【プトラジャヤ】 アンワル・イブラヒム首相は25日、ベトナムのファム・ミン・チン首相と2国間会談を行い、エネルギー協力強化で合意。アンワル首相は東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国間で送電網をつなぐ「ASEANパワーグリッド(APG)構想」に関するベトナムの協力に謝意を示した。

エネルギー協力には、政府系電力会社のテナガ・ナショナル(TNB)と、マレーシアの国営石油会社、ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)、ベトナム石油ガス・グループ(ペトロベトナム)による協力などが含まれる。特に、両首相の立ち会いのもと、TNBと、ベトナム国営企業のベトナム電力公社(EVN)のAPG協力に関する覚書(MoU)の締結が行われた。ベトナムの再生可能エネルギー送電網を、ASEAN電力網に接続する海底ケーブルを介してマレーシア、さらにシンガポールへ接続する計画で、アンワル首相は共同記者会見で、今回のASEAN首脳会議における主要な成果の一つと位置付けた

このほか、マレーシア国民大学 (UKM)とベトナム国家大学の教育と地域統合に関する意向書交換も両首相の立ち合いで行われた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、マレーシアン・リザーブ、ザ・スター、5月25日)