったが、2月23日の東京からの入国者(23人目の感染者)から第2波が発生し、その後主にマレーシア人と永住者による各国からの帰国により国内感染が拡大した。第2波の感染源は、武漢以外からのものが大半だという。