ペナン州で9月1日から使い捨てポリ袋禁止、当初は一部施設のみ

【ジョージタウン】 ペナン州は9月1日付けで使い捨てポリ袋禁止令を施行するが、段階的な実施方針に基づき、当初は一部の施設のみに適用される。州住宅環境委員会のS・スンダラジュー議長(国政の閣僚に相当)が明らかにした。

当初はポリ袋禁止の取り組みへの参加に同意した▽ハイパーマーケット▽スーパーマーケット▽デパート▽コンビニエンスストア▽ファストフード店▽ガソリンスタンド併設のコンビニ▽小売チェーン▽薬局・診療所――の8つのカテゴリーの施設が対象となる。

特に耐水性包装が必要な魚などの生鮮食品の取り扱いにおける運営上の制約とコスト増を理由に、屋台や公設の生鮮市場は現時点では禁止令の対象外となる。スンダラジュー氏は「屋台や生鮮市場を除外するのは実用的な代替策がまだ評価段階にあるため」と説明した。

段階的な導入についてスンダラジュー氏は、全面的な適用拡大に先立ち、適切で手頃な価格の代替品がより広く普及するまでの時間を確保するためだと説明。環境に優しい代替品の需要は依然として低く、価格が高止まりしていると付け加えた。

州政府は代替品への移行を支援するため、マレーシア・プラスチック製造業者協会(ペナン支部)を含む業界関係者と協力し、マイクロプラスチック汚染の削減を目的とした生分解性および堆肥化可能な代替袋へのアクセス拡大に取り組んでいるという。
(ザ・スター電子版、ビジネス・トゥデー、5月14日)

第1四半期の出生数、3.1%減の9.5万人=統計局

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 統計局は2026年第1四半期の人口統計を発表。出生数は9万4,807人で、前年同期比で3.1%減少した。

男児が1,377人減の4万9,137人、女児は1,659人減の4万5,670人だった。民族別ではマレー系が2.1ポイント増え69.5%で、ブミプトラ(マレー人と先住民の総称)全体で82.1%を占めた。華人は1.7ポイントダウンの7.4%、インド系は0.5ポイントダウンの3.8%だった。

死者数は前年同期比で1.5%減の4万9,139人となった。男性が398人減の2万8,162人、女性は326人減の2万977人だった。

総人口は3,440万人となり、前年同期(3,419万人)比で0.5%の微増となった。マレーシア国民が全体の90.1%の3,100万人、非国民が340万人となった。

男性は前年同期から10万人増え1,800万人、女性も同じく10万人増の1,630万人となった。年齢別の比率では0―14歳が740万人、15―64歳が2,420万人、65歳以上が280万人となった。民族別では、マレー系が全体の58.3%にあたる1,800万人、華人は22.1%、インド系は6.5%、その他ブミプトラは12.3%を占めた。州別ではセランゴール州が全体の21.6%の744万1,600人で最も多く、これにジョホール州、サバ州が続いた。

食料価格、今年後半に上昇の可能性=農業食糧安全相

【プトラジャヤ】 食料価格が今年後半にかけて上昇する可能性が高まっている。モハマド・サブ農業食糧安全相は13日、飼料などの輸入コスト上昇が今後数カ月かけて食料品全体へ及びかねないとし、「状況の変化を注視していく」と強い警戒感を示した。

モハマド・サブ氏は現時点で食料供給自体に大きな混乱はないと断りつつ、「鶏肉飼料に使われるトウモロコシや大豆価格の上昇を特に懸念している」と発言。これらの穀物は、ブラジルやアルゼンチンなどからの輸入に依存している。「原油価格の上昇は当然、輸送コストに影響する。肥料も同様だ」と述べた。

またコメについては「年末までの十分な備蓄はある」と付け加えた。コメもパキスタンやインド、ベトナムからの輸入に依存している。

漁業についても、操業コスト上昇が漁獲量の減少につながると指摘。養殖業の強化を進めるとした。

さらに野菜については、価格高騰が懸念される一方で、キャメロン・ハイランドなど主要生産地の一部では供給過剰による廃棄問題が起こっているという。このため、農家の損失拡大を防ぐための対策などを講じていく方針を示した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、フリー・マレーシア・トゥデー、5月13日)

補助金なし「RON95」3.87リンギに引き下げ、14日から

【クアラルンプール】 財務省は13日、14―20日の1週間の燃料小売価格を発表。レギュラーガソリン「RON95」の補助金なし価格は、前週の1リットル当たり4.02リンギから15セン引き下げられ、3.87リンギとなった。

