エアアジア、KLーシンガポール間のフライト再開

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシアーシンガポール間における業務渡航・公務出張者を対象とした「相互グリーン・レーン」(RGL)の導入を受け格安航空のエアアジアは、クアラルンプール(KL)ーシンガポール間のフライトを再開した。
8月31日までは毎日11時50分KL発ー13時シンガポール着、13時30分シンガポール発ー14時35分KL着で運航し、9月1日以降は1日5便運航を予定している。
エアアジアは声明の中で、搭乗者はRGLの下で両国が設定した申請を行う必要があり、搭乗前に手続きが不足していないか確認を行うと表明。詳細についてはエアアジアのホームページ(https://support.airasia.com/s/entry-restrictions?language=en_GBから確認できると案内した。また、新型コロナウイルス「Covid-19」感染症も対象としたエアアジア旅行保険(チューン・プロテクト)を16.5リンギから提供すると発表した。
リアド・アスマット最高経営責任者(CEO)は、両国が新型コロナ感染拡大の封じ込めに向けた努力と厳格な規律を講じているとした上で、RGLは両国の経済を復活させるための最初のステップだと言明。また多くの国に「トラベルバブル」や「グリーンレーン」が導入されることを楽しみにしているとし、同社は引き続き他国間とのフライト再開を検討していくと述べた。

新型コロナが新たに7人、うち3人はケダ州で感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は18日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から7人増えて9,219人になったと発表した。
新規感染者のうち4人が英国、バングラデシュからの入国者。残り3人はケダ州で感染した。新たに26人が退院し治癒者数は8,902人に増加した。死者数は19日連続ゼロで、125人を維持した。
保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、ケダ州のタワル・クラスタが拡大を続けている。17日にはケダ州とペナン州でそれぞれ4人と3人が、3次感染により感染した。これによりクラスタ内の感染者数は46人に上った。同クラスタは1日に親族内で行った追悼式が関連している。
ノール事務次官は17日、新型コロナに関する移動情報アプリ「マイセジャテラ(MySejahtera)」のアップデートで、「家族チェックイン」機能が追加されたと明らかにした。
標準的運用手順(SOP)の下で行う施設や建物に入る前のチェックインを、家族チェックインで纏めて行うことができる。設定はアプリ内の「その他」の項目から家族の登録が行え、登録人数に制限はない。

半島北部で新たなクラスター、各州が対策に大わらわ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 半島北部で新たに新型コロナウイルス「Covid-19」感染が拡大しており、各州が対策に大わらわとなっている。

ケダ州ではタワルで「タワル・クラスター」、ヤンで「サラ・クラスター」、クアラ・ムダで「ムダ・クラスター」がそれぞれ発生。17日にマレーシア全土で確認された新規感染者12件のうち「タワル・クラスター」関連の二次、三次感染が7件を占めた。

このため同州では州内のすべての公共公園を閉鎖し、クラスター周辺の危険地域での事業所の営業時間を制限する措置を実施している。食料品店やコンビニ、給油所の営業時間は午前8時から午後8時まで、夜市は午後4時から8時までとなっている。危険地域での飲食店内の飲食は禁止されており、公的イベントもすべて延期されている。

17日に3人が新たに感染確認されたペナン州では、海外からの持ち込みを防ぐために医療ツーリズムを暫定的に受け入れ中止すると発表した。

一連のクラスターは「シバガンガ・クラスター」と呼ばれているケダ州クバン・パスの飲食店のオーナーが原因で発生したとみられている。オーナー男性は7月13日にインドから帰国したが自宅隔離の規則を破ったため従業員や顧客に次々と感染。さらにその感染者から二次、三次感染が州境を越えて北部諸州に拡散している。

