【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 クラウドサービス大手の米アマゾン・ウェブ・サービシーズ(AWS)は2日、マレーシアにAWSリージョン(データセンター)を立ち上げると発表した。2037年までに約255億リンギ(60億米ドル)を投じる。

AWSは31カ国・地域に展開しており、東南アジアでは、シンガポール、ジャカルタ、タイ(近日提供開始)に次ぐ4カ所目となる。

テンク・ザフルル通産相は声明の中で、AWSの投資を歓迎するとし、クラウドサービスによりマレーシアは外国人投資家を惹きつけ、即戦力人材を生み出すことで国際的競争力も高められるとコメント国内労働者のクラウド技術養成に向けたAWSの継続的投資を期待しているとし、過去2年間にAWSと築いてきた信頼関係が結実したことを嬉しく思うと述べた。

MIDAのアルハム・アブドル・ラーマン最高責任者は、マレーシアが世界のデータセンター分野で評価されており、AWSがマレーシアに投資を行うことで、地域のデータセンター・ハブとしての地位を確固たるものにすることができると言明。最先端技術が導入され、競争力を高めることができると述べた。

昨年5月、当時のアズミン・アリ上級相(兼通産相)は、AWSからの投資を認可したと発表。実現に向けてマレーシア投資開発庁(MIDA)、通産省、財務省との間との調整が残っていると説明していた。