マツダ、クロスオーバーSUV「CX-5」の2024年版を投入

【クアラルンプール】 マツダ車販売のベルマツ・オートは、クロスオーバーSUV「CX-5」の2024年モデルの発売を開始した。

今回はマイナーチェンジとなり、フロントマスクがより立体的となったほか、グリルとフロントバンパーが変更され、中央のエアインテークが小型化された。5種のバリアントを用意する。保険なし価格は、2.0Lガソリンエンジンを搭載した「2.0G 2WDミッド」が14万4,469.2リンギ、「2.0G 2WDハイ」が16万1,169.2リンギ。

2.5Lガソリンエンジンを搭載した「2.5G 2WDハイ」が17万4,960.4リンギ。ターボチャージャー付きディーゼル車の「2.2D 2WDハイ」が18万322.8リンギ、ターボチャージャー付きガソリン車の「2.5G AWDハイ」が18万8,760.4リンギ。

ボディカラーは全7色で、5年間(10万キロメートルまで)のメーカー保証および無料定期メンテナンスが付属する。
(ポールタン、1月29日)

愛知のブランド牛「下村牛」のプロモ、KLで開催

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 黒毛和牛の繁殖から肥育、流通まで一手に行っている下村畜産食肉(本社・愛知県大府市)は1月31日、マレーシアの飲食店グループのキュイジーン・デライトと提携し、下村牧場で生産する「下村牛」のプロモーションをクアラルンプール(KL)市内で行った。

「下村牛」は愛知県内外の下村グループ牧場10カ所で繁殖から肥育までを一貫して行っているブランド牛で、成長期に合わせた独自配合の飼料、血統の管理、科学的根拠に基づく母牛管理など、独自の技術で育てている。通常の和牛と比べてうまみ成分であるグルタミン酸の量が30倍もあること、オレイン酸が多いため脂が人肌で溶けるほどの口溶けが特徴となっている。

今回のプロモーションは、「下村牛」の初の海外輸出先であるキュイジーン・デライト傘下の和牛をテーマとした高級レストラン「天牛おまかせ」で行われ、下村畜産の下村知士社長が自ら、「下村牛」の特徴を説明しながら牛肉の捌き方や部位の特徴を説明。部位ごとに適した調理法と食べ方を参加者に紹介しながら試食を提供した。

下村グループの飼育頭数は4,050頭で、年間出荷頭数は2,000頭。今後はマレーシア以外にも販路を拡大したい考え。一方、キュイジーン・デライトは、「下村牛」を活用し、「天牛おまかせ」と和牛焼肉の「天真」の2ブランドの出店を加速させたい考えだ。

畜産物輸出促進協会が和牛セミナー開催、110人余りが参加

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本畜産物輸出促進協会(J-LEC)は30日、マレーシアの飲食店、輸入・卸売・小売業者などを対象に、クアラルンプール(KL)市内のホテルで日本産和牛に関するセミナーを開催した。

同協会がマレーシアで和牛セミナーを開催するのは、前身の日本畜産物輸出促進協議会時代の2018年3月に続いて2度目。マレーシアの日本産和牛輸入業者、小売業者、日本産和牛を使った料理を出している高級レストラン・シェフなど110人余りが参加した。

冒頭で中央畜産会の迫田潔 常務理事が、脂肪の口溶けの良さ、「和牛香」と呼ばれる独特の香りなど日本産和牛の特徴について説明。また血統証明や厳格な格付システム、QRコードを使った和牛のトレーサビリティシステムなど日本産和牛のブランド維持のための仕組みについて解説した。

続くカッティング講習では、今回はヒレやロースといった馴染みのある部位以外の理解促進を狙って、海外ではまだあまり認識されていないもも肉に焦点を当て、食肉商社スターゼンの萩原徹久講師が、「芯玉(シンタマ)」と呼ばれる内モモと外モモの間にある希少部位のカッティング方法を披露。シンタマから切り分けた▽トモサンカク▽カメノコ▽マルカワ▽シンシン――の4つの部位について、適した調理法も含めて解説し、参加者に試食が提供された。

最後に、今回のイベントに合わせて来馬した日本側の生産者や流通業者と参加者の交流会が行われた。

 

