8月分燃料も確保見通し、RON95価格維持=アンワル首相

【クアラルンプール】 アンワル・イブラヒム首相は26日、国内の燃料供給について少なくとも7月末まで十分に確保されているとし、8月分についても供給可能との見通しを示した。

7月末までの供給確保は、アクマル・ナスルラー・モハマド・ナシル経済相が先に言及していた見通しを改めて裏付けたもの。これを踏まえ、燃料補助金制度「ブディ・マダニ」に基づくレギュラーガソリン「RON95」の補助金付き価格についても、1リットルあたり1.99リンギで維持すると強調した。

さらに同日夜には、アンワル首相はイランのペゼシュキアン大統領と電話会談を実施。ホルムズ海峡におけるマレーシア船舶の航行協力に対し謝意を示すとともに、イランが一日も早く平和を取り戻すことができるよう願っていると伝えたという。ペゼシュキアン大統領からは、二国間関係のさらなる強化に向け、テヘラン訪問の招待を受けたとし、「適切な時期に実現できるよう日程を調整したい」と応じたという。
(マレー・メイル、5月27日、ニュー・ストレーツ・タイムズ、ベルナマ通信、ザ・バイブス、5月26日)

補助金なし「RON95」3.92リンギに引き下げ、28日から

【クアラルンプール】 財務省は27日、5月28から6月3日までの1週間の燃料小売価格を発表。レギュラーガソリン「RON95」の補助金なし価格を、前週の1リットル当たり4.07リンギから3.92リンギへ15セン引き下げた。

燃料補助金制度「ブディ・マダニ」適用外のハイオクガソリン「RON97」の価格も前週の4.85リンギから、4.65リンギに20セン引き下げた。半島部のディーゼルの小売価格についても、「ユーロ5 B10」および「B20」を4.97リンギから4.87リンギに10セン引き下げ、「ユーロ5 B7」ディーゼルも5.07リンギに引き下げた。

「RON95」の補助金付き価格は1.99リンギ、サバ州、サラワク州、ラブアンにおけるディーゼル燃料の小売価格は2.15リンギでそれぞれ引き続き据え置く。

財務省は声明の中で、「今回の引き下げは、世界の石油市場への圧力が緩和されたことを示すものではない」とし、これまで通り不要不急の外出を控えることで国の燃料備蓄の保全に協力するよう呼びかけた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ポールタン、5月27日)

マレーシアの燃料供給は7月末まで確保=アクマル経済相

【クアラルンプール】 アクマル・ナスルラー・モハマド・ナシル経済相は、国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)が全国の小売ネットワーク向けに7月末まで十分な燃料供給を確保していると述べた。政府はイラン紛争開始当初、燃料供給は5月末まで確保できるとしていたが、その後6月末までに上方修正していた。

国家エネルギー評議会(MTEN)がペトロナスから国内の石油供給が7月末まで十分であるとの保証を得たという。ペトロナスは小売子会社のペトロナス・ダガンガンを通じてマレーシア国内の燃料需要の約50%を供給しており、残りは国内で事業を展開する他の石油会社によって供給されている

ブレント原油価格は1バレル100米ドル(396.54リンギ)台を依然として上回っている。5月18日から22日までのブレント平均価格は1バレル111.67米ドルで、前週の109.85米ドルから1.7%上昇した。

アクマル経済相は、政府はホルムズ海峡を巡る不確実性と世界的なエネルギー価格の高騰を引き続き注視していると述べた。エネルギー供給問題については先ごろファディラ・ユソフ副首相が、世界的な供給途絶が経済活動を圧迫し、エネルギーコストを押し上げ続ける中、マレーシアのエネルギー供給の安定を12月まで維持できるよう努力を続けていると述べていた。
(エッジ、フリー・マレーシア・トゥデー、5月25日)

四駆とピックアップ車のディーゼル補助金、全国陸運に対象拡大へ

【クンダサン】 連邦政府は6月1日付けで、補助金付きディーゼル燃料規制制度(SDCS)に基づくディーゼル補助金の対象を全国の陸運セクターで使用される四輪駆動車及びピックアップトラックに拡大する。アルミザン・モハマド・アリ国内取引物価相が明らかにした。20日に開催された閣議で承認されたという。

これらの車両への補助金はこれまで、パハン州キャメロン・ハイランド地区に限定されていた。個人名義で登録されている四輪駆動車・ピックアップトラックについても、法人への所有権移転が承認されることを条件にディーゼル補助金の恩恵を受けられるよう制度を拡充する。

アルミザン氏は「陸上貨物輸送に従事する個人事業者は、マレーシア会社委員会(SSM)、マレーシア協同組合委員会(SKM)、またはサバ・サラワク両州の州法に基づく関係当局に対して、法人または事業者として登録することが必要。また申請者は道路交通局(JPJ)を通じて車両の所有権を個人から法人へ移転するなど、その他の資格要件を満たす必要がある」と述べた。

