プトラジャヤのラディソンホテル、1日にオープン

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 世界最大級ホテルチェーンの一つであるラディソン・ホテル・グループ(RHG)は1日、プトラジャヤにある中間層向けホテル「パー  ク・イン・バイ・ラディソン・プトラジャヤ」(客室数220室)がオープンしたと発表した。
ホテルには、無料Wi-Fi、国際規格の電源コンセント、24時間対応のルームサービスやフィットネスセンター、屋外プールなどのサービスや施設を設けている。また28ー176平方メートルまでの7つフリースペースがあり、最大で180人の収容が可能だ。立地は、クアラルンプール新国際空港(KLIA)から車で20分、マレーシアの行政首都であるプトラジャヤへは20分、クアラルンプール(KL)へは30分でアクセスでき、ショッピングや観光、出張を目的とした宿泊に最適だという。
RHGの東南アジア・太平洋地域運営部長であるアンドレ・デ・ジョン氏は、同ホテルではカラフルで現代的な宿泊施設と国際的なアメニティをリーズナブルな価格で提供していると言明。将来的には、業界をリードするブランドやホテルをさらに多く国で展開していくと述べた。

抗ウイルス抗体の検査キット、近く商業化

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア自動車・ロボット工学・IoT研究所(MARii)とセンジーニクスは共同記者会見で、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)に対し免疫があるかを調べることのできる検査キットを発表した。近く商業化する。
MARiiのマダニ最高責任者によると、保健省傘下の医療研究所から有効性の認定を受けており、週内にも医療機器庁から承認を得られる見通しだという。
商品名はイミュSAFE・COVIDプラスバイオチップで、人の血清中に含まれる抗ウイルス抗体を極めて高い精度で検出する。結果が分かるまでの時間は24時間。
MARiiは人の行動範囲や感染者との接触を追跡するアプリを開発しており、センジーニクスの検査キットと組み合わせることで,人の動きに関するデータを活用した感染抑制が可能になるという。
マレーシアン・リザーブによると、マダニ氏は「国民の健康と経済維持のバランスが大事だ。免疫を持つ人は隔離が不要で、職場に行くことができ、経済回復に貢献する」と述べた。

2021年の家計支出、前年比9.2%増=フィッチ予測

【クアラルンプール】 格付け大手フィッチ・グループ傘下のフィッチ・ソリューションズは、2021年の家計支出について、前年より9.2%増加すると予測している。
フィッチ・ソリューションズは、継続的な政府の刺激策によって可処分所得や雇用情勢が改善し、2020年(前年比1.6%減の予測)より大幅に改善すると表明。個人消費すべての主要カテゴリーがプラス成長に戻るとの見方を示した。主要カテゴリーの一つである食品・飲料は、2020年の家計支出において最も優先された項目であるため2020年の増加率(前年比10.1%増)より縮小し、前年比8.7%増となるが、他のカテゴリーでは2020年よりも大幅に成長すると分析した。しかし同社のカントリー・リスクチームの分析によると、現在の刺激策には企業側のコスト削減策があまり含まれていないことから、労働者の解雇により可処分所得に圧力がかかる可能性があると指摘した。消費者動向の見通しついては、▽復興のための行動制限令(RMCO)の延長▽RMCO延長に対する国民の反発▽新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンの入手の遅れーーなどの下振れリスクを懸念した。
マレーシア経済について、格付け会社フィッチ・レーティングスの調査部門は、2020年に4.6%縮小し2021年で6.3%成長に回復すると予測。2021年の失業率は4%に止まると予想した上で、不完全就業率が増加し可処分所得に圧力がかかる可能性があるとした。また2021年は、需要増加により物価が年間平均で2.3%押し上げられ、インフレを引き起こすとの見方を示した。
(ザ・サン、10月1日)

セランゴールで感染拡大、行動制限令発令すべき=専門家

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が、特にセランゴール州で感染が拡大していることを受け、医療専門家らは、感染が続いているエリアを選んで強化行動制限令(EMCO)を施行する必要があると考えている。1日の感染者数は260人(うち1人は帰国者)だった。
テイラーズ大学の医学部長であるルスリ・ノルディン教授は、セランゴール州の実効再生産数(RT)が9月30日に1.95(1人の感染者から1.95人に感染する可能性を示す)だったとして、同州でEMCOを発令し、1.0未満に引き下げるため厳格な管理を導入すべきと主張。現時点では全国的な行動制限令(MCO)は必要ないとした。検査については、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)検査や迅速抗原(RTK-Ag)検査の感度が90%であるとし、陰性と診断されたにもかかわらず、陽性だった患者がいると指摘した。
マラヤ大学疫学部のアワン・ブルジバ・アハムド教授は、サバ州からの入州者によりセランゴール州で感染が拡大していると指摘。迅速に対処しなければ更にRTが上昇するとし、セランゴール州のRTが向こう数日間で1.0を下回ることは難しいとの考えを示した。
保健省によると、9月30日時点のRTはセランゴール州が最も高く1.95に上った。サバ州は1.26で、ケダ州は0.65だった。10月1日の新規国内感染者数については、259人のうち31人がサバ州への旅行歴があった。この日最も感染者数が多かったのはサバ州で118人。これに▽ケダ州(98人)▽クアラルンプール(KL、13人)▽セランゴール州(13人)▽ジョホール州(5人)▽プトラジャヤ(5人)▽トレンガヌ州(2人)▽ペナン州(1人)▽マラッカ州(1人)▽ペルリス州(2人)▽パハン州(1人)ーーが続いた。
サラワク州では、サバ州とラブアンからの入州者に対し14日間の自宅隔離を命じているが、サバ州からの入州者に対し保健省(MOH)は、検査結果が陰性だった場合の自宅隔離は必要はないとしている。
政府は1日、サバ州において同州内の地区間移動を3日午前零時から16日まで14日間禁止にすると発表した。
(ザ・サン、10月2日)