シークレットレシピ、2年以内に全国400店舗に増設へ

【クアラルンプール】 今年創業25周年を迎えたレストランチェーン「シークレット・レシピ・ケーキ・アンド・カフェ」は、2年以内に店舗数を全国で400店舗以上に増やす計画だ。

ビジネス開発ディレクターのパトリック・シム氏は、国営「ベルナマ通信」の取材に対し、新型コロナウイルス「Covid-19」のエンデミック(風土病)段階への移行に伴い小売市場が回復しており、特に飲食部門での成長が勢いを増しているとして、同社も今年は15ー20%の成長が見込まれると予想。現在、国内では340店舗、海外ではシンガポール、インドネシア、タイ、ブルネイ、モルディブ、バングラデシュなど全世界で合計440店舗を有しているとして、国内外でさらなる店舗増設を進め、海外での新市場開拓も計画していると述べた。

シークレットレシピは23日に開催された創業25周年記念式典で、ブランド・アンバサダーに女優でテレビ司会者のミラ・フィルザ氏を任命。また、9月1日ー10月31日に購入金額30リンギ以上でプロトンのSUV「X50」など、総額250万リンギ相当の賞品が当たる抽選キャンペーンを実施すると発表した。
(ザ・サン、8月24日、ベルナマ通信、8月23日、シークレットレシピ発表資料)

高速鉄道計画の早期復活を希望=イスマイル首相

【プトラジャヤ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は、すでに中止が決まっているクアラルンプール(KL)-シンガポール間高速鉄道(HSR)プロジェクトについて、早期の復活を希望していると述べた。現在マレーシアのウィー・カション運輸相とシンガポールのS.イスワラン運輸相が、計画復活に向けた話し合いを行っているという。
イスマイル首相は、計画が復活した場合には条件を含むいくつかの変更が含まれることになるとの見方を示した上で、KL-バンコク間のHSR計画が浮上していることもあって、できれば早く復活議論が進むことを期待すると言明。「可能ならばバンコクとKL、そしてKLとシンガポールを結びたい」と述べ、中国とタイがHSR建設を進めていることから、最終的にHSR路線が中国とつながる可能性もあると述べた。
 またイスマイル首相は、HSR計画が2018年総選挙前の国民戦線(BN)時代にすでに完成していたものであり「暫定的に中断していただけ」との認識を示した上で、原材料コストが高騰していることから、プロジェクト全体のコストを抑えるために駅舎の規模の縮小を検討する可能性があると述べた。


HSR事業はナジブ政権時代に合意されたが、政権交代で誕生したマハティール政権が見直しのため延期をシンガポールに要請。ムヒディン政権になり事業内容の変更を提案したが、合意に達せず、2021年の1月1日、両国首脳が取り止めを発表。計画中止を申し出たマレーシア側が3億2,027万リンギの補償金をシンガポール側に支払ったが、その後誕生したイスマイル政権が、シンガポール側に議論再開を提案していた。
(ベルナマ通信、8月23日)

ドンキホーテLot10店、26日より24時間営業を開始

【クアラルンプール】 パン・パシフィック・リテールマネジメント(マレーシア)は19日、クアラルンプール(KL)のロット10内にあるディスカウントストア「JONETZ by DON DON DONKI ロット10店」について、26日付けで24時間営業を開始すると発表した。
公式フェイスブックによると、26日より店休日なしでの24時間連続営業となる。ただし、時間帯により入口が変更され、午前10時から午後10時までは2階のメインエントランス、午後10時ー午前10時はレベルGのスイートポテトファクトリー付近入口が利用可能となる。

ロット10店はドン・キホーテのマレーシア1号店として2021年3月にオープン。 開店当初は、新型コロナウイルス「Covid-19」の影響で営業時間が午前8時ー午前零時となっていたが、将来的には24時間営業を目指すとしていた。マレーシア2号店であるトロピカナ・ガーデンズモール店の営業時間には変更がなく、従来通り、月ー木曜・祝日は午前10時ー午後10時、金ー日曜および休前日は午前10時ー午前零時までとなる。
(ラキヤット・ポスト、8月21日)

健康宅配食サービス「ヨーローフーズ」、マレーシアで販売開始

【クアラルンプール =マレーシアBIZナビ】 シンガポール発の健康や食生活の志向に合わせた健康宅配食サービス「ヨーロー・フーズ」がマレーシアで販売を開始した。

「ヨーロー・フーズ」の商品は、新鮮や食材を使い、非遺伝子組み換え(GMO)不使用となっている。温めてすぐに食べられる「ヨーロー・ミールズ」は、ナシレマやレンダン・チキンなどのマレーシア料理の他、パエリヤなどの多国籍料理を合わせて90種類の商品を提供する。冷蔵庫で21日、冷凍庫で3カ月保存が可能だ。また、ダイエットやベジタリアン、低糖質などライフスタイルや様々な目的や好みに合わせた「ヨーロー・プランズ」も用意、自分でカスタマイズしての注文も可能だ。またヘルシーなデザートなども取り扱っている。

