MASが鉄道とのセットチケット、ロンドン・ソウル便で提供

【クアラルンプール】 マレーシア航空(MAS)は、同航空ロンドン・ソウル発着便と英国・韓国の鉄道のセットチケット販売を開始すると発表した。

航空と鉄道利用を組み合わせたサービスを提供するカナダ系アクセスレールとの提携事業。ロンドンのヒースロー空港からはロンドン・ノース・イースタン鉄道およびアバンティ・ウエスト・コースト鉄道が利用でき、韓国では仁川国際空港から韓国高速鉄道が利用できる。

サービスの名称はMHレール。チケットはマレーシア航空のホームページ、またGDS(グローバル流通システム)加盟の旅行代理店で購入できる。GDSは世界中の航空会社、ホテル、レンタカーなどの予約・発券ができるコンピューターシステム。MASは既にアクセスレールとの提携を通じ、英グレートイースタン鉄道が利用できるサービスを導入している。

アクセスレールのアンドリュー・ポペスク副社長(事業開発担当)は「今後もMASとの協力を進め、マレーシア航空がさらに多くの目的地のセットチケットを提供し、顧客がシームレスなサービスを享受できるようにする」と語った。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月9日、エッジ、2月8日)

KLIA近隣に4つ星のイビスホテルがオープン

【クアラルンプール】 クアラルンプール国際空港(KLIA)近隣に4つ星エアポートホテル「イビス・スタイルズ・セパンKLIA」が1日、オープンした。「イビス」は、ホテルチェーンの仏アコーホテルズが展開するホテルブランド。

新ホテルは、KLIAから1.2キロメートル、無料シャトルバスで6分の距離にあり、現時点でKLIAに最も近い国際ブランドホテルとなっている。客室数は全229室。セパン地区で最大級のプールを有し、バイク愛好家のために特別にデザインされた10室のバイカールームも用意している。ダイニングレストラン、ロビー・バー、スパ、フィットネスセンターを備え、CSR(企業の社会的責任)の一環として、各部屋に自閉症のアーティストによる絵画も飾られている。
(ザ・スター電子版、2月8日、イビス・ホテル発表資料)

マレーシア国鉄コミューター線、オープン決済システムを導入

【イポー】 マレーシア国鉄(KTMB)は8日、コミューター線の一部の駅で、運賃オープン決済システムの稼働を開始した。事前にオンラインで座席を指定してキップを購入する高速電車運行サービス(ETS)は対象外。

運賃決済の利便性を向上させるのが狙いで、首都圏クランバレーとマレー半島北部の80駅で利用可能。乗客は自動制御ゲートでデビットカード、クレジットカード、電子ウォレットのいずれかを使用して支払いを行うことができ、決済は1ー5秒で完了するという。

イポー駅での立ち上げに同席したアンソニー・ローク運輸相は、2022年9月に首都圏クランバレーで始まったKTMB運賃支払いシステムの改修プロジェクトが、昨年末に1年余りの短い期間で完了したと言明。またホリデー・シーズンなどの繁忙期以外にもETSサービスの運行頻度を増やすことを検討していると述べた。

KTMBのスハイミ・ヤコブ最高経営責任者(CEO)は、2022年に220万人だったKTMインターシティ列車の利用者数が2023年には81%増の425万人となり、ETSとコミューター線もそれぞれ26.4%、15.3%増加したと明らかにした。
(ベルナマ通信、ザ・サン電子版、エッジ、2月8日)

国道の制限速度を時速80kmに引き下げ、春節で13日まで

【クアラルンプール】 春節前後の帰省・Uターンラッシュなどで交通事故の増加が予想されることから、公共事業省(KKR)は8日から13日まで、すべての国道の制限速度を暫定的に時速90キロメートル(km)から80kmに引き下げると発表した。

公共事業省は声明で、制限速度の一時的な引き下げは、安全性を強化し、ホリデーシーズンによく発生する交通事故のリスクを軽減するために政府が講じた安全監視措置の一環だと説明。春節休みに合わせて交通取り締まりと交通安全キャンペーンを実施すると述べた。

同省によると、期間中は交通の流れを乱さないため、緊急工事を除き重要ではない道路建設工事や保守工事は中止される。

これに先立ちアレキサンダー・ナンタ・リンギ公共事業相は、自家用車を対象に、8、9日について高速道路料金を無料にすると発表していた。
(ザ・サン、ベルナマ、フリー・マレーシア・トゥデー、2月7日)

ガムダランド、ジョホールバルに「ホライズンモール」を開設

【クアラルンプール】 ガムダの不動産部門ガムダ・ランドは、ジョホール州ジョホールバルのイスカンダル・プテリに15万平方フィートのショッピングモール「ホライズン・モール」を開設した。

ガムダ・ランドが開発するタウンシップ「ホライズン・ヒルズ」に居住する2万人および近隣のタウンシップの25万人を対象顧客としている。高級スーパーのビレッジ・グローサーやスターバックスがアンカーテナントとなっており、クリニックや各種レストラン、遊戯施設なども入居する。現在は一部オープンの状態で、全面開業は2026年の予定。

近隣には将来的に1,500人の生徒が通う予定のインビクタス・インターナショナル・スクールや78区画を有する小売エリアのホライゾン・スクエア、6,400人の会員が利用するホライゾン・ヒルズ・ゴルフ&カントリークラブなどがあり、安定した人通りが期待できるという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、プロパティ・グル、2月6日)

