イオン(M)、プトラジャヤのIOIシティモールに新店舗

【クアラルンプール】 イオン・マレーシアは2日、新店舗をプトラジャヤの「IOIシティ・モール」に正式オープンした。

IOIシティ・モール店は、1階に国内最大規模のインテリア売り場を設置し、ホームインテリアや家具を豊富に取り揃えているのが特徴。同じく1階に、国内外のブランドを取り揃えた化粧品売り場を設け、スキンケアやメイクアップ商品、香水などを紹介している。日本発の機能性インナーウェア、カジュアルウェアの専門店「インナーカジュアル(iC)」をはじめとするファッションブランドや「ポケモン」コーナーも入居し、ハイエンドな家庭用品の品揃えも充実。また、他のイオン店舗と同様に、トップバリュ商品を扱い、食料品、日用品、生活必需品など、高品質で多様な商品を提供している。スーパーは1月12日に先行オープンしていた。

イオン・マレーシアは、新店舗がマレーシア経済の成長や小売業界の積極的な発展に寄与すると確信していると述べた。

イオン・マレーシアは現在、全国で「イオンモール」28店舗、「イオンストア」35店舗、「イオン・ビッグ」21店舗、高級スーパー「マックスバリュプライム」9店舗、ドラッグストア「イオンウェルネス」65店舗、100円ショップ「ダイソー」44店舗を展開している。
(ザ・スター電子版、2月24日)

KLIAエアロトレインが運行休止、再開は未定

【クアラルンプール】 空港運営のマレーシア・エアポーツ(MAHB)は2日、クアラルンプール国際空港(KLIA)のメイン・ターミナルビルとサテライトビルを結ぶ無人列車のKLIAエアロトレインについて、運行を休止したことを発表した。再開時期は未定。

1日にエアロトレインが運行途中で立ち往生する事故が発生し、114人の乗客が雨の中、400メートルの距離を歩くことを余儀なくされた。そのうち10人は飛行機に乗り遅れたという。

イスカンダル・ミザル社長は記者会見で、事故を真摯に受け止め、乗客の安全のために運行を休止するとし、休止期間中はシャトルバス18台を運行し、ピーク時には増便すると述べた。また、事故後MAHBの技術チームが列車を調査したところ、内部配線の欠陥や機械的・電子的な問題が多数あることがわかり、精密検査のために列車の全部品を解体する必要があることが判明したが、エアロトレインは25年前の製品のため部品が入手困難なことが課題だとした。

エアロトレインは2017年9月にも故障しており、老朽化が問題となっているため、MAHBでは7億リンギを投じ新車両導入を進めているが、導入時期は2025年になる見込みだという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、3月2日)

贅沢税、今年下半期までに導入予定=シム副財務相

【クアラルンプール】 先ごろ発表された2023年度の見直し予算案に盛り込まれた贅沢税の導入ついて、スティーブン・シム副財務相は、今年下半期までに実施する予定であることを明らかにした。

シム氏は、導入に向けて財務省が利害関係者と協議を行っているとした上で、「観光業界や小売業界から影響に対する懸念の声が上がっているが、政府は税制全体について調査を行っているため、安心して貰いたい。我々は必ず観光業界の利害関係者と話し合いを行う。業界の競争力を低下させないようにする」と述べた。贅沢税は高級時計やブランドファッションなどが対象になるとみられている。

一方、同じく予算案で導入計画が明らかにされた非上場株式の売却時に発生するキャピタルゲイン課税についてシム氏は、最初は低税率になるだろうと言明。「政府の課税ベースを拡大し、より公平な税制を導入したいと考えている」と述べた上で、「財務省はまだメカニズムについて研究段階だが、税率と閾値が低くなることを保証する」とし、あくまで非上場株式の売却時だけにとどめる考えを示した。

またキャピタルゲイン課税導入についても、贅沢税と同様に市場に与える影響を調査した上で利害関係者と話し合う予定だと強調した。
(エッジ、3月2日)

丸紅、「ティムホートン」をマレーシアなどで展開へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 丸紅(本社・東京都千代田区)は2月28日、カナダ・トロントに本社を置くファストフード・ベーカリー・カフェ事業者であるレストラン・ブランズ・インターナショナル(RBI)との間で、RBIが展開するカナダ発大手コーヒーチェーン「ティムホートンズ」のマレーシア、シンガポール、インドネシア3カ国における店舗開発・運営について合意したと発表した。

契約は丸紅のシンガポール子会社丸紅グロース・キャピタル・アジア(MGCA)を通じて交わしたもので、マレーシア事業については、マレーシア当局からの認可取得後に改めて契約を締結する予定だ。

「ティムホートンズ」は、1964年に創業されたコーヒーチェーンで、高品質なコーヒーと豊富なフードメニューが消費者から支持され、14カ国で5,600以上の店舗を展開している。

丸紅は、地場のニーズに合わせた店舗およびメニューを開発しながら、世界的な人気を誇るコーヒーショップを展開し、東南アジアのコーヒー市場の成長を取り込む計画だ。

 

新型コロナの感染者数は244人、3日連続で200人上回る

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、2日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は244人となり、累計感染者数は504万3,252人となった。
新たに213人が回復し、累計は499万7,031人、死者数は5人で、累計は3万6,965人となった。アクティブ感染者は、前日から26人増えて9,256人。そのうち96.1%が自宅、3.8%が医療機関、0.1%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は75.7%、ICU病床使用率は65.1%、人工呼吸器使用率は38.1%だった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,754万2,288人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,631万4,396人で、接種率は50.0%、2回目が81万305人となり、2.5%だった。

