スバンジャヤの6エリアで9月1日から2時間駐車制限を開始

【クアラルンプール】 セランゴール州スバンジャヤ市政府(MBSJ)は、9月1日からスバンジャヤの6エリアで最大駐車時間を2時間に制限すると発表した。
2時間駐車制限が設定されるのは、プチョンのUSJ10、SS12、SS15、USJ21、バンダル・プテリ・プチョン、ジャラン・ケナリの合計6エリア。2月に計画が発表され、当初は6月1日から開始される予定だったが、セランゴール州政府が「2022年道路交通令(駐車場割り当て)」に関する修正案を承認しておらず、開始が延期されていた。

ジョハリ・アヌアル市長によると、駐車スペース1,895カ所に2時間制限を知らせるオレンジ色のラインが引かれており、今後さらにライン付きの駐車場が追加される。市内商業地域にある推定4万5,000台分の駐車場のうち、2時間駐車場は2,106台分になるという。

6エリアすべてで2時間経過後の連続再駐車は不可で、1時間空ける必要がある。例えば、SS15の2時間制限の駐車場に車を停めた場合、USJ10など、他の2時間制限の駐車場に停めるには、1時間待たなければならない。
MBSJのチームが巡回し、制限時間を超えた車両はレッカー移動される。従来の1時間駐車場は廃止する。障害者用駐車場や駐車場の年間契約者は時間制限の対象外となる。

駐車場料金は、最初の30分が50セン(2月発表時から10セン値下げ)。9月1日から「スマートセランゴール」アプリ経由での支払い可能となる。将来的には、駐車場決済アプリ「フレキシ・パーキング」、「ジョム・パーキング」や、イーウォレットの「ブースト」、「タッチアンドゴー」、「KKマート」 、「セテル」からも支払いが可能になる予定だ。
(ポールタン、ザ・スター電子版、8月25日)

ドローン規制強化、飛行許可オンライン申請を導入へ=運輸相

【プトラジャヤ】 ウィー・カション運輸相は24日、ドローン規制のために 「2016年民間航空規則」を改定し、飛行許可申請オンラインシステムを導入すると発表した。国内でドローンを飛行させるには来年までに、マレーシア民間航空局(CAAM)への登録が必須となる。

ドローン規制は、2023年10月までに完成する予定の無人航空機システム交通管理(UTM)システムの下で強化される。UTMシステムは、商用のみならず趣味としての飛行も対象としており、ドローンの所有者登録、飛行許可申請、事故の監視・調査を行う。完成後には、手作業のため発行に14日かかっているドローン飛行許可証が通常1日、自然災害などの緊急活動時には2ー3時間で発行できるようになる

ウィー運輸相は、同日CAAMが開催したメディア関係者向けドローン・ワークショップの講演で、ドローンは当初、玩具として利用が開始されたが、過去数年間に利用が爆発的に増加したため、世界中の規制当局がドローンを管理する措置を導入しているとし、ドローン利用にはプライバシー、安全、セキュリティの問題があるため、管理が必要だと述べた。

CAAMのチェスター・ブー最高責任者も、ドローンは簡単に扱えるように見えるかもしれないが、安全性やプライバシー侵害などの問題を引き起こすだけでなく、人に怪我をさせる可能性もあると強調。そのため、CAAMはドローンに関する危険性を見つけそれらを除去、低減させつつ、業界の成長を促進する役割を担っているとし、今後同業界を厳しく監視していくと述べた。
(ザ・サン、8月25日、ベルナマ通信、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、8月24日)

 

ドミノピザマレーシア、米国外最大のドミノグループの一員へ

【ペタリンジャヤ】 オーストラリアを拠点に世界10カ国で3,400店舗以上のドミノ・ピザを展開するドミノ・ピザ・エンタープライズ(DPE)は、マレーシアでドミノ・ピザをフランチャイズ展開するドンマル・フード・サービシズの親会社ミケンウィルを買収する計画を明らかにした。

DPEは、ドミノ・シンガポールやドミノ・ピザ・カンボジアの買収も行い、マレーシア、シンガポール、カンボジアにおけるドミノ・ピザ事業(全287店舗)を100%取得する。現状、ドンマル・フードがマレーシア国内で240店舗、インプレス・フーズがシンガポールで38店舗、カンボジアで9店舗を運営しているが、将来的に3カ国で600店舗まで増やすことを目指す。買収は年内に完了する予定だ。

ドミノ・ピザ・マレーシアのシャムスル・アムリー最高経営責任者(CEO)は、今回の買収により、新テクノロジーの導入やオペレーション改革が可能となり、サービス向上につながると言明。地域市場に対する深い理解を生かし、マーケティングやメニューの革新により、より優れた体験を提供することを目指すと述べた。
DPEグループのドン・メイジ社長兼CEOは、マレーシア市場の展望と可能性については楽観視しており、現地チームと密接に協力して、安全にデリバリー時間を短縮する新しい方法を開発するとし、今後、3,000人以上の新規雇用機会を提供する計画だと述べた。

