アバランド、日本風サービスアパートの販売ギャラリー開設

【ペタリンジャヤ】 不動産開発業者のアバランドは、セランゴール州スバンジャヤで手がける日本風のサービスアパート「アミカ・レジデンシズ」のセールスギャラリーをオープンし、予約受付を開始した。

「アミカ・レジデンシズ」の推定総開発価値(GDV)は、4億7,500万リンギ。2つのタワーで構成されており、ユニット数はタワーAが216戸、タワーBが252戸で、計468戸となっている。面積は838平方フィート、1,075 平方フィート、1,227 平方フィートの3種類。部屋のレイアウトをカスタマイズできるように襖から着想を得て設計された。また各ユニットの玄関は、伝統的な日本家屋の内玄関のように広々としており、下駄箱やベンチを置くことが可能。住居スペースは通気性がよく、自然光が入るように設計されており、快適性の向上や電気代の節約が可能だという。

施設内には、庭や石庭、滝壺、池、ジム、プール、電気自動車の充電設備などの設備も整備されている。
(ザ・サン、10月5日)

マレーシア初のハイアットプレイスホテル、KLで開業

【ペタリンジャヤ】 米ハイアットが展開する4つ星ホテル「ハイアット・プレイス」がクアラルンプール郊外のブキジャリルにオープンした。「ハイアット・プレイス」としてはマレーシア初進出となる。

ホテル名は「ハイアット・プレイス・クアラルンプール」。ブキジャリルでは初の国際ブランドホテルとなり、客室数は250室。飲食店、屋上プール、宴会場、フィットネス・センターなども併設している。

ブキジャリル国立競技場やコンベンションセンター、ゴルフコース、レクリエーションパークに近い交通至便なエリアに位置し、主要高速道路へのアクセスも容易で、スバン空港までは車で30分、クアラルンプール国際空港(KLIA)までは車で45分となっている。

「ハイアット・プレイス」は5つ星ブランドの「グランド・ハイアット」や「ハイアット リージェンシー」とは異なる4つ星ブランドで、国内あるいは東南アジア、アジア諸国からの出張者やスポーツ団体、レジャー旅行者を主要ターゲットにしている。オープンを記念し、期間限定で1泊1室385リンギから(2人分の朝食付き)の割引料金が適用される。
(ザ・サン、10月5日)

出光興産、ペトロナスとSAFサプライチェーン構築を共同検討

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 出光興産(本社・東京都千代田区)は5日、国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)との間で、持続可能な航空燃料(SAF)のサプライチェーン構築・強化に向けた共同検討に関する覚書(MoU)を締結したと発表した。

両社はMoUの下で、SAFの安定的かつ効率的なサプライチェーンを構築するため、バイオ原料のより大規模な確保、生産コスト分析、安全・安定性などの実現可能性調査を実施する。また、その一環としてポンガミア(種子からの油収量効率の高い、非可食のマメ科植物)やジャトロファ(種子が油分を多く含む落葉低木)など、非食用油原料の供給可能性調査も行う。さらに、SAFの流通・販売網を確立し、航空業界がより安定的にSAFを確保できるよう取り組んでいく。

出光興産は、「2030年までにエアラインによる燃料使用量の10%をSAFに置き換える」という日本政府および航空業界の目標実現に向け、年間50万キロリットルのSAF生産体制の構築に取り組んでいる。

「蔦屋書店」マレーシア2号店、KL中心部に27日にオープン

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、本社・東京都渋谷区)が展開する書店チェーン「蔦屋書店」のマレーシア2号店が、クアラルンプール(KL)市中心部のショッピングモール「インターマーク・モール」に10月27日にオープンする。

1号店は昨年7月、KL郊外の大型ショッピングモール「パビリオン・ブキジャリル」内にオープンしている。KL中心部への初進出となる2号店も、1号店同様、ライフスタイル提案型書店として書籍や文具などの販売を行い、カフェを併設する。営業時間は午前8時ー午後8時。

蔦屋書店のマレーシアでのフランチャイズ展開は、CCCが商社の双日(本社・東京都千代田区)と設立した合弁会社(JV)ツタヤ・ブックス・マレーシアが手掛けている。CCCは2030年代初頭までにマレーシア国内で55店舗を展開することを目標に掲げている。

日本産農水産物の輸入には制限なし=農業食糧安全相

【クアラルンプール】 モハマド・サブ農業食糧安全相は4日、日本からの農・水産物の輸入に関して何ら制限を課していないと明らかにした。

モハマド・サブ氏は、マレーシア保健省(MOH)が放射線検査の実施など食品の安全性を常に監視しており、日本から輸入された水産物を食べても安全であることを確認していると言明。「我々は日本産のすべての魚介類を最も注意を要するレベル4に格付けしている。よって日本産魚介類は安全なので食べて欲しい」と呼びかけた。モハマド・サブ氏は同日、マレーシア訪問中の宮下一郎農林水産相と会談した。

福島第一原子力発電所のALPS処理水の海洋放出が8月24日より開始されたことを受け、マレーシア保健省は日本からの輸入食品のうちリスクが高いと考えられるものに対し、入国地点で放射性物質に関するレベル4(監視)の検査を行うと発表していたが、これまでのところ基準を超えた数値が検出されたとの発表はない。

日本・東南アジア諸国連合(ASEAN)農林相会合のために訪馬した宮下農水相は、会合の中で強靭で持続可能な農業・食料システムの構築に向けて「日ASEANみどり協力プラン」を提案し、採択された。宮下農水相はまたマレーシアの小売店における日本産水産物フェアに参加して、トップセールスを行った。
(ベルナマ通信、10月4日、日本農林水産省発表資料)