ホンダマレーシア、最大で4千リンギの割引キャンペーン実施

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ホンダ・マレーシアは3月、最大で4,000リンギを割り引くキャンペーン「コンシ・ベルサマ・リワーズ」を実施する。
3月1ー31日に新車登録することが条件で、割引対象はDセグメント・セダン「アコード」、コンパクトスポーツ多目的車(SUV)「CR-V」、Bセグメント・セダン「シティ」と「シティ・ハッチバック」の4モデル。全て2023年モデルとなる。

「アコード」は、3,500リンギの払い戻しと、500リンギの現金ボーナス支給により、最大で合計4,000リンギの割り引きを受けることができる。その他のモデルは、「CR-V」が、払い戻しが2,500リンギ、現金ボーナス500リンギで、合計3,000リンギ。「シティ」は、払い戻しが1,500リンギ、現金ボーナス500リンギで、合計2,000リンギ、「シティ・ハッチバック」は払い戻しが500リンギ、現金ボーナス500リンギで、合計1,000リンギとなる。

同キャンペーンは、4月下旬のハリラヤ(断食月明け大祭)に向けて実施するもので、詳細についてはホンダのディーラーを訪れるよう呼びかけた。

 

米AWSがデータセンター開設へ、37年まで255億リンギを投資

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 クラウドサービス大手の米アマゾン・ウェブ・サービシーズ(AWS)は2日、マレーシアにAWSリージョン(データセンター)を立ち上げると発表した。2037年までに約255億リンギ(60億米ドル)を投じる。

AWSは31カ国・地域に展開しており、東南アジアでは、シンガポール、ジャカルタ、タイ(近日提供開始)に次ぐ4カ所目となる。

テンク・ザフルル通産相は声明の中で、AWSの投資を歓迎するとし、クラウドサービスによりマレーシアは外国人投資家を惹きつけ、即戦力人材を生み出すことで国際的競争力も高められるとコメント国内労働者のクラウド技術養成に向けたAWSの継続的投資を期待しているとし、過去2年間にAWSと築いてきた信頼関係が結実したことを嬉しく思うと述べた。

MIDAのアルハム・アブドル・ラーマン最高責任者は、マレーシアが世界のデータセンター分野で評価されており、AWSがマレーシアに投資を行うことで、地域のデータセンター・ハブとしての地位を確固たるものにすることができると言明。最先端技術が導入され、競争力を高めることができると述べた。

昨年5月、当時のアズミン・アリ上級相(兼通産相)は、AWSからの投資を認可したと発表。実現に向けてマレーシア投資開発庁(MIDA)、通産省、財務省との間との調整が残っていると説明していた。

洪水で6州の避難者数が2.8万人に増加、ジョホールで死者も

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ネグリ・センビラン、マラッカ、パハン、ジョホール、サバ、サラワクの6州で洪水が発生し、前日9,000人だった避難者数が、2日正午時点で2万8,055人に増加した。ジョホールでは1日、運転中の車が流され、男性1人が死亡した。

国家災害対策庁によると、2日正午時点で、最も避難者数が最も多いのはジョホールで、前日正午の5,878人から2万6,633人に増加。パハンは前日の293人から1,505人、ネグリ・センビランでは同145人から927人、サラワクでは同127人から338人にそれぞれ増加した。サバ、マラッカではそれぞれ108人、49人が帰宅できない状況が続いている。

環境天然資源気候変動省の洪水情報サイトによると、2日正午時点でジョホールで13本、ネグリ・センビランで2本、パハンで2本、マラッカで1本、サラワクで1本の河川が氾濫危険水位を超えた。

マレーシア気象局(MetMalaysia)は2日、パハン州とジョホール州の一部地域では4日まで、甚大な被害を及ぼす大雨が降る可能性があると予想。またトレンガヌやサラワク州でも断続的に降り続けるとして警報を出した。

 

ニチレイロジ、マレーシアの低温物流会社を完全子会社化

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ニチレイロジグループ(本社・東京都千代田区)は1日、株式の40%を保有しているマレーシアの低温物流会社、NLコールド・チェーン・ネットワーク(M)(NLCCN)の残余株を2月28日付けで取得し、完全子会社化したと発表した。

ニチレイロジは2018年6月、政府系投資会社、カザナ・ナショナルの子会社、アグリフード・リソーシズからコールド・チェーン・ネットワーク(M)株40%を取得。同社名をNLCCNに改称し、マレーシアにおける低温物流事業に参入していた。

セランゴール州プチョンに所在するNLCCNの設立は2002年で、資本金は6,238万リンギ。主な事業は、冷蔵・冷凍倉庫業、利用運送業で、冷蔵倉庫設備能力は4万4,235トン(冷凍2万8,684トン・冷蔵1万645トン・常温4,906トン)。2022年度の売上高は3,627万リンギだった。

ニチレイロジグループは、2022年にはリット・タット・エンタープライズ及びリット・タット・ディストリビューションへの出資を発表。資産管理会社、NLリット・タットへの49%の出資により物流事業を展開してきた。今回のNLCCNの完全子会社化を機に、経営判断の迅速化による適切な事業投資を通じてマレーシア事業のさらなる拡大を図る。

新型コロナの感染者数は217人、2日連続で200人超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、1日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は217人となり、累計感染者数は504万3,008人となった。
新たに233人が回復し、累計は499万6,818人、死者数は2人で、累計は3万6,960人となった。アクティブ感染者は、前日から18人減って9,230人。そのうち96.2%が自宅、3.7%が医療機関で療養中となっている。病床使用率は75.5%、ICU病床使用率は65.6%、人工呼吸器使用率は38.0%だった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,754万2,128人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,631万3,860人で、接種率は50.0%、2回目が80万9,881人となり、2.5%だった。