DPEが保有するドミノ・ピザ店舗数は米国外で最大。2033年までにアジア地域で3,000店舗展開することを目標として掲げている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、ザ・サン、8月25日)

豪食品大手アーノッツ、KLにアジア拠点設立へ

【クアラルンプール】 オーストラリアの大手食品メーカー、アーノッツ・グループ(TAG)は、クアラルンプール(KL)にアジア拠点を設立する計画だ。マレーシア政府と協議を進めており、最速で年内に着工する見込み。

ハラル(イスラムの戒律に則った)認証を取得し、輸出拠点とする。3段階の成長計画により、5,000万豪ドル(1億5,500万リンギ)を投じた製造拠点、調達・物流・エンジニアリング・現場管理を統合したサプライチェーン拠点、研究開発拠点を設立し、高価値・高技術職種で200人以上の人材採用を行う。
新拠点設立により今後5年間でアジアでの2桁成長、10年後には年間売上高25億リンギを目指す。現在、アジアでのビジネスは年間10億リンギでTAGの売上高の4分の1を占めているという。

TAGのアジア担当責任者であるメイ・リム氏は、KLを選んだ理由について、戦略的な立地にあり、アジア市場への足がかりとなること、また、優秀な人材の確保や政府の支援政策が整っていることだと述べた。

MIDAのアルハム・アブドル・ラーマン最高責任者(CEO)は、TAGの決定は、マレーシアに寄せる信頼の証であり、マレーシアは世界のハラル産業をリードしていると強調。戦略的立地、良好な投資環境、熟練労働力、貿易やコストの優位性により、300を超える国際的な食品ブランドや加工食品メーカーがマレーシアに拠点を置いていると述べた。

TAGは「ティムタム」などのチョコレート菓子や「キャンベル・スープ」などを製造する多国籍企業で、マレーシアでは、グループ会社のキャンベル・マレーシアが「プレゴ」ブランドでパスタソース、「キンボール」ブランドでチリソース、トマトケチャップなどを製造している。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、ザ・サン、8月25日)

シークレットレシピ、2年以内に全国400店舗に増設へ

【クアラルンプール】 今年創業25周年を迎えたレストランチェーン「シークレット・レシピ・ケーキ・アンド・カフェ」は、2年以内に店舗数を全国で400店舗以上に増やす計画だ。

ビジネス開発ディレクターのパトリック・シム氏は、国営「ベルナマ通信」の取材に対し、新型コロナウイルス「Covid-19」のエンデミック(風土病)段階への移行に伴い小売市場が回復しており、特に飲食部門での成長が勢いを増しているとして、同社も今年は15ー20%の成長が見込まれると予想。現在、国内では340店舗、海外ではシンガポール、インドネシア、タイ、ブルネイ、モルディブ、バングラデシュなど全世界で合計440店舗を有しているとして、国内外でさらなる店舗増設を進め、海外での新市場開拓も計画していると述べた。

シークレットレシピは23日に開催された創業25周年記念式典で、ブランド・アンバサダーに女優でテレビ司会者のミラ・フィルザ氏を任命。また、9月1日ー10月31日に購入金額30リンギ以上でプロトンのSUV「X50」など、総額250万リンギ相当の賞品が当たる抽選キャンペーンを実施すると発表した。
(ザ・サン、8月24日、ベルナマ通信、8月23日、シークレットレシピ発表資料)

高速鉄道計画の早期復活を希望=イスマイル首相

【プトラジャヤ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は、すでに中止が決まっているクアラルンプール(KL)-シンガポール間高速鉄道(HSR)プロジェクトについて、早期の復活を希望していると述べた。現在マレーシアのウィー・カション運輸相とシンガポールのS.イスワラン運輸相が、計画復活に向けた話し合いを行っているという。
イスマイル首相は、計画が復活した場合には条件を含むいくつかの変更が含まれることになるとの見方を示した上で、KL-バンコク間のHSR計画が浮上していることもあって、できれば早く復活議論が進むことを期待すると言明。「可能ならばバンコクとKL、そしてKLとシンガポールを結びたい」と述べ、中国とタイがHSR建設を進めていることから、最終的にHSR路線が中国とつながる可能性もあると述べた。
 またイスマイル首相は、HSR計画が2018年総選挙前の国民戦線(BN)時代にすでに完成していたものであり「暫定的に中断していただけ」との認識を示した上で、原材料コストが高騰していることから、プロジェクト全体のコストを抑えるために駅舎の規模の縮小を検討する可能性があると述べた。


HSR事業はナジブ政権時代に合意されたが、政権交代で誕生したマハティール政権が見直しのため延期をシンガポールに要請。ムヒディン政権になり事業内容の変更を提案したが、合意に達せず、2021年の1月1日、両国首脳が取り止めを発表。計画中止を申し出たマレーシア側が3億2,027万リンギの補償金をシンガポール側に支払ったが、その後誕生したイスマイル政権が、シンガポール側に議論再開を提案していた。
(ベルナマ通信、8月23日)