燃料補助金制度「ブディ・マダニ」適用外のハイオクガソリン「RON97」の価格も20セン引き下げられ、前週の4.90リンギから、4.70リンギとなった。

半島部のディーゼルの小売価格についても30セン値下がりし、「ユーロ5 B10」および「B20」が4.87リンギ、「ユーロ5 B7」ディーゼルは5.07リンギとなった。

「RON95」の補助金付き価格は1.99リンギ、サバ州、サラワク州、ラブアンにおけるディーゼル燃料の小売価格は2.15リンギでそれぞれ引き続き据え置く。

今回、全ての燃料価格が値下げとなったものの、財務省は「原油価格は依然として1バレルあたり100ドル前後で、高止まりしている」と説明。国民に対し燃料の節約使用を呼びかけている。
(ビジネス・トゥデー、フリー・マレーシア・トゥデー、エッジ、5月13日)

サッカーW杯は20年ぶり無料テレビ放送、政府・通信3社が連携

【クアラルンプール】 来月開幕のサッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会は、マレーシア国営放送(RTM)などを通じて無料で視聴可能になった。ファーミ・ファジル通信相が13日、正式に明らかにした。全国民向けに無料配信されるのは20年ぶりになるという。

無料配信は、RTMと、政府系通信大手のテレコム・マレーシア(TM)傘下のユニファイ、さらにセルコムDigi、Uモバイルの大手通信会社の戦略的提携により実現した。RTMのテレビ放送と、アプリ版「RTM Klik」を通じて全104試合がライブまたは録画中継される予定。

ユニファイTVでの配信も決まっているほか、他の提携通信会社でも配信の可能性があるが、詳細はまだ決まっていない。

W杯の配信は、有料テレビ放送のアストロ・マレーシア・ホールディングスが過去5大会で放映権を持っていたが、アストロは今月6日、今回の放映権の入札失敗を正式に発表。放映権料の高騰と、過去の大会で海賊版が横行したことなどを要因に挙げていた。またこれまでW杯放送でスポンサーなどを務めた通信大手マキシスも今回は、提携を見送った。

今回、開幕まで1カ月を切った現段階でも中国、インド、タイなど多くのアジアの国々で放映が決まっていないという異例の事態となっている。時差の関係で放送が深夜から朝にかけてになるため、視聴者が限定的と予測されることに加え、国際サッカー連盟(FIFA)がアジア各国に対して強気の放映権料を設定したとも伝えられている。マレーシア政府は今回、2,400万リンギを割り当てたとみられている。

今大会は6月11日―7月19日の開催が予定されている。
(ビジネス・トゥデー、ザ・スター、エッジ、5月13日)

南西モンスーン入り、高温と突発的暴風雨への備えを呼びかけ

【クアラルンプール】 マレーシア気象局は5月14日に南西モンスーン入りし、9月まで続く見込みだと発表した。湿度が下がるため多くの地域で高温乾燥状態になり全国的に晴れの日が増えるが、一部地域では強風や雷雨を伴う大雨が発生する可能性がある。

モハマド・ヒシャム局長はマレー半島西部、サラワク州北部、サバ州西部など一部地域では強風や雷雨を伴う大雨が発生する可能性があると注意を促した。特に早朝はスコールライン(熱帯における積乱雲が帯状・線状に連なって移動する現象)発生に対する注意が必要だという。

国家災害管理委員会の委員長を務めるアハマド・ザヒド・ハミディ副首相は、この時期は一般的に降雨量が少なくなると指摘。「気象状況に注意を払い、節水に努め、煙害や環境汚染につながる野焼きは避けるべき」と呼びかけた。
(マレー・メイル、5月14日、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ザ・スター電子版、ベルナマ通信、5月11、13日)

虚血性心疾患が10年連続死因トップ、2位は肺炎=統計局

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 統計局は12日、「マレーシアにおける死因統計時系列データ2010―2019」を発表。2010年から2019年の10年間にわたり虚血性心疾患が一貫してマレーシアにおける死因トップだったことが分かった。

2019年は虚血性心疾患が占める割合が14.9%でトップ、これに肺炎(12.2%)、脳血管疾患(7.9%)、交通事故(3.8%)、気管・気管支・肺の悪性腫瘍(2.4%)と続いた。ICD分類別の死因トップは循環器系疾患の29.9%で、2010年の27.4%から増加した。これに呼吸器系疾患(18.3%)、悪性新生物(腫瘍、14.4%)、外因性疾患(8.1%)、特定感染症および寄生虫疾患(6.9%)が続いた。