アルミザン氏はまた、政府は補助金の不正流用や車両カードの悪用を抑制するための規制・執行メカニズムを強化する取り組みの一環として、陸上貨物輸送セクターにおける固定割当量の上限を見直すことに合意したことを明らかにした。
(ベルナマ通信、ザ・スター電子版、フリー・マレーシア・トゥデー、エッジ、5月23日)

オンライン有害コンテンツから児童保護、マルチメディア委が規則

【ペタリンジャヤ】 児童ら脆弱なインターネット利用者を有害コンテンツから守ることを目的としたオンライン安全法に基づく監督上の枠組みとして、マレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)は22日、児童保護規定とリスク軽減規定を発表した。施行は6月1日だが、オンラインサービス提供者に一定の猶予期間を与える。

MCMCによれば、児童詐取などに対する懸念が高まるなか、より安全で責任あるデジタル・エコシステムを構築するためで、児童保護規定ではサービス提供者はプラットフォーム、サービスに安全確保のためのシステムを組み込まなければならず、16歳未満によるアカウント開設・保有を制限しなければならない。詐取的内容などに児童がさらされないよう管理することも求められる。

リスク軽減規定では、広告主検証、合成コンテンツへの標識付けなど、オンライン上の危険性を積極的に見つけ出し、減らすことをサービス提供者に求める。
(ザ・サン電子版、バイブズ・ドットコム、5月22日)

補助金なし「RON95」4.07リンギに引き上げ、21日から

【クアラルンプール】 財務省は20日、21―27日の1週間の燃料小売価格を発表。レギュラーガソリン「RON95」の補助金なし価格は、前週の1リットル当たり3.87リンギから20セン引き上げられ、4.07リンギとなった。

燃料補助金制度「ブディ・マダニ」適用外のハイオクガソリン「RON97」の価格も15セン引き上げられ、前週の4.70リンギから、4.85リンギとなった。

半島部のディーゼルの小売価格についても10セン値上がりし、「ユーロ5 B10」および「B20」が4.97リンギ、「ユーロ5 B7」ディーゼルは5.17リンギとなった。

「RON95」の補助金付き価格は1.99リンギ、サバ州、サラワク州、ラブアンにおけるディーゼル燃料の小売価格は2.15リンギでそれぞれ引き続き据え置く。

今回、全ての燃料価格が上昇した。財務省は「原油価格は1バレルあたり110米ドルを超え、紛争前の70米ドルから約60%上昇した」と指摘。さらに「短期的な紛争解決の兆しが見られず、物流コストと保険料も上昇したことが、燃料価格にも影響している」と説明している。
(ビジネス・トゥデー、フリー・マレーシア・トゥデー、ポールタン、5月20日)

ディーゼル補助金300リンギを維持、暫定100リンギ追加も継続

【クアラルンプール】 アクマル・ナスルラー・モハマド・ナシル経済相は、世界的な燃料価格高騰とサプライチェーンの不確実性の高まりを受け、対象者に対し月額300リンギの「BUDI MADANIディーゼル現金補助金」を維持するとともに、暫定的な100リンギの追加補助金を継続すると発表した。

今回の決定についてアクマル氏は、「低所得者層や脆弱なセクターを現在進行中の世界的な供給危機の影響から守るための、連邦政府による的を絞った介入戦略の一環」と説明。「国民が必要な支援を受けられない事態にならないよう、的を絞った対策を引き続き実施していく」と述べた。

アクマル氏はまた、国家経済行動評議会(MTEN)がディーゼル補助金の不正流用を抑制するため、国内取引物価省が策定した補助金付きディーゼル燃料管理システム(SKDS)の改善計画に合意したと述べた。今年4月9日時点の「MySubsidi」データに基づくと、SKDSに登録されている車両は39万8,000台以上あり、その内訳は陸上貨物輸送車両が37万5,500台以上、公共交通機関車両が約2万3,000台となっている。

このほか政府は、1ヘクタールあたり300リンギの稲作農家向け耕作奨励金(IPKP)の支給を19日付けで開始した。
(ビジネス・トゥデー、マレー・メイル、エッジ、5月19日)

与党連合内の不和高まれば総選挙の前倒し実施も=アンワル首相

【ジョホールバル】 大連立による与党連合を率いるアンワル・イブラヒム首相は、大連立に不満を持つ連立先の各党派による政治的な「威嚇」や脅迫が続く場合、総選挙を前倒し実施する用意があると警告した。州レベルで続発する大連立離反の動きを牽制する狙いがあるとみられる。

