DHLエクスプレス、来年マレーシアで平均4.9%値上げ

【クアラルンプール】 国際宅配大手のDHLエクスプレスは2日、マレーシアにおける配送料を2024年1月1日付けで平均4.9%値上げすると発表した。

DHLエクスプレスのマレーシアおよびブルネイ担当のジュリアン・ネオ取締役は、「世界のマクロ経済状況は全体的に安定し始めているが、不確実性は依然として残っている」と指摘。「毎年の料金調整により、ソリューション改善に向けた投資の継続、ネットワーク全体の柔軟性の向上、強靭で持続可能な物流ソリューションを提供するための環境整備に重点を置くことができる」と説明し、理解を求めた。

DHLエクスプレスは、インフレや為替動向、規制や安全対策に関連する管理コストを考慮して配送料を毎年調整しており、現地の状況に応じて見直し額は国ごとに異なる。DHLエクスプレスが配送サービスを行っている220以上の国・地域で、こうした規制措置の見直しが国際機関や当該国政府によって定期的に行われているという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・サン、10月3日)

コーヒーチェーンのバスクベアコーヒー、100店舗目を開設

【クアラルンプール】 コーヒー店チェーンのバスク・ベア・コーヒーは、クアラルンプールのKLシティセンター(KLCC)に100店舗目をオープン。また、Amバンク・グループの支店内に「カフェ・イン・ア・バンク」店舗を3店舗開設し、10月中に全店舗数を合計108店舗にまで拡大すると明らかにした。

バスク・ベアの親会社ルーブ・ホールディングのブライアン・ルー創業者兼最高経営責任者(CEO)は、「カフェ・イン・ア・バンク」はAmバンクと提携の上展開するもので、セランゴール州バンティン、ジョホール州バトゥ・パハ、マラッカ州アイル・ケローに開設すると説明。年内に10店舗オープンし、最終的には50店舗まで拡大する計画だとした。

バスク・ベア・コーヒーは2019年10月に1号店をオープン。「カフェ・イン・ア・バンク」は今年初頭に首都圏とケダ州で開始したコンセプトで、地域のビジネスコミュニティやカフェ利用者から好評を得ている。ジョホール州ではシェルと提携し、同社初となるドライブスルー店舗を開設。ドライブスルーの2店舗目は郵便サービスのポス・マレーシアと提携し、まもなくマラッカに開設する。また年内にペナン、ケダ、東マレーシアでドライブスルー店舗を7店舗展開する予定。

バスク・ベア・コーヒーは今年の年間目標として「100店舗オープン」を掲げていたが、すでに目標を達成しており、年内に130店舗まで拡大する。今後3ー4年で国内コーヒー業界のトップ3に入ることを目指す。
(ザ・スター電子版、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ベルナマ通信、9月27日)

ドゥイットナウQR決済手数料はほぼ無料を維持=ペイネット

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア国内で広く普及しているQRコード「ドゥイットナウQR」を運営しているペイメント・ネットワーク・マレーシア(ペイネット)は9月28日、「加盟店でドゥイットナウQRでの支払いを行った場合、11月1日から新たに取引手数料が課されるようになる」という一部メディアの報道に対し、「不正確だ」と反論した。

ペイネットによると、取引手数料0.5リンギが新たに課されるようになるのは、個人間取引で5,000リンギ以上が資金移動される場合のみ。加盟店に対しては、新規手数料が課されるのではなく、ドゥイットナウQR決済普及のために2019年から免除されていた、取引額に応じた加盟店割引率(MDR)について、10月1日から免除を廃止する。MDRにより徴収された資金はペイネットや関連銀行などで分配され、ネットワーク維持費用や中小企業の手数料負担をなくすための基金に充てられるという。

ペイネットは今回の動きが商品やサービスの価格上昇につながることはないと強調。中央銀行バンク・ネガラ(BNM)も、ドゥイットナウQR決済を利用する零細中小企業の手数料は今後も無料のまま維持され、消費者による手数料負担も発生しないと発表した。メイバンク、パブリック・バンク、ホンリョン・バンク、ホンリョン・イスラミック・バンクなども相次いで、加盟店がドゥイットナウQR決済を利用する際の取引手数料は今後も無料のまま維持されると発表している。

