高速バスなどにシートベルトの着用義務化、違反罰金300リンギ

【ペタリンジャヤ】 道路交通局(JPJ)は1日から高速バスとツアーバスの運転手と乗客に対し、シートベルトの着用義務づけを導入した。

新規則では、バスの運転手は出発前に乗客全員がシートベルトを着用しているか確認する必要がある。JPJは監視カメラ(CCTV)の映像を通じて、注意喚起が行われたかどうかを確認するという。確認を怠った運転手やバス会社、指示に従わなかった乗客には300リンギの罰則が科せられる。

対象になるのは、車体へのシートベルトの設置が義務づけられた2020年1月以降に製造されたバス。それ以前のバスにはシートベルトを設置するための猶予期間が与えられる。

この新たな安全強化策は、先月発生した15人の大学生が死亡したバス事故を受け導入された事故を起こしたバスは2013年製でシートベルトが装備されていなかった。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ポールタン、ラクヤット・ポスト、6月30日)

5月のマレーシア人訪日者数、前年同月比30.7%増の5.17万人

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 日本政府観光局(JNTO)が発表した2025年5月の訪日者数統計(推計値)によると、マレーシアからの訪日者数は5万1,700人となり、前年同月比で30.7%増、前月比では1.0%増となった。

査証免除措置による訪中旅行への人気の高まり等があるものの、祝日やスクールホリデー、マレーシア・リンギ高などの影響もあり、訪日外客数は5月として過去最高を記録した。1―5月の累計では29万5,900人となり、前年同期比で34.6%の大幅増となった。

5月の世界全体の訪日者数は、前年同月比21.5%増の369万3,300人。5月としては過去最高だった2024年の304万294人を65万人以上上回り過去最高となった。1―5月の累計では1,814万100人となり、前年同期比23.9%増となった。

桜シーズンと夏休みシーズンの間に挟まれ訪日需要が落ち着く時期であるものの、一部市場で祝日やスクールホリデーに合わせた訪日需要が高まったことにより、中国、フィリピン、米国を中心に訪日外客数が増加したことが全体の押し上げ要因となった。

アミル・ハムザ第2財務相、経済相を兼務

【プトラジャヤ】 ラフィジ・ラムリ経済相の辞任によって空席となっていた経済相職をアミル・ハムザ第2財務相が兼任することが、25日の閣議でアンワル・イブラヒム首相によって決定され、即時発効した。

シャムスル・アズリ・アブ・バカル政府首席書記官の声明によると、アミル・ハムザ新経済相は当面の任務として、7月31日に議会に提出される第13次マレーシア経済計画(13MP)について、各省庁から提出された追加情報や閣議からの意見・コメントを考慮に入れ内容を修正・再構築することに注力する。

また今後は、ラフィジ・ラムリ氏がやり残した国民の議論の的となっている「RON95」レギュラーガソリン補助金合理化プログラムの策定、社会保障と補助金配分の合理化を目指す上で重要な包括的な中央データベースメカニズム(PADU)の運用などの課題に取り組むこととなる。

ラフィジ・ラムリ氏は5月23日に行われた与党連合・希望同盟(PH)の中核党である人民正義党(PKR)副党首選での敗北を受けて5月28日に辞任を発表。辞任は6月17日付けで、以降は空席のままとなっていた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ザ・スター電子版、ビジネス・トゥデー、マレー・メイル、6月27日)

振り込みなど基本的銀行サービス、サービス税の対象外

【クアラルンプール】 サービス税の適用対象が7月1日から拡大されるが、預金引き出し、振り込みなど当座・貯蓄口座に関する基本的銀行サービス(イスラム銀行サービスを含む)は、引き続きサービス税の対象外とされる。マレーシア銀行協会、マレーシア・イスラム金融機関協会、マレーシア投資銀行協会が共同声明で発表した。

適用外とされるのは、現金預け入れ、引き出し、決済、国内振り込み、および支店窓口とATMにおける取引。クレジットカード、チャージカードの年間手数料、利子(または利益)、罰金も適用外。

拡大サービス税(税率8%)の対象になるのは、資金運用サービス、証券引き受けを含む投資銀行サービス、貿易金融など手数料がかかるサービスで、銀行は7月に法人向けサービス、投資銀行サービスから適用を開始する。
(エッジ、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ベルナマ通信、7月25日、エッジ、7月27日)

美容サービスを課税対象から除外、リース業の納税要件も変更

【クアラルンプール】 財務省は美容サービスを拡大サービス税の適用対象外とすることを決めた。また納税対象となるリース・レンタル、金融サービス業の年商要件を50万リンギから100万リンギに変更した。年商が100万リンギ超の事業者のみ、サービス税の収受・納入義務が生じる。中小零細企業を配慮した。

美容サービスに含まれるのは、マニキュア、ペディキュア(足爪のマニキュアや足のケア)、美顔、および理髪など理容師、美容師が提供するサービス。

財務省は、輸入リンゴとオレンジを拡大売上税の適用対象外とすることを既に発表しているが、ナツメヤシの実、みかん(マンダリンオレンジ)も適用対象から除外することを決めた。国民の声、業界の懸念を考慮したという。財務省は声明で「政府はコメ、鶏肉、牛肉、野菜、卵など必需品には売上税を課しておらず、魚も引き続き課税対象に含めない」と重ねて表明した。
(エッジ、ザ・スター電子版、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、7月27日)

政府サービス用アプリ「MyGovマレーシア」、7月から導入

【プトラジャヤ】 デジタル省は24日、政府サービスを統合したモバイルアプリ「MyGovマレーシア」を7月から導入すると発表した。

アプリは、公的デジタル身分証明書の「MyデジタルID」を通じた本人確認を経て使用する。当面は7つの主要サービスから開始され、パスポート申請、出生および市民権の登録、運転免許証および道路税の更新、医療予約、固定資産税および評価額などの住宅関連の手続きができるようになる。順次サービスの拡大が予定されている。