ドンキホーテLot10店、26日より24時間営業を開始

【クアラルンプール】 パン・パシフィック・リテールマネジメント(マレーシア)は19日、クアラルンプール(KL)のロット10内にあるディスカウントストア「JONETZ by DON DON DONKI ロット10店」について、26日付けで24時間営業を開始すると発表した。
公式フェイスブックによると、26日より店休日なしでの24時間連続営業となる。ただし、時間帯により入口が変更され、午前10時から午後10時までは2階のメインエントランス、午後10時ー午前10時はレベルGのスイートポテトファクトリー付近入口が利用可能となる。

ロット10店はドン・キホーテのマレーシア1号店として2021年3月にオープン。 開店当初は、新型コロナウイルス「Covid-19」の影響で営業時間が午前8時ー午前零時となっていたが、将来的には24時間営業を目指すとしていた。マレーシア2号店であるトロピカナ・ガーデンズモール店の営業時間には変更がなく、従来通り、月ー木曜・祝日は午前10時ー午後10時、金ー日曜および休前日は午前10時ー午前零時までとなる。
(ラキヤット・ポスト、8月21日)

健康宅配食サービス「ヨーローフーズ」、マレーシアで販売開始

【クアラルンプール =マレーシアBIZナビ】 シンガポール発の健康や食生活の志向に合わせた健康宅配食サービス「ヨーロー・フーズ」がマレーシアで販売を開始した。

「ヨーロー・フーズ」の商品は、新鮮や食材を使い、非遺伝子組み換え(GMO)不使用となっている。温めてすぐに食べられる「ヨーロー・ミールズ」は、ナシレマやレンダン・チキンなどのマレーシア料理の他、パエリヤなどの多国籍料理を合わせて90種類の商品を提供する。冷蔵庫で21日、冷凍庫で3カ月保存が可能だ。また、ダイエットやベジタリアン、低糖質などライフスタイルや様々な目的や好みに合わせた「ヨーロー・プランズ」も用意、自分でカスタマイズしての注文も可能だ。またヘルシーなデザートなども取り扱っている。

「ヨーロー・フーズ」は現在、購入時にクーポンコード「FOODIEYOLO30」を入力すると30%引きを行うキャンペーンを実施している。

セランゴールの水害対策に47億リンギ、連邦政府が割り当て

【クアラルンプール】 イスマイル・サブリ首相は20日、連邦政府がセランゴール州の水害対策に47億リンギを割り当てたと明らかにした。

イスマイル首相は、セランゴール州では割り当てた資金で、5つの水害対策が実施されると発表。水害は住民の幸福や州、国の経済に影響を与える深刻な問題だとし、水害を発生させないために実施すると説明した。また第12次マレーシア計画(12MP)にも触れ、2022年第2ローリング・プランでも、セランゴール州のインフラ開発や行政サービス施設などに63億リンギの割り当てを承認したと言明。持続可能で包括的なインフラ整備を含んだ新たな取り組みを行うために、積極的に措置を講じたと説明した。

イスマイル首相が昨年立ち上げた「マレーシア家族」コンセプトの下で現在、全国を巡回して省庁や政府関連機関への就職イベントが行われている。20日にセランゴール州の会場でサブリ首相は基調演説を行い、「マレーシア家族」に触れて、総世帯の40%を占める低所得者層「B40」と、40%を占める中間所得層「M40」への住宅提供は政府にとり重要な課題だと強調。6月時点でセランゴール州では1万4,329戸の住宅が完成したと明らかにした。
(マレーシアン・リザーブ、エッジ、8月20日)

Mリゾート&ホテルクアラルンプール、8月31日にオープン

【クアラルンプール】 国内ブランドの新ホテル「Mリゾート&ホテル・クアラルンプール」が31日、クアラルンプール(KL)郊外のダマンサラにオープンする。

385室の客室と5千平方メートルの会議・カンファレンス施設、従業員約250人を擁する。客室は、機能的かつ洗練されたモダンなデザインで、高速Wi-Fi、ミニバー、コーヒー・紅茶メーカー、LEDテレビ、ヘアドライヤー、アメニティグッズ、室内金庫などのアメニティを完備している。宴会場は最大1,000名まで収容可能で、会議・ミーティング用に会議室8室、貴賓室2室、事務局室1室、役員室1室も用意。コーヒーハウス、バー・ラウンジ、スパ、24時間営業のフィットネスクラブ、「蜂の巣」型のウォータースライダー付きのスイミングプールも備えている。隣接する27ホールのゴルフ場KGPAでゴルフも楽しめる。

ホー・ホイサム総支配人は、Mリゾート&ホテル・クアラルンプールは、街の中心部に位置し、細部にまでこだわったデザインに加え、幅広いサービスと施設も備えており、レジャーやビジネスでKLを訪れる顧客に素晴らしい体験を提供できるよう、準備が整えられていると述べた。
(ザ・スター電子版、8月17日)