【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は9日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から354人(うち2人が海外で感染した帰国者)増えて、1万人4,722になったと発表した。
州別の感染者数は▽サバ州(274人)▽セランゴール州(24人)▽クアラルンプール(KL、10人)▽ケダ州(10人)▽サラワク州(10人)▽ペナン島(8人)▽ジョホール州(5人)▽トレンガヌ州(5人)▽ネグリ・センビラン州(4人)▽プトラジャヤ(2人)▽ペラ州(1人)▽ラブアン(1人)ーーとなった。新たに188人が退院し治癒者数は1万707人に増加した。死者数は6人増えて152人になった。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は8日、マレーシア国内で新型コロナの感染第3波が発生していると言明。公衆衛生当局が感染封じ込めに向けあらゆる手段を尽くしているとした上で、マレーシア国民に対し可能な限り「ステイホーム」を実施するよう呼び掛けた。1月下旬ー2月上旬に発生した感染第1波(累計感染者数は22人)は封じ込めに成功し、1週間以上新規感染者ゼロを維持したが、その後2月27日から感染第2波が発生し行動制限令(MCO)が発令された。
ノール事務次官によると8日時点で新たなクラスターが5つ発生した。クラスター内の感染者数はそれぞれ▽「トゥジュフ・セランカイ・クラスター」が23人(サバ州)▽「タナメラ・クラスター」が9人(同)▽「バハ・バンガト・クラスター」が9人(ラブアン)▽「ジャラン・パンタイ・クラスター」が8人(KL)▽「バハ・アーナブ・クラスター」が4人(サラワク州)ーーとなった。「バハ・バンガト・クラスター」と「バハ・アーナブ・クラスター」は、サバ州からの入州者が関連する。