サイムダービーがハーツと提携、BMW製EVのレンタルを開始

【クアラルンプール】 BMW販売代理店のサイム・ダービー・オート・ババリアは、レンタカーサービスを提供する姉妹会社のサイム・ダービー・レンタカー(ハーツ・マレーシア)と提携し、BMW製電気自動車(EV)のレンタルを春節に合わせ開始する。

レンタルするのはBMW「iX」で、料金は1日550リンギ、1カ月5,500リンギから。オート・ババリアのヴィ・ティムジュアン代表は「増加する電気自動車利用を後押しする事業環境をハーツ・マレーシアと共同で構築する」と語った。

ハーツ・マレーシアのハルン・モハマド代表によれば、レンタル以外に、専属運転手、空港送迎などの付加サービスも提供する。首都圏クランバレー、ペナン、ジョホールバルのハーツ・マレーシア店がBMWレンタルサービスを提供する。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月7日、エッジ、ポールタン、2月6日)

ベトナムの鶏料理店「チキータ」、1号店をKLにオープン

【クアラルンプール】 ベトナムのチキン料理専門店「チキータ」のマレーシア1号店がクアラルンプール(KL)のショッピングモール「パビリオン・ダマンサラ・ハイツ・モール」内にオープンした。

「チキータ」はオーストラリア出身のシェフ、アシフ・メフルディーン氏がベトナムの食文化に触発され、妻のエヴァ氏とともにローカル食材を活用したチキン料理を開発したことが始まり。メキシカン風のグリルチキンやハンバーガー、ラップなどを提供している。6種類のソースが特徴で、ソースにはレモングラス、タマリンド、赤唐辛子など、アジアで親しまれている食材が取り入れられている。

開店記念キャンペーンとして、2月末まで、丸鶏1羽とサイドメニュー4品の注文でケサディーヤとアイス・レモンティー2杯をサービスし、100リンギ以上の購入で10リンギの金券もプレゼントする。営業時間は午前10時ー午後10時。
(KLフーディー、2月5日)

ペナンヒルのロープウェイ設置計画、4月にも着工へ

【ジョージタウン】 ペナン・ヒルと麓を結ぶロープウェイの設置が、今年4月にも開始される見通しだ。プロジェクト母体のペナンヒル・コーポレーション(PHC)のチョク・レイレン・ゼネラルマネージャー(GM)が明らかにした。

5日に行われたケーブルカー「ペナン・ヒル」駅の開業式に出席したチョクGMは、「環境影響評価(EIA)や計画許可など必要な承認は取得した」と言明。 プロジェクトには約18カ月かかると見込んでいるが、工事が難しい丘陵地帯でのプロジェクトであるため、気象条件にも左右されると述べた。

ロープウェイ・プロジェクトは、設計、資金調達、建設、運営、譲渡に関する官民パートナーシップ (PPP) を通じて、地元鉄道業界のパイオニアであるハルタスマが2022年に落札した。 ハルタスマは30年間のケーブルカー運営権を獲得しており、これに基づき同プロジェクトに2億4,500万リンギを投資する計画だ。

ハルタスマは、ロープウェイ製造大手のオーストリア企業ドッペルマイヤー・グループの技術を採用。ペナン植物園(ボタニック・ガーデン)に隣接する駅から山頂までの全長2.9キロメートル、標高差700メートルの距離を運行する。運行速度は毎秒6メートルで、毎時1,000人を運ぶ。所要時間は10分。

「ペナン・ヒル」(旧称ペナン・ヒル・アッパー)駅の改装事業は1,090万リンギと3年の年月をかけて行われ、床面積を800平方メートルから1,422平方メートルまで拡張し、待合所の収容人数もこれまでの250人から700人まで拡大した。新駅開業式にはチョウ・コンヨウ州首相も出席した。
(フリー・マレーシア・トゥデー、2月3日)

米テスラがペナンとジョホールに拠点拡大か、人材募集を開始

【クアラルンプール】 電気自動車(EV)メーカーの米テスラは、ペナンやジョホールにも拠点を開設する模様だ。

オンラインメディア「ソヤチンチャウ」によると、新拠点の設置について正式には発表されていないものの、米テスラの採用情報にジョホールにおけるセールス担当者やペナンにおける車両技術者、セールス担当者などの募集情報が掲載されているという。

米テスラのマレーシア拠点は現在、セランゴール州サイバージャヤにある現地本社「テスラセンター」のみで、テスラセンターでは、テスラ車の展示を行うほか、配送、アフターセールスなどのサービスを提供している。販売店舗としては、昨年10月にクアラルンプールのショッピングモール「パビリオン・ダマンサラ・ハイツ・モール」内にショールームを開設している。
(ソヤチンチャウ、2月3日)

スイスのコーヒーメーカー、ペタリンジャヤに販売店を開設

【クアラルンプール】 全自動コーヒーメーカーのスイス企業ジュラは、セランゴール州ペタリンジャヤのトロピカナ・アベニューにコーヒーメーカー販売店「ジュラストア・クアラルンプール」を開設した。地元販売パートナーのダンコムが運営を担当する。

ダンコムのディック・ユング部長は、コーヒー豆のアラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種はマレーシアで生産されており、コピティアム(伝統的なコーヒーショップ)も広く親しまれているなど、国内コーヒー文化には長い歴史があると説明。近年、コーヒーの評価が高まっており、マレーシア国民は生産者としても消費者としてもコーヒーを大切にしているため、ジュラとともに高品質のコーヒーを提供できることをうれしく思うと述べた。

マレーシアとスイスは昨年、外交関係樹立60周年を迎えており、マレーシアに進出しているスイス企業は168社。3万5,000人以上の雇用機会を創出している。
(ザ・スター電子版、2月2日)