【クアラルンプール】 マレーシア製造業者連盟(FMM)は、税率3%による物品・サービス税(GST)の再導入を2027年度予算案に盛り込むよう政府に求めた。廃止前の水準である6%より低い税率とすることで、企業と消費者の負担を抑えながら、製造業の競争力を高める狙いがある。
FMMのジェイコブ・リー・チョーコック会長は、過去の6%のGSTは企業と消費者に大きな負担を与えたと指摘。「3%という合理的な税率であれば、市場に受け入れられやすい」と指摘。GST負担が3%に抑えられれば、製造業がより生産性の高い活動に資金を振り向ける余地が生まれるとの考えを示した。
一方、現在の売上・サービス税(SST)については、製造業のコストと競争力に問題をもたらしていると指摘。SSTではサプライチェーンの各段階で税負担が組み込まれ、回収できない税が製造コストを押し上げるほか、制度の複雑さや解釈の不確実性が負担を増幅させているとした。
FMMが実施した2026年上期の景況調査では、60%の製造業者がサプライチェーンに組み込まれた税負担による生産コストの上昇を挙げたほか、59%が事業用投入品に課された回収不能な税を問題として挙げた。また45%がSSTに伴うコンプライアンスや事務負担の増大を指摘し、42%が課税範囲や免税、制度解釈を巡る不確実性を問題視した。さらに、34%が製品の生産コスト上昇、32%が価格競争力の低下、22%がキャッシュフローへの圧迫を経験したと回答した。
FMMはGST再導入に際して、中小企業(SME)向けの簡素化されたコンプライアンス、生活必需品への配慮、輸出品に対する適切な税負担軽減、迅速な還付制度を求めている。また、政府がSSTの枠内にGSTの一部機能を取り入れることを検討する姿勢を示していることを踏まえ、GSTを再導入しない場合でも、企業が支払った仕入税を控除・相殺できる「仕入税額控除」などの仕組みを導入するよう提案した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、マレーシアン・リザーブ、エッジ、9月3日)