高速バスのチケット販売、11月から認可ターミナル限定へ

【クアラルンプール】 公共陸運局(APAD)は11月1日から、高速バスのチケット販売を、APADの認可を受けたバスターミナルに限定する方針だ。これに対し、バス事業者などから懸念の声が上がっており、アンソニー・ローク運輸相は20日、「事業者と近く対話の場を設ける」と述べた。

APADは16日、バス事業者向けに新方針を通達した。認可ターミナルにチケット販売の独占権を与え、販売に関する手数料体系も変更する。主に海外に拠点を置くオンライン旅行代理店(OTA)を規制し、チケット販売や払い戻し、運行トラブルへの対応を管理しやすくする狙いがある。

マレーシア・バス事業者協会などによると、チケット販売は従来、▽バスターミナルの窓口▽バス事業者のウェブサイト▽OTA――の3つの方法がある。乗客にとっては、バス事業者と提携するOTAを利用することで、運賃などを比較しチケットを選択できるメリットがあった。またバス事業者のウェブサイトも今後、利用できなくなる可能性がある。このため、同協会のモハマド・アシュファル・アリ会長は、事前協議がなかったことに不満を表明。「利用者の利便性が損なわれる恐れがある」と指摘した。

これに対し、ローク氏は「バス事業者に不利益が生じないよう政府として対策を講じる」と強調。ターミナル運営会社が現行の手数料を超える額を請求できないようにするなどとし、将来的には手数料を引き下げ、バス会社の収益性を改善できる可能性があるとした。

APAD認可ターミナルには、クアラルンプールのターミナル・ベルセパドゥ・セラタン(TBS)や「ららぽーと・トランスポートハブ」、セランゴール州のゴンバックの総合交通ターミナルなどがある。これらは政府の認可・監督の下、民間企業が運営している。
(マレーシアン・リザーブ、ビジネス・トゥデー、10月20日、ニュー・ストレーツ・タイムズ、フリー・マレーシア・トゥデー、10月19日)

マレーシアフェア、東京・豊洲で30日から3日間開催

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 駐日マレーシア大使館などが主催する「マレーシアフェア2026東京」が、10月30日―11月1日の3日間、東京都江東区の豊洲公園で開催される。

フェアは2019年から行われており、今年で6回目。昨年は初の大阪開催だったため、東京での開催は2年ぶりとなる。今年は「All About Malaysia」をテーマに、民族舞踊のパフォーマンスや、「バティック」などの文化体験のほか、マレーシアのさまざまな食べ物などが楽しめる。また2026―2027年にかけての「マレーシア観光年」や、2027年の日・マレーシア外交関係樹立70周年をアピール。マレーシア行き航空券などが当たる大抽選会もある。

ジェトロKL、10月26日に日本産水産物商談会を開催

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール(KL)事務所は10月26日にクアラルンプールのレストラン「CHARR@The Manor, KLCC」にて、日本産水産物商談会を開催する。

商談会には日本産水産物を取り扱う現地ディストリビューターである▽JMGトレーディング▽ゼンカ・トレーディング(M)▽ヨコヅナ・プランニング――の3社が出展し、非日系事業者を中心とした飲食業者との商談に臨む。商談会の開催を通じて、日本産水産物のマレーシア市場における認知度向上及び販路拡大を図る。

日本からマレーシアへの水産物輸出額は、2026年1―8月の累計で約50億円となり、前年同期比40%増と好調に推移している。一方、日本産水産物の主な販路は日本食レストランに集中しており、非日本食レストランや非日系の飲食店での採用は限定的となっている。

このためジェトロは、輸出をさらに拡大するには、非日系飲食店や現地バイヤーに日本産水産物の品質や商品価値への理解を深めてもらう機会を設けるとともに、輸入業者やディストリビューターとの商談機会を創出することが重要だとしている。

25年のサイバー犯罪件数1486件、損失額は前年比7倍超

【クアラルンプール】 マレーシアでは2025年にサイバー犯罪の認知件数が、前年比109.9%増の1,486件を記録。損失額は、前年の3,300万リンギから2億3,800万リンギとなり、7倍超に急増した。

統計局が16日に発表した犯罪統計によると、詐欺件数は13万5,207件で、対面型は前年比85.3%増の6万9,001件となり、詐欺全体の51%を占めた。一方、オンライン詐欺は6万6,204件だった。

そのほか個人所有物の窃盗事件は、前年比2.7%増の1万8,477件。そのうち人からの窃盗は3.8%増の1万6,369件、車両関連が1,546件だった。また脅迫や暴力を伴う強盗事件は8.4%減の3,108件、家庭内暴力(DV)事件は8.3%減の6,522件となった。

