新型コロナ感染、セランゴールのショッピングモールで相次ぐ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は6日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から691人増えて1万3,504人になったと発表した。新規感染者が2日連続で過去最多を更新した。

新規感染者のうち688人が国内感染者。▽ケダ州(397人)▽サバ州(219人)▽セランゴール州(38人)▽ペラ州(8人)▽ネグリ・センビラン州(7人)▽ジョホール州(6人)▽クアラルンプール(KL、4人)▽サラワク州(3人)▽ペナン州(3人)▽プトラジャヤ(1人)▽トレンガヌ州(1人)▽ラブアン(1人)ーーでそれぞれ確認された。残り3人は海外で感染した帰国者だった。新たに87人が退院し治癒者数は1万427人に増加した。死者数は新たに4人増えて141人になった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、基本再生算数(R0)が1.5となった場合には10月31日には1日の新規感染者数が1,500人に増加、R0が2.2に達した場合には4,500人になる。

1.86と仮定すると10月10日には累計感染者数が2万人を突破す

ノール事務次官は5日、新たに3つのクラスターの発生を確認したと明らかにした。国内のアクティブ・クラスターはこれで37つとなった。

トレガンヌ州クアラネルスで発生した「バハ・タンジュン・クラスター」は、9月10日ー27日においてサバ州センポルナを訪れた46歳男性が関連している。同男性は9月28日に咳と発熱を発症し、9月30日に陽性であることを確認した。クラスター内の感染者数は6人となった。

ケダ州クバンパスでは「バハ・シントク・クラスター」と「ジェラム・クラスター」が発生。「バハ・シントク・クラスター」の第一感染者は9月20日にサバ州から入州した23歳男性で、9月22日に発熱と頭痛を発症し、10月2日に感染を確認した。クラスター内の感染者は11人に上った。「ジェラム・クラスター」は9月25日に喉の痛みと頭痛を訴えた31歳女性が関連しており、これまでに接触者3人の感染が確認された。

エアアジアが日本事業から撤退、新型コロナの影響受け

【名古屋=マレーシアBIZナビ】 格安航空会社、エアアジアの日本法人、エアアジア・ジャパンは5日、日本事業からの撤退を決定したと発表した。
同社は2014年7月に設立し、中部国際空港セントレアを拠点として、国内線と国際線を運航してきた。しかし新型コロナウイルス 「Covid-19」の感染拡大の影響を受け、減便や運休を実施したことや、旅行や出張の需要落ち込みに伴い、経営状況が厳しい状態となり、事業継続能力に影響が出たことから、日本からの撤退を決めた。
エアアジア・ジャパンは航空券を予約している人に対しては、1週間以内に電子メールで個別に連絡する。一方でエアアジア・グループが運航しているマレーシアやタイ、フィリピンと日本を結ぶ国際線については、渡航制限が解除され、国境が再開した後に運航を再開する予定だ。
詳細に関しては、ウェブサイト(https://support.airasia.com/s/article/AirAsia-Japan-Announcement?language=en_GB)で受け付けている。

閣僚に感染者、ムヒディン首相も隔離へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染者が閣僚の中から出たため、会議で同席したムヒディン・ヤシン首相を含む複数の閣僚に感染の疑いが出ている。
10月5日に陽性が確認されたのは、ズルキフリ・モハマド首相府相。3日に開催された国家安全委員会(NSC)会議に出席しており、ムヒディン首相をはじめイスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)、ファディラ・ユソフ公共事業相、アドハム・ババ保健相、アブドル・ハミド警察長官らが同席していた。
保健省のリスク評価に従って、出席者の一部は濃厚接触者とみなされ10月3日から16日までの14日間、在宅監視命令(HSO)の適用を受けピンク色の監視リストバンド装着が命じられた。その他の出席者も14日間の自宅隔離と毎日の健康モニタリング実施が指示された。
ムヒディン首相は同日、14日間にわたって自宅で隔離されることになったことを明らかにし、当面は在宅で勤務を継続すると発表した。サブリ上級相も同日、3月の行動制限令(MCO)発令以来、毎日行なっている定例記者会見を急遽キャンセルした。
ズルキフリ氏は自身が出席した9月24日から10月4日までのイベントの出席者に対し、スクリーニングを行なうよう呼び掛けた。同氏はネグリ・センビラン州セレンバン病院で治療を受けているが経過は良好だという。同氏はサバ州議会選挙にあわせて9月24日に同州を訪れて地元のイスラム宗教指導者らに会っていたとされる。