新型コロナ感染者は新たに12人、うち10人が国内感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は17日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から12人増えて9,212人になったと発表した。
新規感染者のうち2人がシリア、フィリピンからの入国者。残り10人はケダ州(6人)、ペナン州(3人)、セランゴール州(1人)で感染した。新たに17人が退院し治癒者数は8,876人に増加した。死者数は18日連続ゼロで、125人を維持した。
保健省のノール・ヒシャム事務次官によるとケダ州ヤンでサラ・クラスタが15日、発生した。1人目の感染者は、重症急性呼吸器感染症(SARI)の検査で感染を確認したマレーシア人男性。保健省は男性との接触者79人を特定し検査を実施した。うち3人が陽性(全員、第1感染者の家族)で、76人が検査待ちとなっている。一方で16日には▽クアラルンプール(KL)のレストラン▽インドのラムナッド関連▽クチン港▽クチン医療センターーーの4つのクラスタが消滅した。これらのクラスタ内で死者は出なかった。
■感染力が10倍高い新型コロナ変異株、国内で検出■
ノール事務次官によるとマレーシアで、感染力が10倍高い新型コロナの変異株「D614G」が検出された。国内のD614Gは▽ケダ州のシバガンガイ・クラスタ(インドのシバガンガイからの帰国者が関連)から3人▽ジョホール州のウル・ティラム・クラスタ(フィリピンからの帰国者が関連)から1人ーーの計4人から確認された。
ノール事務次官は、既存のワクチンがD614Gに無効である可能性があるとし、標準運用手順(SOP)の順守を徹底するよう改めて国民に呼びかけた。

新型コロナ感染者は新たに20人、うち12人がケダ州で感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は14日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から20人増えて9,149人になったと発表した。

新規感染者のうち7人が海外で感染した入国者。残り13人はケダ州(12人)とペナン州(1人)で感染した。新たに7人が退院し治癒者数は8,828人となった。死者数は15日連続ゼロで、125人を維持した。

保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、ケダ州タワルで新たなクラスタが検出された。感染者数は9人に上り、全員同じ家族だという。1日に親族内で行った追悼式が関連している。1人目の感染者は同式に参加後、8日に発熱と胸の痛みを訴え、9日に検査を受けたところ陽性であることを確認した。保健省はこれまで接触者86人の検査を実施した。うち21人が陰性で、56名人が検査結果待ちだという。

新型コロナ感染者は新たに15人、うち9人がケダ州で感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は13日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から15人増えて9,129人になったと発表した。
新規感染者のうち4人が海外で感染した入国者。残り11人はケダ州(9人)とクアラルンプール(KL、2人)で感染した。新たに4人が退院し治癒者数は8,821人に増加した。死者数は14日連続ゼロで、125人を維持した。
■サラワク州全体、グリーンゾーンに=州防災委員会■
サラワク州防災委員会(SDMC)のダグラス・ウガー・エンバス議長(州副首相)は12日、同日付けて州全体がグリーンゾーンに指定されたと明らかにした。
ウガー議員によると州全体で14日間、新規感染者ゼロを維持したが、クチンとパダワンにおいて消滅していないクラスタが10つあり、感染者3人が今も入院中だという。
また午前6時ー午後10時間に制限されていた営業時間については、グリーンゾーンへの移行に伴い、ゾーン1(クチン、サマラハン、セリアン)で15日から規制を解除する。

新型コロナ感染者は新たに11人、日本からの入国者も

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は12日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から11人増えて9,114人になったと発表した。

新規感染者のうち8人が日本、豪州、シンガポール、フィリピンからの入国者。残り3人はケダ州とサバ州で感染した。新たに8人が退院し治癒者数は8,817人に増加した。死者数は13日連続ゼロで、125人を維持した。

ペナン州のセベラン・プライ市議会(MBSP)は11日、市内の3つのエリアで4人の新規感染者が検出されたことを受け、標準運用手順(SOP)を強化すると発表した。

市内にある1,000カ所以上の屋外運動場およびジムは閉鎖となる。ジョギングコースなどの施設は開業できるが利用を控えるよう呼び掛けている。また屋台については、持ち帰りか配達サービスのみを認めており、顧客が路上や広場などで食事することは許可していない。フードコートやカフェ、レストランなど屋内にある飲食店は、引き続き店内での飲食を提供できる。

オンライン入国許可申請システム、外国人駐在員向けに

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア出入国管理局外国人居留民サービス部(ESD)は10日、外国人駐在員などを対象としたオンライン申請システム「MYEntry」(https://myentry.myxpats.com.my)を導入したと発表した。