殺人事件は、前年比3.7%増の252件、性暴力事件は14.3%増の4,562件となり、うち身体的接触を伴うものが3,347件だった。

また、尿検査で陽性反応が出たケースは2025年に15万2,856件となり、前年から2.6%減少した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ビジネス・トゥデー、10月16日、発表資料)

「リラックマ」の大型ポップアップ、KLで24日から開催

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 日本発の人気キャラクター「リラックマ」のポップアップショップが、24日からクアラルンプール(KL)のショッピングセンター「ららぽーとブキ・ビンタンシティセンター(BBCC)」で開催される。

リラックマは、サンエックス(本社・東京都千代田区)が2003年から展開するオリジナルキャラクター。「着ぐるみのクマ」という設定で、コリラックマ、キイロイトリ、チャイロイコグマなどとともに、人気を集めている。マレーシアでも、コリラックマ20周年を記念したポップアップショップが2024年にKLで展開されるなど親しまれている。

サンエックスでは今年、米国のほか、香港、台湾、タイ、シンガポールなどアジア各国でリラックマのポップアップショップを展開。今回、マレーシア初の大型ポップアップショップとなり、限定ノベルティとして4種類の「クリアしおり」のプレゼントも企画されている。ショップの終了日は追って発表される。

テイラーズ大学で第3回日本食特別講義、テーマは「日本産和牛」

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール(KL)事務所が主催する現地の調理学生を対象とした第3回日本食・日本食材の特別講義が20日、セランゴール州のテイラーズ大学の調理学部で開催された。

同特別講義は農林水産物・食品輸出支援プラットフォームの取り組みとして、ジェトロが4回に分けてシリーズ開催しているもので、将来マレーシアのホテルやレストランといったフードサービス業界を担う未来のシェフたちを対象に日本食・日本食材に関する正しい知識や調理技術の習得、及び魅力を理解してもらい、日本食・ 日本食材の将来的な需要創出や利用促進を図るのが狙い。

3回目のテーマは「日本産和牛」で、「SUSHI KITA」の料理長兼オーナーであり「 焼肉牡丹+ 」のオーナーでもある北子華夏(ほくね・はるか)シェフが講師として登壇。和牛の5つの部位(内もも・ショートリブ・ショートプレート・ネック・ブリスケット)を題材に、肉の構造、霜降りや結合組織、そして生・焼く・蒸す・煮る・揚げるという5つの調理法での違いを、「観察し、触れ、味わい、論理的に比較評価する」プロの思考法を説いた。

テイラーズ大学の学生30人及びフランスから別の講義の為に来馬していた、9年連続ミシュランで星を獲得した「ラパルテ」のシェフ、ジェレミー・モリン氏をはじめフランス料理のマスターシェフ等が聴講し、質疑応答では「カットするために特別な包丁は必要か?」といった質問が寄せられた。「ネックの切り方を見たい」との要望に対しては、北子シェフが実演してみせた。

シリーズ最終の4回目(11月)ではチームに分かれて日本産食材を使った、学生による料理のコンペティションが行われる予定。

東海岸鉄道ゴンバック―コタバル間、片道運賃は125リンギから

【クアラルンプール】 東海岸鉄道(ECRL)を運営するマレーシア・レール・リンク(MRL)は19日、ゴンバック(セランゴール州)―コタバル(クランタン州)間のエコノミークラスの最低運賃を発表。各駅停車型の「トランジット」は片道125リンギ、急行型の「エクスプレス」は同147リンギからとなる。ただし、「ダイナミック・プライシング(変動運賃制)」を導入し、移動時間帯、需要、座席の空き状況に応じて価格は変動する。

運賃体系は16日に内閣の承認を得た。エコノミー、プレミアム・エコノミー、ビジネスの3クラスを設定。クラス別の最低価格などの詳細は、11月中旬の公式チケット販売開始に合わせて公表される予定。エクスプレスの途中停車駅はコタSAS(パハン州)、クアラ・トレンガヌ(トレンガヌ州)の2駅で、所要時間は約4時間。各停のトランジットの所要時間は最大5時間を見込む。

またエクスプレスの場合、ゴンバック―コタSAS間(乗車時間1時間27分)は68リンギ、ゴンバック―クアラ・トレンガヌ間(乗車時間2時間54分)は110リンギとなる。割引制度として、2―12歳の子供と、60歳以上のマレーシア国民、障害者手帳保持者、政府年金受給者は50%、13―24歳の学生には40%の割引が適用される。

MRLのダーウィス・アブドル・ラザク最高経営責任者(CEO)は、12月12日の運行開始を目指していると言及。8月から列車試験を開始し、累計走行距離は5万キロメートル(km)を超え、最高時速160kmでのノンストップ走行も実施した。10月23日からは無故障走行試験(FFR)を行い、11月初旬には試運転を行うと説明した。