アイコニック、ペナン州バヤンレパスに5つ星ホテルを開設へ

【ペタリンジャヤ】 不動産開発のアイコニック・グループは、子会社アイコニック・ペナンを通じ、米マリオット・インターナショナルとの間で、フランチャイズ契約を締結した。ペナン州バヤンレパスに298室の5つ星ホテル「アイコニック・マージョリー・ホテル」を開設し、マリオット・ブランド傘下で運営する。

「アイコニック・マージョリー・ホテル」は2024年に開業予定。セミナー、ワークショップ、商談、会議などに向けたスペースを有し、その中でもパール・ボールルームは、最大850人を収容できるペナン最大規模のスペースとなる。終日オープンのダイニング・レストランやロビーラウンジ、屋外プールなども併設する。

持続可能な不動産開発を推進するアイコニック・グループの取り組みに沿い、環境・社会・統治(ESG)の業界基準を採用。環境配慮型建物であることを証明する「グリーン・ビルディング・インデックス(GBI)」に準拠し、ペナン初となる「ゴールド・スタンダード」を取得する。

「アイコニック・マージョリー・ホテル」は、2016年にオープンした、ペナン州セベラン・ペライの「アイコニック・ホテル」(195室)に続く、アイコニック・グループによる2番目のホテル・プロジェクトとなる。
(ザ・サン、9月29日)

エティハド航空、アブダビーKL線を1日2往復に増強

【クアラルンプール】 アラブ首長国連邦(UAE)アブダビを拠点とするエティハド航空は、現在1日1往復しているアブダビークアラルンプール(KL)線を2024年1月15日より1日2往復、週14便に増強すると発表した。

機材は、機内Wi-Fi接続サービスを備えた最新鋭のボーイング「787-9ドリームライナー」を使用。増便により同路線の年間座席数は前年比75%増の42万5,000席となる。

エティハド航空は今年の冬季スケジュールで、アブダビとバンコク、プーケット、マニラ、ジャカルタをそれぞれ結ぶ路線を各1日2往復、シンガポール線を1往復運航するとしており、KL線の増便によって東南アジア路線が週77便に拡大する。
(ビジネストラベラー、ベルナマ通信、9月25日)

マレーシア航空、インドネシアのクルタジャティ直行便を就航へ

【クアラルンプール】 マレーシア航空は25日、10月30日付けでクアラルンプール国際空港(KLIA)からインドネシアのクルタジャティ国際空港(KJT)への直行便を就航すると発表した。インドネシアへの直行便はジャカルタ、デンパサール、メダン、ジョグジャカルタ、プカンバル、スラバヤに次ぎ7都市目となる。

月、金曜日の週2往復で、使用機材はボーイング「737-800NG」型機。「MH845」便のKLIA発が18時25分、KJT着が19時50分。「MH844」便のKJT発が20時50分、KLIA着が翌深夜0時15分。

10月8日までの期間限定で新路線就航記念キャンペーンを実施する。10月30日から2024年3月29日までの便を対象として、エコノミークラスを往復価格519リンギ、ビジネスクラスを同1,969リンギから提供する。また、KJTとバンドン市内を結ぶ無料シャトルバスも、年内毎日運行する。KJT到着ホールを21時に出発し、バンドン市のパスツール(アストンホテル向かい)に22時30分に到着。KJT行きは、パスツール発が17時、KJT着が18時30分となる。
(ザ・サン、ニュー・ストレーツ・タイムズ、9月26日、マレーシア航空発表資料)

フライドバイ航空、来年2月10日にペナン経由ランカウイ線就航

【クアラルンプール】 アラブ首長国連邦(UAE)ドバイに本拠を置く航空会社、フライドバイは、2024年2月10日にドバイーペナン経由ランカウイ線を就航すると発表した。

フライドバイはエミレーツ航空のグループ会社。ドバイとペナンおよびランカウイを結ぶ路線はこれが初めてで、中東からランカウイへの乗り入れも初めてとなる。

デイリー運航で、スケジュールは往路ドバイ発が4時10分でペナン着は15時5分、ペナン発は16時5分でランカウイ着が16時45分。復路ランカウイ発は19時45分でペナン着は20時45分、ペナン発は21時45分でドバイ着は翌日未明の1時5分となっている。