 

ドンキホーテ、4号店をミッドバレーメガモールに開設

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は29日、現地法人のパン・パシフィック・リテールマネジメント(マレーシア)が、31日にマレーシア4号店となる「JONETZ by DON DON DONKI ミッドバレーメガモール」をオープンすると発表した。

クアラルンプール(KL)の大型ショッピングモール「ミッドバレーメガモール」のLG階で食品、生鮮食品、総菜、雑貨などを販売する。店舗面積は1,240平方メートル。

ドンキの人気キャラクター「ドンペン」の専用コーナーやシンガポールなどの店舗で人気の「柴犬」の商品も販売する。人気のコスメ商品を中心に、国内店舗最大の品揃えになる「コスメドンキ」を展開し、メンズコスメ商品も用意する。食品では、和牛串専門エリア「肉善し」で日本から仕入れた黒毛和牛を使った和牛串を提供し、日本製菓子や青果等も取り揃える。

「JONETZ by DON DON DONKI」は2021年3月から首都圏のショッピングモールで展開しており、KLのロット10、セランゴール州のサンウェイ・ピラミッド、プトラジャヤのIOIシティモールに店舗を構えている。2021年12月に開店したKLのトロピカナガーデンズモール内店舗は2023年5月に閉店した。

センサーのCAST、サイバージャヤに海外拠点を開設

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 センサーおよび周辺機器・ソフトウェアの研究開発、製造、販売に携わるCAST(本社・熊本県熊本市)は30日、セランゴール州サイバージャヤに16日付けで海外拠点を開設したと発表した。

ベンチャー企業のためのインキュベーション施設「センターオブガレージ・マレーシア(COGMY)」に入居し、海外進出の足掛かりとする。具体的には、マレーシアのプラントなどでCASTの「配管減肉モニタリングシステム」の実証導入案件の獲得や現地パートナー企業の獲得などによる販路拡大を目指す。

CASTは2019年9月に創業し、独自の耐熱・フレキシブル・薄型の特徴を有する「配管減肉モニタリングシステム」を開発・販売してきた。同システムは高温環境でも壊れず、工場配管やタンク等の厚み変化をモニタリングし、腐食などによる配管・タンクの減肉を検知するもの。検知したデータはネットワーク上に格納され、いつでも・どこでも・誰でも確認できるのが特徴で、常時かつ遠隔でモニタリングでき、危険な工場内での検査の負担軽減及び事故防止や設備寿命伸長の実現を可能にするという。

不二製油、ジョホールプランテーションズと合弁会社を設立

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 不二製油グループ本社(本社・大阪市北区)は25日、シンガポール子会社フジオイル・アジア(FOA)がパーム油のジョホール・プランテーションズ・グループ(JPG)との間で合弁会社(JV)を設立すると発表した。

持続可能なパーム油を原料とした高付加価値のパーム油製品を製造・販売する。JV名は「JPGフジ」。FOAはJV株式の49%を取得し、2026年4月からの事業開始を目指す。

パーム油は不二製油グループの事業における基幹原料のひとつであり、同社は社会的責任としてその持続可能な調達を目指している。また、トレーサブル(生産者から消費者に届くまでの生産、加工、流通経路が追跡可能であること)で持続可能なパーム油の需要は昨今欧州市場を中心に拡大しており、日本市場においても徐々に関心が高まっていることから今後の需要増加が予想される。今回設立する合弁会社では、JPG が保有する管理された農園から、高品質かつトレーサブルで持続可能な原料パーム油を確保し、高付加価値のパーム油製品を製造・販売することを目指す。農園内に新たにバイオマスと排水からのエネルギーを利用した分別・精製工場を設立する。

JPGはブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)メイン市場への上場を計画しており、今月目論見書を提出している。

ユニクロ、国内最大店舗を「エクスチェンジTRX」に開設

【クアラルンプール】 カジュアル衣料のユニクロ(マレーシア)は、国内最大規模となる3万8,719平方フィートの店舗をクアラルンプール(KL)の国際金融地区「トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)」のショッピングモール「エクスチェンジTRX」にオープンした。

