サバ州の観光地「ティップオブボルネオ」、4月に営業再開

【クダット】 改装工事のため休業していたサバ州クダットにある観光地「ティップ・オブ・ボルネオ」が、4月に営業を再開する。

「ティップ・オブ・ボルネオ」を視察したサバ州のクリスティーナ・リュウ観光・文化・環境大臣が明らかにしたところによると、改装工事の第1期は2021年12月5日にスタート。悪天候や建材の納期延期により工期が伸びたものの、屋根付き通路や障害者用トイレ、展望台が設置された。

現在は第2期として、既存施設の解体と新たなビジターセンターの建設などが実施されており、6ー10カ月で完成することが見込まれている。

「ティップ・オブ・ボルネオ」は、ボルネオ島の最北端に位置する。スールー海と南シナ海を展望でき、美しい夕日や、ビーチ、文化的アトラクションで知られる人気観光地となっている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、3月25日)

台中産の柑橘20トンをマレーシアに輸出、年内に100トンへ

【クアラルンプール】 台湾・台中市の農業組合である台中市神岡区農会は、柑橘類のマーコット(オレンジとミカンのハイブリッド品種)20トンのマレーシア輸出を進めている。

台中市神岡区農会のマーケティング責任者であるフー・ユチン氏は、年内に合計100トンを輸出する見込みで、将来的にはマレーシア・シンガポールに他果物も輸出する計画だと述べた。台中は高品質の柑橘類で有名で、台湾で最大のマーコット生産地。栽培面積は598ヘクタールで、年間1万1,010トンを生産している。

台中産のマーコットは、25日からイオンやジャヤ・グローサー、コールドストレージ、ハーベスト・インパクト、スター・グローサー、ホールフード・エクスプレスなどで販売する。

台北駐マレーシア経済文化代表処の経済部門責任者であるジェームス・チャン氏は、マレーシアと台湾の二国間貿易額は昨年、前年比36%増の70億米ドルとなり過去最高を達成したとし、今後も両国間の貿易を成長させるため、包括的及び先進的な環太平洋経済連携協定(CPTPP)への台湾の参加を支援してほしいと述べた。
(ザ・サン電子版、ベルナマ通信、3月24日)

鉄道・バス、1日あたりの乗客数が100万人を突破=プラサラナ

【クアラルンプール】 公共輸送機関を管轄する国営プラサラナ・マレーシアは、首都圏、ペナン、クアンタンの鉄道・バスの21日の乗客数が100万人を突破したと発表した。新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大以降で最大となったが、感染拡大前の1日あたり約120万人には届かなかった。

プラサラナの声明によると、21日の鉄道利用者は76.7万人、バス利用者は23.5万人。1月1日ー3月15日の1日平均乗客数は84.6万人だったが、16日に全線開通し、無料で乗車可能となっている首都圏大量高速輸送(MRT)プトラジャヤ線の平均乗客数が10万人となったことが寄与した。

2月に最も乗客数が多かった鉄道は軽便鉄道(LRT)ケラナ・ジャヤ線で、乗客数は535万230人、平日平均乗客数は28万1,591人。2番目はMRTカジャン線(乗客数は439万2,381人、平日平均乗客数は23万1,178人)。なお、LRTアンパン線の乗客数は361万6,881人、首都圏のバスは443万186人、KLモノレールは131万1,483人となった。

プラサラナは、今後もサービスの安全性、円滑性、安定性を維持するための努力を続けていくとした。
(ザ・スター、3月26日、エッジ、ベルナマ通信、3月25日、プラサラナ発表資料)

二輪車専門展示会「KLバイクショー2023」を8月に初開催

【クアラルンプール】 二輪車に特化した展示会である「クアラルンプール・バイクショー2023(KLBS 2023)」がクアラルンプールのワールドトレードセンター(WTC)で8月24ー27日に初開催される。

KLBS2023を主催するムーベントゥーム社のファルーク・ナリッシュ社長は、これまで自動車業界には二輪車専門イベントが存在せず、バイクや自転車はショールームの端に追いやられることが多かったと言明。KLBS2023はアジア地域で有数の二輪車展示会となることを目指し、新モデルの発表や展示・販売、技術ワークショップ、アウトドアでのアクティビティなどを行う予定だと述べた。シンガポール、タイ、インドネシアからの参加も見込んでおり、4日間で10ー12万人の来場を目標として掲げているという。

4月1日以降、公式サイトで入場チケット販売を開始する。入場料は1日券が38リンギ、12歳以下の場合は19リンギ。4日券は、大人68リンギ、子供38リンギ。5月31日までの購入に対しては早期割引料金が設定され、1日券が大人28リンギ、子供14リンギ、4日券が大人45リンギ、子供22.5リンギ。学生、高齢者、障害者向けに24リンギの1日券、40リンギの4日券も別途売り出す。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、3月24日、ポールタン、3月21日)

あらゆる独占契約を見直し=アンワル首相

【ジェッダ/クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 アンワル・イブラヒム首相は、政府が現在のシステム上に存在するあらゆる独占形態を見直し、国民が公正でより良いサービスを享受できるようにすると言明した。

サウジアラビアを訪問中のアンワル首相は、電子化自動車検査センター(Puspakom)の独占撤廃に関連して記者団から質問を受け、「独占問題について公正な評価が行われるよう、独占を許可している根拠についてすべての管轄省庁に調査を求めている」と言明。「透明性のある経済発展の原則は、既得権益を満たすための時代遅れのものから脱し、何らかの転換を行うことを保証するものだ」と述べ、Puspakom以外の独占状態についてもメスを入れる考えを示した。

その上でアンワル首相は、「ブミプトラ(マレー人と先住民の総称)企業を支援するという政府の約束は守るが、ブミプトラ企業間の公正な競争を可能にするために、透明性をもって行われなければならない」と述べた。

アンワル首相の発言に先立ち、アンソニー・ローク運輸相は、2024年8月31日にPuspakomとの契約が満了した後、資格のあるすべての関係者が車検サービスに参入できるようにすることを決定したと発表。民間参入に備えて、遅くとも2024年第1四半期に許認可手続きを開始する考えを示していた。