アプリは、行政機関の運営コスト削減と生産性向上を目的に、通信会社や銀行などの民間パートナーと共同で開発された。ゴビンド・シン大臣は「マレーシアをデジタル国家へと変革するという政府の計画の一環でマレーシア国民がさまざまな政府機関とシームレスにやり取りできるようになる」と述べた。

23日現在、MyデジタルIDには約260万人が登録している。
(ザ・スター、フリー・マレーシア・トゥデー、6月24日、報道発表資料)

サイド・サディク元青年スポーツ相、汚職裁判で逆転無罪判決

【プトラジャヤ】 若手リベラル政治家による政党、マレーシア統一民主同盟(MUDA)を率いるサイド・サディク被告(元青年スポーツ相)に対する汚職裁判の控訴審判決が25日にあり、控訴裁は同被告に対し逆転無罪を言い渡した。

同裁判は、サイド・サディク氏が2021年当時所属していた統一プリブミ党(PPBM)の青年組織(アルマダ)の責任者であった際、会計担当ラフィク・ハキム・ラザリ氏に指示して、資金約100万リンギを不正に引き出した罪で起訴された事件に関するもので、2023年に行われた一審の高裁判決はサイド・サディク氏を有罪として、禁固7年、罰金1,000万リンギ、ムチ打ち2回を言い渡していた。

控訴審では、サイド・サディク氏が資金引き出しの権限を有しており、また引き出した資金は正当な用途に使われたとする弁護側の主張を認め、ラフィク氏の証言に頼った検察側の主張は認められないと判断した。ラフィク氏は後に汚職摘発委員会(MACC)による苛烈な取り調べにより自身が虚偽の証言を行ったことを認めている。無罪判決を受けてサイド・サディク氏はMUDA党首に復帰する見通し。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、マレー・メイル、エッジ、ベルナマ通信、6月25日)

高級和牛のゼンリッチ、年間最多輸入量でASEAN記録達成

【クアラルンプール】 高級和牛の輸入を手掛けるゼンリッチ・アライドは、年間最多の日本産和牛輸入量を達成したとして、東南アジア諸国連合(ASEAN)におけるさまざまな記録の顕彰団体「ASEANレコーズ」の認定を受けた。

ゼンリッチは昨年、牛600頭分、19万2000キログラムを輸入した。宮崎、鹿児島、北海道などの生産者から直接仕入れを行っている。マレーシアイスラム開発局(JAKIM)と、日本の認証団体のハラル(イスラムの戒律に則った)認証を得た高級和牛を、マレーシアのホテルや焼き肉店などに提供している。

またゼンリッチは、初の直営店「Wagyu by La Moon」をクアラルンプール(KL)にこのほど開業。開業に合わせてASEANレコーズの認定式が行われ、日本政府観光局(JNTO)KL事務所の尾崎健一郎所長や、日本貿易振興機構(ジェトロ)KL事務所の高野光一所長らが出席した。

ゼンリッチは、創業者が日本留学中に和牛農業で働いたことをきっかけに、2015年に創業された。直営店の2号店を三井ショッピングパークららぽーとブキッ・ビンタンシティセンター(ららぽーとBBCC)に近く開業予定のほか、3号店も計画しており、今年は800頭以上の輸入を目指しているという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、6月25日、ASEANレコーズ発表資料)

輸入リンゴとオレンジ、改正売上税の対象から除外=アンワル首相

【プトラジャヤ】 連邦政府は、7月1日付けで適用範囲が拡大される売上・サービス税(SST)の対象から輸入リンゴとオレンジを除外することを決定した。アンワル・イブラヒム首相(兼財務相)が明らかにした。貧困層や低所得者層(B40)への影響に配慮した。

アンワル首相は、25日の閣議でこの問題について議論したと述べた上で、自身では輸入果物を消費する必要はないと考えているものの、貧困層やB40の多くが価格が安いという理由で依然として輸入リンゴやオレンジを購入していることに配慮したと説明。輸入リンゴとオレンジを売上税の拡大対象から除外するのはむしろ合理的だとの判断を閣僚に伝えたと述べた。

財務省は以前、7月1日に施行されるSSTの適用範囲拡大は、国内の農業自給率を高めることによる食料安全保障強化を目的とした戦略的なものだと説明していた。売上税の範囲拡大においてはタラバガニ、サーモン、タラ、トリュフ、輸入果物、エッセンシャルオイル、絹織物、産業機械などの特定の非必需品が対象となっており、税率がゼロから5%に引き上げられる。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、エッジ、ベルナマ通信、6月26日)

TNGeウォレットに、ペトロナスの給油所での支払い機能を統合

【クアラルンプール】 国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)傘下のセトル(Setel)・ベンチャーズは、TNGデジタルと提携。TNGが運営する決済サービスのタッチ・アンド・ゴー(TNG)eウォレットのアプリに、セトル独自のポンプ&ペイ機能を組み込み、全国1,000か所以上のペトロナスの給油所でシームレスな支払いができるようになった。

セトルはこれまでペトロナスの給油所で使える独自のアプリを開発してきた。アプリ上で車を停めた給油機の番号や給油量を選び、支払いまで完結できるもので、今回、その機能をTNGeウォレットのアプリに統合。TNGeウォレットのアプリの「Petronas via Setel」から利用できる。

セトルのアブドラ・アイマン・アワルディン最高経営責任者(CEO)は「今回の提携により、シームレスなモビリティと小売体験を提供するという当社の目標をさらに推進することができた」としている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ビジネス・トゥデー、カーシフ、6月23日)