短期旅行人気トップ20、マレーシアが12位にランクイン

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 旅行予約サイトを運営する香港のトリップドットコム・グループは22日、インターネットサービスの米グーグルと共同で調査を実施した「旅行トレンドレポート」を発表。アジア太平洋地域の「短期旅行先人気トップ20」で、マレーシアが12位に入ったことがわかった。
トップとなったのは日本だった。それにタイ、香港、米国、韓国が続いた。東南アジアからはシンガポールが11位、カンボジアが13位、ベトナムが14位、インドネシアが15位、フィリピンが19位に入った。
アジア太平洋地域の「短期旅行先のトップ20」にはクアラルンプールとペナンが入った。日本からは東京と大阪が入り、東南アジアからは、バンコク、バリ、マニラ、ダナン、ビンタン、シンガポール、パタヤ、プーケットが入った。
同レポートは、グーグル・トレンドの検索クエリ統計の分析、アジア太平洋地域で実施されたパイロット調査、およびトリップドットコム・グループのビジネスインサイトデータなど様々な指標に基づき、ウィズコロナの時代において、消費者が旅行業界の進化するダイナミクスにどのように反応しているか、および今後数か月間の旅行に関して予想されるトレンドの全体像を調査し、発表したもの。

政府債務はGDP比55%になる可能性=ザフルル財務相

【クアラルンプール】 テンク・ザフルル財務相は23日、景気対策実行・調整省庁間会議(LAKSANA)に提出した報告書で、景気浮揚策を講じた結果、政府債務は今年末、対国内総生産(GDP)比で上限の55%に達する可能性があるとの認識を示した。
政府は2回にわたり、落ち込んだ景気を回復させるため経済対策を講じ、計450億リンギの財政出動を行った。現在の政府債務は同52%。
今年度の予算赤字は当初、GDP比3.4%を見込んでいたが、現在は5.8-6%に修正している。しかし政府として財政規律は堅持する方針で、3ー4年後をめどに赤字の比率を4%以下にするという。
景気対策には雇用維持のための賃金補助が含まれており、政府は19日までに48億9,000万リンギの交付を承認。240万人の給与所得者が恩恵を受けるという。
4月の失業率は5%。この先、さらに上昇が予想されるという。
(ベルナマ通信、6月23日)

希望同盟離脱も三たび首相就任に意欲、マハティール氏

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マハティール・モハマド前首相は「星州日報」との単独インタビューの中で、希望同盟(PH)プラス友党の野党グループから離脱する意向を表明。PHを率いるアンワル・イブラヒム人民正義党(PKR)党首には今後野党共闘を求めないとした上で三たび首相職を目指す考えを示した。
マハティール氏は、首相職への3度目の返り咲きを狙う目的があくまでムヒディン・ヤシン内閣を打倒するためだと説明。あと1年やりたかったがアンワル氏に配慮して半年やらせて欲しいと要請したがそれもアンワル氏側から反対されたことを明らかにした上で、アンワル氏側との間で相互の不信感が拭えないためこれ以上の交渉は無理と判断したと述べた。
またPH構成党の中にはPKRと異なりいまだに自身を支持する民主行動党(DAP)や国民信任党(Amanah)がおり、これらの政党とは協力していきたいと述べ、ムヒディン内閣を打倒するための新たな方策を検討すると言明。7月に開幕する次期国会ではムヒディン内閣の不信任案可決を目指し、もし不信任案が投票に持ち込めなかった場合には国民連盟(PN)が策定した補正予算案に反対すると述べた。
■「6カ月では無意味」「不信任案より総選挙の準備」アンワル氏■
アンワル氏はシンガポールの「チャンネル・ニュース・アジア」のインタビューに対し、マハティール氏が提案した6カ月間の首相就任を断った理由について、改革を行なうには6カ月では短すぎるからだと言明。その代わり政権奪回に成功した場合に、マハティール氏に対しシンガポールの故リー・クアンユー氏のような上級相職をオファーしたことを明らかにした。
また次期国会ではマハティール氏のように不信任案成立を目指すのではなく、PN政権もすでに準備に入ったとされる解散・総選挙に向け準備を進めていく考えを示した。

マレーシアとの往来再開、シンガポールは慎重意見

【クアラルンプール】 マレーシア・シンガポール陸路国境の往来再開について、シンガポールのヴィヴィアン・バラクリシュナン外相は、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大リスクを最小化するために段階的に慎重に行なうべきとの考えを示した。
同相は「チャンネル・ニュース・アジア」のインタビューに対し、両国国境における感染検査なしの相互往来を認めることについて現時点で可能だとは思えないとコメント。ただ感染検査を行なったり追跡調査を行なうなどの適切な対策を講じた上で段階的に開放しすることは可能だとした。また何時ごろ可能になるかとの質問に対しては、明確な目標を立てることはしないと述べた。
マレーシアのイスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は19日、原則的にシンガポールとブルネイの両国民を対象に、マレーシア出入国管理局の承認や感染検査、自宅隔離を受けることなくマレーシア入国を認める方針だとした上で、実施に当たってはマレーシア人についても同様の待遇がうけられることが条件になると述べていた。
マレーシア政府は、感染対策に成功している「グリーンゾーン」を対象に相互往来再開に向けて検討を始める方針を明らかにしており、日本も検討対象となっている。
(フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、6月24日)

新型コロナ感染者が新たに6人、うち4人が国内感染者

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は24日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から6人増えて8,596人になったと発表した。

 新規感染者のうち4人はセランゴール州(3人)とサラワク州(1人)で感染したマレーシア人。2人は海外で感染し帰国したマレーシア人と外国人だった。また新たに45人が退院し回復者数は8,231人に増加した。死者数は11日連続でゼロだった。

 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は23日、復興のための行動制限令(RMCO)が施行された10日から22日において、海外で新型コロナに感染した帰国者が19人に上ったと言明。クアラルンプール新国際空港(KLIA)において帰国者4,536人を検査し、陽性だった4,517人に対しては自宅隔離を命じたと述べた。

 なお、サラワク州クチンの教会におけるクラスタについて、保健省のノール・ヒシャム事務次官は、23日付で消滅したと発表した。5次感染にまで拡大した同クラスタは、教会で3日間開催された会議により発生した。2,751人中191人が感染し、うち3人(358人目、2,471人目、2,864人目の感染者)が亡くなった。