外国人の住宅購入に全国共通指針を、不動産ラヒムが要望

【クアラルンプール】  不動産コンサルタント会社ラヒム・アンド・カンパニーは、外国人による住宅購入に関して、全国共通の指針を全州政府が採用するよう、住宅・地方行政省に求めた。

今年の不動産市場見通しに関するフォーラムでアブドル・ラヒム会長は、土地は州が所有しているため州により指針が異なっているのが現状だと指摘。指針が統一されれば、外国人の長期滞在を奨励する「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)」プログラムの利用が増えると述べた。

昨年12月、政府はMM2Hを改定し、シルバー、ゴールド、プラチナの3カテゴリーを導入すると発表。マレーシア国内の定期預金必要額は、シルバーは50万リンギ、ゴールドは250万リンギ、プラチナは500万リンギとなっている。

ラヒムの調査責任者であるスライマン・サヘ氏は、シンガポール、タイ、フィリピンもMM2Hと同様のプログラムを導入しており、マレーシアとしてMM2Hをより魅力あるものにする必要があると述べた。一貫した方針も重要だという。

マレーシアは2022年9月、富裕層誘致を目的とした、長期滞在ビザ「プレミアム・ビザ・プログラム(PVIP)」も導入しているが、スレイマン氏は申請者の間に混乱を招いているとし、MM2Hとの違いを明確にするよう求めた。

(フリー・マレーシア・トゥデー、1月30日)

マツダ、クロスオーバーSUV「CX-5」の2024年版を投入

【クアラルンプール】 マツダ車販売のベルマツ・オートは、クロスオーバーSUV「CX-5」の2024年モデルの発売を開始した。

今回はマイナーチェンジとなり、フロントマスクがより立体的となったほか、グリルとフロントバンパーが変更され、中央のエアインテークが小型化された。5種のバリアントを用意する。保険なし価格は、2.0Lガソリンエンジンを搭載した「2.0G 2WDミッド」が14万4,469.2リンギ、「2.0G 2WDハイ」が16万1,169.2リンギ。

2.5Lガソリンエンジンを搭載した「2.5G 2WDハイ」が17万4,960.4リンギ。ターボチャージャー付きディーゼル車の「2.2D 2WDハイ」が18万322.8リンギ、ターボチャージャー付きガソリン車の「2.5G AWDハイ」が18万8,760.4リンギ。

ボディカラーは全7色で、5年間(10万キロメートルまで)のメーカー保証および無料定期メンテナンスが付属する。
(ポールタン、1月29日)

愛知のブランド牛「下村牛」のプロモ、KLで開催

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 黒毛和牛の繁殖から肥育、流通まで一手に行っている下村畜産食肉(本社・愛知県大府市)は1月31日、マレーシアの飲食店グループのキュイジーン・デライトと提携し、下村牧場で生産する「下村牛」のプロモーションをクアラルンプール(KL)市内で行った。

「下村牛」は愛知県内外の下村グループ牧場10カ所で繁殖から肥育までを一貫して行っているブランド牛で、成長期に合わせた独自配合の飼料、血統の管理、科学的根拠に基づく母牛管理など、独自の技術で育てている。通常の和牛と比べてうまみ成分であるグルタミン酸の量が30倍もあること、オレイン酸が多いため脂が人肌で溶けるほどの口溶けが特徴となっている。

今回のプロモーションは、「下村牛」の初の海外輸出先であるキュイジーン・デライト傘下の和牛をテーマとした高級レストラン「天牛おまかせ」で行われ、下村畜産の下村知士社長が自ら、「下村牛」の特徴を説明しながら牛肉の捌き方や部位の特徴を説明。部位ごとに適した調理法と食べ方を参加者に紹介しながら試食を提供した。

下村グループの飼育頭数は4,050頭で、年間出荷頭数は2,000頭。今後はマレーシア以外にも販路を拡大したい考え。一方、キュイジーン・デライトは、「下村牛」を活用し、「天牛おまかせ」と和牛焼肉の「天真」の2ブランドの出店を加速させたい考えだ。

畜産物輸出促進協会が和牛セミナー開催、110人余りが参加

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本畜産物輸出促進協会(J-LEC)は30日、マレーシアの飲食店、輸入・卸売・小売業者などを対象に、クアラルンプール(KL)市内のホテルで日本産和牛に関するセミナーを開催した。