大連立と協力関係にある国民戦線(BN)とその主体である統一マレー国民組織(UMNO)のジョホール州支部が、近く行われる同州議会選で全選挙区に独自候補を擁立する方針を決定したと発表したことを受けたもの。大連立の中核である希望同盟(PH)議長を務めるアンワル首相は「国政レベルでは連立先と良好な関係にある。しかし州レベルで与党政府内の関係を悪化させ分裂させ続けるのであれば、白黒をつけるために全国的な総選挙の早期実施を検討せざるを得ない。対抗上、PHも全選挙区に対抗馬を擁立する」と述べた。PHとBNはネグリ・センビラン州でも対立が深まっている。

アンワル氏はまた、大連立に対する圧力が強まれば、大連立政権は躊躇なく解散総選挙を実施するとした上で、議会解散の最終決定権は首相にあるものの、最終決定を下す前にPH構成各党の意見を考慮すると言明。州レベルでもPH指導部とさらなる協議を行うと述べた。

現アンワル政権の任期は2027年12月19日まで。今年はジョホール州とマラッカ州で任期満了に伴う州議会選挙が実施される見通しであるため、PH内にはそれらに合わせて総選挙を前倒し実施すべきとの意見もある。一方、州レベルでPHに批判的なBNには地方に強固な草の根組織があるため、総選挙より投票率が下がる州ごとの議会選が有利に働くとの思惑がある。
(フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、5月17日)

元閣僚のラフィジ氏とニック・ナズミ氏が離党、議員も辞職へ

【クアラルンプール】 元閣僚のラフィジ・ラムリ氏とニック・ナズミ氏は17日、与党連合・希望同盟(PH)の中核である人民公正党(PKR)を離党し、下院議員職も辞職すると発表した。

ラフィジ氏は元経済相で、ニック・ナズミ氏は元天然資源・環境気候変動相。両氏は2016年に第三の勢力を目指して設立された小党、マレーシア統一党(Parti Bersama Malaysia=ベルサマ)を引き継ぐ意向で、与野党どちらの陣営にも参加しない方針を示している。

下院議員職の辞任について両氏は「反・政党鞍替え法」に抵触するのを避けるためと説明している。両氏の辞任が受理されれば、それぞれパンダン選挙区とセティアワンサ選挙区は空席となるが、両氏は次期選挙においてそれぞれの選挙区からベルサマ所属議員として再出馬する意向だ。

両氏の離党の背景には、いまだ国民戦線(BN)と親密なアンワル・イブラヒム首相を中心とした旧世代の指導部に対する不満がある。昨年行われたPKR党役員選挙でラフィジ氏は副党首選、ニック・ナズミ氏は党首補選に出馬して共に敗れた。

離党発表会見には、PKR所属のウォン・チェン議員(スバン選挙区)、ムハンマド・バクティアル・ワン・チク議員(バリク・プラウ選挙区)、ロジア・イスマイル議員(アンパン選挙区)、ザヒル・ハッサン議員(ワンサ・マジュ選挙区)、リー・チアンチュン議員(ペタリンジャヤ選挙区)も出席しており、PKRの内部分裂の引き金になる懸念も浮上している。
(ザ・スター電子版、ベルナマ通信、5月18日)

ペナン州で9月1日から使い捨てポリ袋禁止、当初は一部施設のみ

【ジョージタウン】 ペナン州は9月1日付けで使い捨てポリ袋禁止令を施行するが、段階的な実施方針に基づき、当初は一部の施設のみに適用される。州住宅環境委員会のS・スンダラジュー議長(国政の閣僚に相当)が明らかにした。

当初はポリ袋禁止の取り組みへの参加に同意した▽ハイパーマーケット▽スーパーマーケット▽デパート▽コンビニエンスストア▽ファストフード店▽ガソリンスタンド併設のコンビニ▽小売チェーン▽薬局・診療所――の8つのカテゴリーの施設が対象となる。

特に耐水性包装が必要な魚などの生鮮食品の取り扱いにおける運営上の制約とコスト増を理由に、屋台や公設の生鮮市場は現時点では禁止令の対象外となる。スンダラジュー氏は「屋台や生鮮市場を除外するのは実用的な代替策がまだ評価段階にあるため」と説明した。

段階的な導入についてスンダラジュー氏は、全面的な適用拡大に先立ち、適切で手頃な価格の代替品がより広く普及するまでの時間を確保するためだと説明。環境に優しい代替品の需要は依然として低く、価格が高止まりしていると付け加えた。

州政府は代替品への移行を支援するため、マレーシア・プラスチック製造業者協会(ペナン支部)を含む業界関係者と協力し、マイクロプラスチック汚染の削減を目的とした生分解性および堆肥化可能な代替袋へのアクセス拡大に取り組んでいるという。
(ザ・スター電子版、ビジネス・トゥデー、5月14日)