「ヨーロー・フーズ」は現在、購入時にクーポンコード「FOODIEYOLO30」を入力すると30%引きを行うキャンペーンを実施している。

セランゴールの水害対策に47億リンギ、連邦政府が割り当て

【クアラルンプール】 イスマイル・サブリ首相は20日、連邦政府がセランゴール州の水害対策に47億リンギを割り当てたと明らかにした。

イスマイル首相は、セランゴール州では割り当てた資金で、5つの水害対策が実施されると発表。水害は住民の幸福や州、国の経済に影響を与える深刻な問題だとし、水害を発生させないために実施すると説明した。また第12次マレーシア計画(12MP)にも触れ、2022年第2ローリング・プランでも、セランゴール州のインフラ開発や行政サービス施設などに63億リンギの割り当てを承認したと言明。持続可能で包括的なインフラ整備を含んだ新たな取り組みを行うために、積極的に措置を講じたと説明した。

イスマイル首相が昨年立ち上げた「マレーシア家族」コンセプトの下で現在、全国を巡回して省庁や政府関連機関への就職イベントが行われている。20日にセランゴール州の会場でサブリ首相は基調演説を行い、「マレーシア家族」に触れて、総世帯の40%を占める低所得者層「B40」と、40%を占める中間所得層「M40」への住宅提供は政府にとり重要な課題だと強調。6月時点でセランゴール州では1万4,329戸の住宅が完成したと明らかにした。
(マレーシアン・リザーブ、エッジ、8月20日)

Mリゾート&ホテルクアラルンプール、8月31日にオープン

【クアラルンプール】 国内ブランドの新ホテル「Mリゾート&ホテル・クアラルンプール」が31日、クアラルンプール(KL)郊外のダマンサラにオープンする。

385室の客室と5千平方メートルの会議・カンファレンス施設、従業員約250人を擁する。客室は、機能的かつ洗練されたモダンなデザインで、高速Wi-Fi、ミニバー、コーヒー・紅茶メーカー、LEDテレビ、ヘアドライヤー、アメニティグッズ、室内金庫などのアメニティを完備している。宴会場は最大1,000名まで収容可能で、会議・ミーティング用に会議室8室、貴賓室2室、事務局室1室、役員室1室も用意。コーヒーハウス、バー・ラウンジ、スパ、24時間営業のフィットネスクラブ、「蜂の巣」型のウォータースライダー付きのスイミングプールも備えている。隣接する27ホールのゴルフ場KGPAでゴルフも楽しめる。

ホー・ホイサム総支配人は、Mリゾート&ホテル・クアラルンプールは、街の中心部に位置し、細部にまでこだわったデザインに加え、幅広いサービスと施設も備えており、レジャーやビジネスでKLを訪れる顧客に素晴らしい体験を提供できるよう、準備が整えられていると述べた。
(ザ・スター電子版、8月17日)

 

ユーモバイル、国内業界初の1TB通信量を提供開始

【クアラルンプール】 携帯電話事業を手掛けるユーモバイルは18日、新しい5G対応ポストペイド(後払い)プランを発表。国内業界初となる1テラバイト(TB)の大容量高速データ通信量を提供する。

プラン名は「ユーポストペイド98」で月額料金は98リンギ。4G/5G対応の高速データ通信1TBに加え、通話料も無料となり、家族6人まで一人あたり38リンギで同プランをシェアできる。新5G端末を合わせて購入する場合、月利ゼロの分割払いやバンドルでの格安購入も可能。

より低価格の「ユーポストペイド68」も追加され、月額68リンギで、4G/5G対応の高速データ通信を100ギガバイト(GB)利用できる。「98」「68」両プランとも、日本、英国、米国、韓国、ポルトガル、トルコ、タイ、シンガポールなど、全世界63カ国で月間15GBまでのローミングおよび着信通話が無料となる。

ユーモバイルのナビン・マニアン最高マーケティング責任者は、過去2年間で顧客のニーズが進化したことを考えると、新プランは時宜を得たものだと言明。データ通信の利用量が増えたため大容量を提供し、国境再開後の海外旅行者増加に対応して63カ国をカバーする無料ローミングを提供したと述べた。また、5G端末価格の上昇に対抗して柔軟な購入オプションも提供。さらに家族全員で1TBをシェアできるようにしたので、お金をかけずに家族全員の高速接続が可能となったと述べた。