同協会がマレーシアで和牛セミナーを開催するのは、前身の日本畜産物輸出促進協議会時代の2018年3月に続いて2度目。マレーシアの日本産和牛輸入業者、小売業者、日本産和牛を使った料理を出している高級レストラン・シェフなど110人余りが参加した。

冒頭で中央畜産会の迫田潔 常務理事が、脂肪の口溶けの良さ、「和牛香」と呼ばれる独特の香りなど日本産和牛の特徴について説明。また血統証明や厳格な格付システム、QRコードを使った和牛のトレーサビリティシステムなど日本産和牛のブランド維持のための仕組みについて解説した。

続くカッティング講習では、今回はヒレやロースといった馴染みのある部位以外の理解促進を狙って、海外ではまだあまり認識されていないもも肉に焦点を当て、食肉商社スターゼンの萩原徹久講師が、「芯玉(シンタマ)」と呼ばれる内モモと外モモの間にある希少部位のカッティング方法を披露。シンタマから切り分けた▽トモサンカク▽カメノコ▽マルカワ▽シンシン――の4つの部位について、適した調理法も含めて解説し、参加者に試食が提供された。

最後に、今回のイベントに合わせて来馬した日本側の生産者や流通業者と参加者の交流会が行われた。

 

 

PayPay、マレーシアの「MyPB」などと新たに連携

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 スマートフォン決済サービスのPayPay(ペイペイ)(本社・東京都港区)は29日、新たにマレーシアの「MyPB」を含む4カ国・地域の8つの海外キャッシュレス決済サービスと同日付で連携すると発表した。

訪日旅行客のキャッシュレス決済の利便性を高めることで、加盟店によるインバウンド需要のさらなる取り込みを支援する。「PayPay」を導入する日本の加盟店のうち「Alipay+ (アリペイプラス)」を利用する店舗で、利用できるようになる。

新たに連携するのは「MyPB」のほか、▽NAVER Pay(韓国)▽Toss(同)▽OCBC Digital(シンガポール)▽Changi Pay(同)▽Tinaba(イタリア)▽MPay(マカオ)▽Hipay(モンゴル)――。
これにより日本の「PayPay」加盟店を利用できるのは、10カ国・地域の18サービスとなる。

ドンキホーテ、4号店をミッドバレーメガモールに開設

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は29日、現地法人のパン・パシフィック・リテールマネジメント(マレーシア)が、31日にマレーシア4号店となる「JONETZ by DON DON DONKI ミッドバレーメガモール」をオープンすると発表した。

クアラルンプール(KL)の大型ショッピングモール「ミッドバレーメガモール」のLG階で食品、生鮮食品、総菜、雑貨などを販売する。店舗面積は1,240平方メートル。

ドンキの人気キャラクター「ドンペン」の専用コーナーやシンガポールなどの店舗で人気の「柴犬」の商品も販売する。人気のコスメ商品を中心に、国内店舗最大の品揃えになる「コスメドンキ」を展開し、メンズコスメ商品も用意する。食品では、和牛串専門エリア「肉善し」で日本から仕入れた黒毛和牛を使った和牛串を提供し、日本製菓子や青果等も取り揃える。

「JONETZ by DON DON DONKI」は2021年3月から首都圏のショッピングモールで展開しており、KLのロット10、セランゴール州のサンウェイ・ピラミッド、プトラジャヤのIOIシティモールに店舗を構えている。2021年12月に開店したKLのトロピカナガーデンズモール内店舗は2023年5月に閉店した。

センサーのCAST、サイバージャヤに海外拠点を開設

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 センサーおよび周辺機器・ソフトウェアの研究開発、製造、販売に携わるCAST(本社・熊本県熊本市)は30日、セランゴール州サイバージャヤに16日付けで海外拠点を開設したと発表した。

ベンチャー企業のためのインキュベーション施設「センターオブガレージ・マレーシア(COGMY)」に入居し、海外進出の足掛かりとする。具体的には、マレーシアのプラントなどでCASTの「配管減肉モニタリングシステム」の実証導入案件の獲得や現地パートナー企業の獲得などによる販路拡大を目指す。