 MYEntryは、海外のマレーシア大使館を含む政府関係機関が入国申請をリアルタイムで受理、処理、監視、追跡できるようにするオンラインプラットフォーム。家族や家政婦の申請も行なうことができるほか、申請案件の処理状況もリアルタイムでチェックすることが出来る。
8月17日に完全実施する予定だが、それまでに従来方式でESDに対して電子メールを通じて申請を出しているものの14営業日を過ぎても回答がない場合には「MYEntry」を通じて再申請するよう求めている。問い合わせ先は電話(03-8880-1449)もしくは電子メール(taskforce_esd @imi.gov.my)で受け付けている。

新型コロナ感染者は新たに9、うち4人が国内感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は11日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から9人増えて9,103人になったと発表した。

新規感染者のうち5人がインド、パキスタン、シンガポール、ニュージーランドからの帰国者。残り4人はクアラルンプール(KL)とサバ州で感染した。新たに6人が退院し治癒者数は8,809人に増加した。死者数は12日連続ゼロで、125人を維持した。

国内における新型コロナの検査件数について保健省のノール・ヒシャム事務次官は、韓国と同等であり、現在の検査能力は適切であると主張した。オックスフォード大学のレポートに基くと、マレーシアの検査件数は1,000人当たり31.29件、陽性率が0.9%に止まるとした上で、韓国(検査件数は同31.1件、陽性率が0.9%)とほぼ同一であると説明。隣国のタイでは、検査件数が同5.49件に対し陽性率は0.9%だと述べた。世界保健機関(WHO)によると陽性率が10ー15%を超える場合、多くの感染者が検査を受けていない可能性があるという。

■ペラ州のクラウクラスタ、2歳の子供が感染■

ノール事務次官によるとペラ州のクラウ・クラスタ内で、2歳の男の子の感染が確認された。クラスタ1人目の感染者であるフルキンタ出身の医療従事者(32歳、9,050人目の感染者)の甥で、発熱や風邪などの症状を示しているという。

同クラスタは7月30日のハリラヤ・ アイディルアドハ(ハリラヤ・コルバン、犠牲祭)において発生したと推測されており、感染者数は1人目の感染者の義兄(48歳)、主婦(27歳)、男子学生(20歳)の合わせて5人となった。検査を受けた接触者は125人に上り、うち112人が陰性、8人は検査結果待ちだという。

新型コロナ感染者は新たに11人、うち6人が国内感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は10日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から11人増えて9,094人になったと発表した。

新規感染者のうち5人が海外で感染し帰国したマレーシア人。残り6人は国内で感染したマレーシア人(5人)と外国人(1人)だった。新たに19人が退院し回復者数は8,803人に増加した。死者数は11日連続ゼロで、125人を維持した。

保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、ペラ州とプトラジャヤで新たなクラスタが発生している。

ペラ州クラウ・クラスタの感染者は、7日に確認された9,050人目の感染者および接触のあった義理の兄弟の2人。保健省は接触を確認した115人の検査を実施した。同感染者の家族5人を含む106人は陰性で、9人が結果待ちだという。

プトラジャヤのメランティ・クラスタは、8日に陽性と診断された医療従事者(9,083人目の感染者)が関連しており、感染源は同感染者の患者(8,968人目の感染者)と見られている。これまで15人が検査を受けた。

なお感染が拡大しているケダ州のシバガンガイ・クラスタ(インドのシバガンガイからの帰国者が関連)については9日正午の時点で、検査件数が4,636件、感染者数は45人(ケダに31人、ペルリスに11人、ペナンに3人)に上った。

■ペルリス、一部地域対象の強化行動制限令(TEMCO)発令■

ペルリス州政府は8日、一部エリアを対象とした事実上のロックダウン(封鎖)である一部地域対象の強化行動制限令 (TEMCO)を発令した。対象エリアはクアラサンランとタナ・ティンブルの2村で、施行期間は同日22時から9月4日までの28日間。

同エリアの住人はスクリーニング検査を受診後、自宅隔離下に置かれる。日用品などの買い出しは世帯主のみ可能で、復興のための行動制限令(RMCO)に基づいた標準運用手順(SOP)が適用される。外部の者は立ち入りは、必須サービスの従事者以外禁止となる。

TEMCOの実施について州政府は、保健省の助言を得た上で州内における入院中の感染者数を考慮し発令したと説明した。