【クアラルンプール】 マレーシアと湾岸協力会議(GCC)の間の自由貿易協定(FTA)交渉が、5月27日に正式に開始される見通しだ。テンク・ザフルル・アジズ投資貿易産業相が明らかにした。
GCCは、▽サウジアラビア▽アラブ首長国連邦(UAE)▽カタール▽クウェート▽バーレーン▽オマーン――の6カ国で構成されている。ザフルル氏は「FTA交渉の正式な開始に向けて準備を進めており、まもなく共同意向表明が発表される見込みだ」とし、サウジアラビアのGCC事務局を最近訪問したことで、交渉プロセスを加速させる基盤が築かれた述べた。
マレーシアは現在、7つの二国間FTAと9つの多国間FTAを締結している。GCCとは1年以内のFTA締結を目指している。協議はまだ初期段階だが、ザフルル氏はマレーシアは既に半導体、電気・電子(E&E)、石油化学、石油・ガス、化学など、いくつかの有望なセクターを特定していると言明。ハラル(イスラムの戒律に則った)経済、デジタル経済、再生可能エネルギー(RE)、人工知能といった新興産業も対象になると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ビジネス・トゥデー、マレー・メイル、ベルナマ通信、5月25日)