性別では、男性は虚血性心疾患が17.2%でトップ、これに肺炎(11.5%)、脳血管疾患(7.4%)、交通事故(5.4%)、気管・気管支・肺の悪性腫瘍(2.7%)と続いた。女性は肺炎が13.2%でトップとなり、これに虚血性心疾患(11.4%)、脳血管疾患(8.6%)、乳腺悪性腫瘍(4.2%)、糖尿病(2.4%)が続いた。

民族別では、マレー系、中華系、インド系はいずれも虚血性心疾患が死因トップで肺炎が2位だったが、その他のブミプトラ(マレー系と先住民の総称)は肺炎がトップで脳血管疾患が2位だった。

年齢別の死因トップは、0―14歳の年齢層では肺炎および交通事故で、15―40歳は交通事故、41―59歳は虚血性心疾患、60歳以上も虚血性心疾患だった。

エネルギーや生活費を可視化したダッシュボード、15日から利用可

【クアラルンプール】 経済省と統計局が共同で開発した、世界の供給面の危機に関するデータを可視化したモニタリングダッシュボードが15日、一般公開される。国家経済行動評議会の供給網危機に関するオンライン会見で、アクマル・ナスルラー経済相が発表した。

一般向けダッシュボードは、エネルギー、一次産品、生活費、経済状況、為替相場など10のメニューで構成。政府専用バージョンもあり、政府は危機の進展状況注視、リスクの早期見極め、影響緩和戦略の策定に利用する。アクマル氏は「ほぼリアルタイムのデータを利用し、影響を察知し、行動を調整し、大衆に明確な情報を提供する」と説明した。

アクマル氏は世界銀行が報告書で、エネルギー確保、需要管理などを政府に提案したことにも触れ、特定の燃料の輸出規制、省エネ対策などを調整中だと述べた。
(ザ・サン電子版、ザ・スター電子版、エッジ、5月12日)

4月の鉄道とバスの利用者が1日平均で130万人超

【クアラルンプール】 4月の鉄道とバスの利用者が1日平均で130万人超に急増した。12日に開催された国家経済行動評議会(NEAC)で報告され、経済省は「世界経済の不確実性の中で、国民が日常支出や通勤習慣を調整し始めていることを示すもの」としている。

アクマル・ナスルラー経済相によると、1日平均乗客数は鉄道が前月比7.6%増の108万5,580人、バスは10.3%増の22万7,448人だった。アクマル氏は「こうした小さな行動変化が家計負担を軽減する上で重要」と述べた。

また食料品価格については4―6日の分析では、一部の品目で値上がりが見られたものの、全体的には抑制可能な範囲内にとどまっているとした。一方で、農村部で影響が強まっているとの懸念から、アクマル氏は「貧困層や社会的弱者といった支援が必要な人々に確実に届くよう調整していく」と強調した。
(マレーシアン・リザーブ、フリー・マレーシア・トゥデー、5月12日)

自動運転「レベル3」、2030年までに実現へ

【クアラルンプール】 マレーシアは2030年までに、一定の条件下での自動運転「レベル3」を目指す方針だ。投資貿易産業省のシム・ツェツィン副大臣が11日、明らかにした。

自動運転については、米国自動車技術者協会(SAE)の定めるレベル0(運転自動化なし)―5(完全運転自動化)までの6段階レベルが、国際的に広く参照される技術基準となっている。今回、シム氏が言及したのは、この「レベル3」にあたり、運転席に人が乗車した状態での自動運転となる。

シム氏は、マレーシアでの自動運転の議論はまだ初期段階としたうえで、今すぐ準備を始めなければ取り残されるリスクがあると警告。同省傘下のマレーシア自動車・ロボット工学・IoT研究所(MARii)で基礎研究を開始すると言明した。また、センサーや半導体、ソフトウェアなど幅広い技術が必要になるため、業界にスキルアップを働きかけると同時に、国としてのインフラ整備を促進していく方針だ。

自動運転については、米国では人の乗車を不要とする「レベル4」に基づくロボタクシーの商用運行が拡大しつつある。また国連欧州経済委員会(UNECE)の自動車国際基準会議(WP.29)で、安全基準整備が進んでおり、近く合意される見通し。
(マレーシアン・リザーブ、フリー・マレーシア・トゥデー、エッジ、5月11日)