CASTは2019年9月に創業し、独自の耐熱・フレキシブル・薄型の特徴を有する「配管減肉モニタリングシステム」を開発・販売してきた。同システムは高温環境でも壊れず、工場配管やタンク等の厚み変化をモニタリングし、腐食などによる配管・タンクの減肉を検知するもの。検知したデータはネットワーク上に格納され、いつでも・どこでも・誰でも確認できるのが特徴で、常時かつ遠隔でモニタリングでき、危険な工場内での検査の負担軽減及び事故防止や設備寿命伸長の実現を可能にするという。

31日もKLの道路を一部通行止めに、新国王の即位式で

【クアラルンプール】 イブラヒム・イスカンダル第17代国王(ジョホール州スルタン)の即位式が31日に開催されることを受け、クアラルンプール(KL)市内5道路が同日9時30分から段階的に閉鎖される。

KL警察署長のアラウディーン・アブドル・マジッド氏によると、閉鎖される道路は、▽ジャラン・スルタン・アブドル・ハリム▽ジャラン・クチン▽ジャラン・トゥン・ラザク▽ジャラン・ダマンサラ▽ジャラン・トラバーズーー。

国王はジョホール州から飛行機でスバン空軍基地に到着し、新クランバレー高速道路(NKVE)、南北高速道路、ジャラン・スルタン・アブドル・ハリムを経由して王宮入りするため、これらの道路も一時閉鎖される。即位式終了後に順次再開する予定。KL警察は、道路利用者に対し、当日は交通渋滞を防ぐため、通行止めの道路を避けるとともに、現地の交通警察の指示に従うよう呼びかけている。

ジョホール州でもイスタナ・ブキセレネからセナイ国際空港まで、総長35.5キロメートルの道路が午前7時45分ー9時に閉鎖される。3万人の州民が道路沿いで見送ると見られている。新国王の車列は午前8時に出発し、午前9時前には通行が再開される予定。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ポールタン、1月29日)

KLCCプロパティー、首都シティーセンターの商業ビルを買収

【クアラルンプール】 クアラルンプール・シティーセンター(KLCC)の著名ビルを中心に商業不動産を所有・管理するKLCCプロパティー・ホールディングス(KLCCP)は、KLCCの複合ショッピングセンター「スリアKLCCモール」を所有するスリアKLCCの残余株を19億5,000万リンギで取得し、完全買収する。

KLCCPはスリアKLCC株60%を既に所有しており、40%の株をオクマドー(マレーシア)シティー・リテール・センター、ポート・モレスビー・インベストメント、ボールド・ピークの3社から取得する。取引は第2四半期中に成立の予定。

投資利回りは6-7%を想定している。KLCCPのモハマド・シャー・マハムード最高経営責任者(CEO)は「スリアKLCCの先行きは明るい。的を絞ったテナント構成にする」と語った。スリアKLCCはペトロナスツインタワーと地下や下階部分を共有しており、KLCC駅に地下通路で直結している。

KLCCPと不動産投資信託のKLCC・REITのグループは、ペトロナスツインタワー、メナラ・エクソンモービル、マンダリン・オリエンタルなどを所有・運営している。
(ザ・スター、1月17日、マレーシアン・リザーブ、1月16日)

IJMコープ、ペナンで新コンベンションセンター着工

【クアラルンプール】 建設・不動産開発のIJMコープは、ペナン大橋の近接地でペナン・ウォーターフロント・コンベンション・センター(PWCC)の建設を開始した。開発額は45億リンギ。

総床面積は33万平方フィートで、19の会議スペースおよび2,900台分の駐車場を有し、国際会議、インセンティブ、カンファレンス、展示会(MICE)の様々なイベントに対応する。近隣に軽便鉄道(LRT)駅も建設される予定。2025年第2四半期の完成を目指す。

PWCCの上棟式に参加したペナン州のチョウ・コンヨウ首相は、PWCCは州の「MICEの主要開催地となる」という目標達成に貢献すると述べた。

PWCCは、IJMが不動産・ヘルスケア事業に携わるシンガポール企業ペレニアル・ホールディングスと共同で開発を進めている、ペナン島東海岸の複合開発プロジェクト「ライト・シティ」(410万平方フィート)の一部となっている。ライト・シティ第1期ではPWCCに加え、ショッピングモール「ウォーターフロント・ショップス」(総面積100万平方フィート)、住宅、ホテル、オフィスを建設する。第2期では、ショッピングモールのスペース増設(50万平方フィート)や住宅などの開発を行う計画だ。
(ザ・バイブス、1月25日、エッジ、1月24日、ベルナマ通信、1月23日)