メンズ、ウィメンズ、キッズのユニクロ最新コレクションを3フロアにわたり展開する。ディズニーやアニメのキャラクター、アートや音楽、写真、デザインなどをモチーフにしたTシャツ「UT」の専用スペースや、スマホで簡単にオリジナルデザインのTシャツやトートバッグを作ることができる「UTme!」コーナーを設ける。カフェコーナー「ユニクロコーヒー」や衣服を補修する「RE.UNIQLOスタジオ」も併設する。営業時間は午前10時ー午後10時。
(ロフィシェル・マレーシア、1月20日)

オカムラ食品の現地子会社、KL近郊に物流倉庫を新設

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 水産加工・販売のオカムラ食品工業(本社・青森県青森市)は25日、同日付けでマレーシア子会社センカ・トレーディング(M)がクアラルンプール(KL)近郊に物流倉庫を新設したと発表した。

センカはオカムラ食品工業の100%子会社で、マレーシアにおいて海外卸売事業を展開しており、日本食外食チェーンや量販店向けに、日本食材(グループ各社が製造した水産加工品を含む)を販売している。拡大を続けるマレーシアの日本食需要に対応するため、新倉庫の開設を決定した。

新倉庫はセンカ本社に隣接しており、3階建てで冷蔵庫、冷凍庫を有し、延床面積は2,002平方メートル。新倉庫の開設により、オペレーションの効率性向上やコスト削減、輸送コストと配送回数の減少、品質管理、商品の安全性、サービスの柔軟性の向上が見込まれている。

ハラル(イスラムの戒律に則った)フード対応倉庫としても稼働することも想定しており、ハラル認証に向けた手続きを進めている。ハラル認証が取得できればますます厳格化するハラル認証に対応した冷蔵・冷凍倉庫を提供することが可能となり、他社との差別化に繋がることが期待できるという。

ホンダマレーシア、2023年通年販売台数が8万台を突破

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ホンダ・マレーシアは24日、2023年通年の総販売台数が年間販売目標台数の8万台を突破し、2014年から10年連続で非国民車部門における1位を維持したと明らかにした。

最も販売台数が多かったのはBセグメント・セダン「シティ」で、全体の30%を占めた。次いで、コンパクトスポーツ多目的車(SUV)「HR-V」(25%)、「シティ・ハッチバック」(13%)が続いた。また、コンパクトSUVの「WR-V」、「HR-V」、「CR-V」およびCセグメントセダン「シビック」は各セグメントで販売台数1位となった。

7月の新型「WR-V」の発売が大きく貢献した。発売後6カ月で7,800台以上を販売し、そのうち「RS」バリアントが最も人気で60%を占めた。ハイブリッドモデル(e:HEV)の販売台数も、前年(約4,100台)の1.9倍の約7,700台まで増加し、ハイブリッド車全販売台数の28%を占めた。

吉村宏信 社長兼最高経営責任者(CEO)は、2023年は、激しい競争に直面し、困難な年だったにも関わらず、販売目標を達成できたとし、達成を支援してくれた顧客に感謝すると述べた。

ホンダ・マレーシアは、2024年の自動車販売台数についても楽観視しており、新車種や販売、アフターサービスにおいて最高の品質を提供するとしている。

不動産リフォームのニッソウ、マレーシア不動産会社と提携

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 不動産リフォームのニッソウ(本社・東京都世田谷区)は22日、マレーシアで不動産関連事業に携わるトゥモローWTOとの間で、同日付けで不動産事業に関する戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。

ニッソウはトゥモローWTOが扱うマレーシアのリゾート不動産物件を日本で紹介し、トゥモローWTOはニッソウグループが販売・仲介する日本のリゾート不動産物件をマレーシアで紹介する。今回の提携により双方が不足分野を補完し、日本・マレーシアの顧客に国境を越えたサービスを提供できるようになる。

ロングステイ財団の調査によると、マレーシアはロングステイ希望国ランキングで14年連続(2006ー2019年)No.1となるなど、日本の幅広い世代から高い評価を受けている。また、マレーシアは古くはルックイースト政策を採用するなど代表的な親日国で、今後も両国の友好関係は経済・人的交流において益々親密になっていくものと期待されることから、今回の提携を決定したという。