新規感染者数は691人、2日連続で過去最多を更新

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は6日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から691人増えて1万3,504人になったと発表した。新規感染者が2日連続で過去最多を更新した。

新規感染者のうち688人が国内感染者。▽ケダ州(397人)▽サバ州(219人)▽セランゴール州(38人)▽ペラ州(8人)▽ネグリ・センビラン州(7人)▽ジョホール州(6人)▽クアラルンプール(KL、4人)▽サラワク州(3人)▽ペナン州(3人)▽プトラジャヤ(1人)▽トレンガヌ州(1人)▽ラブアン(1人)ーーでそれぞれ確認された。残り3人は海外で感染した帰国者だった。新たに87人が退院し治癒者数は1万427人に増加した。死者数は新たに4人増えて141人になった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、基本再生算数(R0)が1.5となった場合には10月31日には1日の新規感染者数が1,500人に増加、R0が2.2に達した場合には4,500人になる。

1.86と仮定すると10月10日には累計感染者数が2万人を突破す

ノール事務次官は5日、新たに3つのクラスターの発生を確認したと明らかにした。国内のアクティブ・クラスターはこれで37つとなった。

トレガンヌ州クアラネルスで発生した「バハ・タンジュン・クラスター」は、9月10日ー27日においてサバ州センポルナを訪れた46歳男性が関連している。同男性は9月28日に咳と発熱を発症し、9月30日に陽性であることを確認した。クラスター内の感染者数は6人となった。

ケダ州クバンパスでは「バハ・シントク・クラスター」と「ジェラム・クラスター」が発生。「バハ・シントク・クラスター」の第一感染者は9月20日にサバ州から入州した23歳男性で、9月22日に発熱と頭痛を発症し、10月2日に感染を確認した。クラスター内の感染者は11人に上った。「ジェラム・クラスター」は9月25日に喉の痛みと頭痛を訴えた31歳女性が関連しており、これまでに接触者3人の感染が確認された。

全国的なロックダウンは実施せず=ムヒディン首相

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ムヒディン・ヤシン首相は6日、特別演説を行ない、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が急増しているものの、現時点では全国的なロックダウンを実施する考えの無いことを重ねて強調した。

ムヒディン首相は、このところ3月18日に発令された行動制限令(MCO)の3フェーズと、5月4日に発令された条件付きMCO(CMCO)の期間中に記録された数字を超える日が続いているものの、ほとんどの発生ケースがサバ州とケダ州のクラスターに集中していると指摘。「全国的なMCOを再導入した場合に、我々が恐れている社会的・経済的システムの崩壊に繋がる懸念がある」と述べ、感染者数が特別多い地域に限定してMCOをさらに厳格化した強化行動制限令(EMCO)を実施すると表明した。

ムヒディン首相はまた、サバ州を発生源とした感染が拡大していることについて、先の同州議会選挙が原因と認めた上で、「選挙実施はやむを得なかった」と言明。情報アプリ「マイセジャテラ(MySejahtera)」については、同アプリを1,700万人が利用しているため感染拡大が始まった頃に比べると追跡調査が容易になったと指摘した。

■サバ州への往来、12日から二週間禁止に■

イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は、新規感染者数が急増するサバ州について10月12日から25日まで14日間、半島部やサラワク州、ラブアンとの往来を禁止すると発表した。

緊急事態、家族の死亡、必須サービス、保健省から特別許可を受けた者の往来は認められるが、到着地でスクリーニングを受ける必要がある。