ユーモバイルは今後15カ月以内に、ポストペイドプランについて新プランをさらに発表する計画だ。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、8月19日、ユーモバイル発表資料)

ジョホール州、公務員対象の週休2.5日制をまもなく正式発表か

【ジョホールバル】 ジョホール州は、現在金曜日と土曜日となっている公務員を対象にした同州の週末休みについて、金曜日を半休とし土・日を全日休みとする週休2.5日制の導入を早ければ来月にも正式発表する予定だ。

消息筋が英字紙「マレー・メイル」に明らかにしたところによると、すべての関係者が原則的に合意している。政府、民間企業、教育、銀行を含む業界関係者、マレーシア経営者連盟(MEF)などによって行われたいくつかの調査結果によると、土日休みに賛成の声が多く、州政府による世論調査では、90%以上が土日休みを支持すると回答したという。

一方、正式発表後、実施までにはハードルもある。政府機関の給与・勤務体系、名簿の調整に3カ月以上を要するのに加え、年内に試験を控えている学生57万6,691人が不利を被らないよう、実施タイミングを年末あるいは年初にする必要があるという。
別の消息筋によると、州政府は週休2.5日制で概ね合意しており、金曜の勤務を正午で終了させ、職場に戻らなくてもよいように詳細を詰める予定だ。9月1日から施行される「1955年雇用法」改正法による、週労働時間の48時間から45時間への短縮ともタイミングが合っているという。

ジョホール州の金・土曜日の週末休みは、同州スルタン、イブラヒム殿下の指示を受けて2014年1月1日付けで導入されたもので、対象は公的機関や学校など。民間企業は任意となっている。金曜日の礼拝に充てる時間が増えること、休みが分散されることで混雑が解消されること、役所に行きやすくなったこと、などの利点が強調されたが、家族内で休みが合わない、ビジネス上で不利益が出るといった不満の声も上がっていた。

金・土曜日の週末休みはケダ、クランタン、トレンガヌ州でも導入されている。
(マレー・メイル、8月17日)

クチン都市交通システム第1期、2025年に営業開始へ

【クアラルンプール】 サラワク経済開発公社(SEDC)の100%子会社であるサラワク・メトロは、クチン都市交通システム(KUTS)の中心となる自動高速輸送(ART)について、第1期はブルー、レッド、グリーンの3路線、31駅、総長70キロメートルで、2025年に営業運転を開始する予定だと明らかにした。

サラワク・メトロによると、KUTSのARTは水素燃料電池を搭載したゴムタイヤの無軌道車両を専用レーンで走らせる世界初の交通システムとなる。定員は300人で、時速70キロメートル(km)で走行する予定。市内の道路の交通渋滞を最小限に抑え、生産性と経済成長を促進することを目的としている。

KUTSのシステムに関しては、パッケージ1(ART車両、車両基地設備、保守車両、信号・制御システム、自動ホームゲート)は今年6月、EPR (クチン) 、グローバル・レール、モビルスの3社が結成した連合体が14億2,500万リンギで受注しており、パッケージ2(電気通信、監視制御、データ収集、自動料金徴収、保守管理システム、運行管理センター、情報技術システム)についても同月申し込みが締め切られている。

サラワク州のアバン・ジョハリ首相は、サラワクはデジタル経済や水素経済の先駆者であるとし、水素を活用した公共交通システム変革は、サラワク州の社会経済発展に向けた取り組みの一環だと述べた。
(ポールタン、8月16日、サラワク・メトロ発表資料)

自動車スペアパーツが高騰、供給不足受け25%価格上昇

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」に続き、ロシアによるウクライナ侵攻や米中対立により自動車スペアパーツの供給状況が世界的に悪化しており、供給不足を受けて価格が大幅に上昇している。

マレーシア自動車アクセサリー販売協会のリム・ビーチョー会長によると、スペアパーツ価格がすでに25%上昇している。欧州から制裁を受けたロシアの報復措置としてのエネルギー供給停止により、欧州がエネルギー危機に陥っている。このため欧州製のスペアパーツが特に影響を受けているという。中国のゼロ・コロナ政策も日韓の自動車部品供給に影響を及ぼしている。

マレーシア自動車振興起業家協会のモハマド・カリム会長によると、部品によっては価格が60%上昇している。パーツ以外でもタイヤ、エンジンオイル、潤滑油の価格も10ー15%上昇している。通常、潤滑油価格は2ー3年に2ー3%しか上昇しないが、今年はすでに2倍になっている。またパーツ発注から納品までの時間もかかるようになっており、以前は1週間程度だったが今は1カ月程度かかるという。
(ザ・スター電子版、8月15日)