機材はボーイング「737MAX」を使用。ペナン往復運賃はビジネスクラスが1万4,044リンギから、エコノミークラスが3,447リンギから。ランカウイ往復運賃はビジネスクラスが1万4,044リンギから、エコノミークラスが4,468リンギからとなっている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、9月23日、アジアウェイズ、アビエーションウィーク、9月22日)

バティックエア、12月8日にタシュケント線を就航

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 インドネシアのライオン・グループ傘下の航空会社バティック・エア(旧称・マリンド・エア)は12月8日付けでウズベキスタンの首都タシュケントに就航する。マレーシアを拠点とする航空会社として初の中央アジア地域への就航となる。

クアラルンプール新国際空港第1ターミナル(KLIA1)からイスラム・カリモフ・タシュケント国際空港(TAS)へ月・金曜日の週2回運航する。KLIA1発TAS行き「OD751」便はKL発が17時30分、TAS着が21時55分。TAS発KLIA1行き「OD752」便はTAS発が23時25分、KLIA1着が翌9時45分。往復運賃はエコノミークラスで3,699リンギ、ビジネスクラスで5,999リンギから。

TASはウズベキスタン最大の国際空港で、2019年のデータによると、中央アジアで旅客輸送量が3番目に多い空港となっている。現在、タシュケントからクアラルンプール(KL)に就航している航空会社は、ウズベキスタンの国営航空会社であるウズベキスタン航空のみ。

ライオン・グループのグループ戦略責任者であるチャンドラン・ラマ・ムティ氏は、英字紙「ニュー・ストレーツ・タイムズ」の取材に対し、KLータシュケント線はボーイング「B737MAX」型機で運航を開始するが、需要に応じてワイドボディのエアバス「A330」型機への切り替えも検討すると述べた。マレーシア人は歴史あるタシュケントやサマルカンドを訪れるのを好むため新規ツアー開発の可能性があり、また、ウズベキスタンからマレーシア、インドネシア、タイへの旅行需要も高いため、バンコクやバリ、ジャカルタに向かうためにKLで乗り換えることも可能になると述べた。

TRXからSMARTトンネルへの初の直通通路が開通

【クアラルンプール】 クアラルンプール(KL)のジャラン・トゥン・ラザクに設置されている地下道と排水路を兼ねる「SMARTトンネル」を運営するSMARTは、KLの国際金融地区「トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)からSMARTトンネルへの初の直通通路が開通したと発表した。

TRXのメナラIQ駐車場からSMARTトンネルに向かうTRX出入口が19日午後4時に開通した。

SMARTはフェイスブックを通じ、SMARTトンネル利用者に対して、ジャラン・スルタン・イスマイル入口からセレンバン・チェラス方面へ車を運転する際に、TRXからの合流車に注意するよう呼びかけた。また、TRXとSMARTトンネルを結ぶ直通通路については、今後順次追加していく予定だとしている。
(ポールタン、9月20日)

マレーシア航空、11月中旬までに機内食サービスを完全再開へ

【クアラルンプール】 マレーシア航空の親会社であるマレーシア・アビエーション・グループ(MAG)は15日、機内食サービス再開に向け、新型ハイリフト・トラック10台を導入し、一部の便で温かい機内食サービスを再開したと発表した。11月中旬までの完全再開を目指す。

マレーシア航空は、8月末で機内食サービスのブラヒムズ・フード・サービシズ(BFS)との契約を打ち切った影響から、フライト遅延が大量に発生。また、代替食がパンなど、冷たく簡素なものであったことで乗客から不評を買い、その写真がソーシャルメディアで拡散されていた。

MAGは声明で、新型ハイリフト・トラックは、機内食カートを適切な温度を保ったまま吊り上げることができるもので、発注していた20台のうち10台が先行納品されたことから、11日付けでバンコクおよびデンパサール路線のビジネスクラスで、簡易ではあるが温かい機内食を再開したと述べた。

クアラルンプール発コタキナバル、クチン、マニラ、香港行きの便では、エコノミークラスの乗客にも提供を再開した。今後数カ月間に残り10台が到着し、また、機内食の内容を調整・強化することで、11月中旬までに完全な機内食サービスを再開する予定だとしている。

なお、ポス・アビエーションが機内食を提供している、ロンドン、オークランド、ジェッダ、メディナ、関空、羽田線では機内食の変更の影響は受けないという。
(ザ・サン、ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、9月18日、エッジ、ベルナマ通信、9月15日)