座席数は編成に応じて1編成当たり409―425人となる。運行本数は月―木曜は1日12本(片道6本)、金―日曜は1日16本を運行する計画で、2027年には約220万席の提供を見込んでいる。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ビジネス・トゥデー、ザ・スター、エッジ、10月19日)

マレーシアの25年出生数が4.5%減 合計特殊出生率は1.5

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 統計局(DOSM)が15日に発表した「人口動態統計2026」によると、2025年の出生数は39万6,175人となり、前年の41万4,918人から4.5%(1万8,743人)減少した。女性1人が生涯に産む子どもの数に相当する合計特殊出生率(TFR)も、2024年の1.6人から1.5人に低下し、出生率の低下傾向が続いている。

人口1,000人当たりの出生数を示す粗出生率(CBR)は、2024年の12.2人から2025年には11.6人に低下した。主要民族すべてで低下し、マレー系が14.9人で最も高く、中華系は5.0人で最も低かった。

州別では、トレンガヌ州が人口1,000人当たり18.7人で最も高く、ペナン州は9.3人で最も低かった。全州でCBRが前年を下回った。

TFRを民族別にみると、マレー系は1.9人で前年と変わらず、インド系も1.1人で横ばいだった。一方、中華系は0.9人から0.7人へ低下し、最も低い水準となった。TFRは15―49歳の女性を対象に算出される。

州別では、トレンガヌ州が2.5人で最も高く、クランタン州が2.3人、パハン州が1.8人と続いた。最低はペナン州の1.1人で、前年の1.2人から低下した。

一方、2025年の死亡者数は19万9,807人で、2024年の19万8,992人から815人、率にして0.4%増加した。人口1,000人当たりの死亡数を示す粗死亡率(CDR)は5.8人で、前年と同水準だった。

民族別では、インド系のCDRが8.2人で最も高く、その他のブミプトラ(マレー系以外の先住系住民)は5.7人で最も低かった。中華系は7.6人から7.5人へ低下した。
州別では、ペラ州が8.2人で最も高く、プトラジャヤは2.6人で最も低かった。

WHB、国内初の原発開発に向け31年めどに最終投資決定の準備

【クアラルンプール】 セランゴール州開発公社傘下のワールドワイド・ホールディングス(WHB)は、同国初となる原子力発電所の開発に向け、2031年ごろまでに最終投資決定(FID)の準備を整えることを目指している。アハマド・ザキ最高経営責任者(CEO)が15日、明らかにした。

ザキ氏は、この日開催された「セランゴール国際ビジネスサミット2026」で、原子力をテーマにしたパネルディスカッションに出席した。FIDに向けた準備として、実現可能な建設候補地の特定、適切な技術の評価、資金調達の選択肢の検討を進めていると説明。 「原子力技術を調査するとともに、初期の計画・開発段階から建設、最終的な運営に至るまで、プロジェクトを支えるために必要な人材を特定するためのチームも編成している」と述べた。

またザキ氏は、原発開発は州の産業成長を支える電力供給に加え、国内産業の育成にもつながると指摘。付加価値の高い雇用機会を創出する可能性もあると補足するとともに、原子力計画の推進には、規制当局間の連携や連邦政府による支援が不可欠であると強調した。

WHBは、再生可能エネルギー事業のほか、不動産開発や、医療機器事業など幅広く手がける複合企業となる。
(マレーシアン・リザーブ、10月18日、フリー・マレーシア・トゥデー、ベルナマ通信、10月15日)

F1の他国との連携開催も検討、政府が11月末までに評価報告

【クアラルンプール】 政府は、F1(フォーミュラ1)選手権を他国と連携して数年おきに開催する可能性を検討している。モハメド・タウフィク・ジョハリ青年スポーツ相が15日、下院で明らかにした。

政府はこれまでに、省庁横断型の「F1評価委員会」を設置。開催にかかる費用や投資収益率(ROI)、経済的効果、インフラの整備状況などの評価を進めており、11月末までに報告書をまとめる予定という。報告書はその後、閣議に提出され、F1のマレーシア復帰について最終判断が行われる見込みだ。

モハメド・タウフィク氏は青年スポーツ省が同委員会を主導すると説明したうえで、他国との連携開催案について「まだ初期段階」とした。さらに「F1の開催には多額の費用がかかるため、他のスポーツ分野への予算配分に悪影響を及ぼすことなく、十分な収益を確保できるかどうかなど、多角的に検討する必要がある」と強調した。

政府は、2―4日にセランゴール州セパン・インターナショナル・サーキット(SIC)で開催された「ガルフエア・バーレーン・グランプリ」の経済効果を、約9億5,000万リンギと見込んでいる。
(ビジネス・トゥデー、フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、ベルナマ通信、10月15日)