【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 テンク・ザフルル財務相は1月29日、最悪のシナリオとなった場合でも完全にロックダウンすることはないと言明した。

ザフルル財務相は、「現モデルに基づくと新規感染者数は減少すると考えている」とした上で、最悪の事態を想定した場合には経済封鎖ではなく標準的運用手順(SOP)をより厳格化することになると述べた。

新型コロナウイルス「Covid-19」感染者数が高止まりしていることから、2月4日までとなっている国内の大部分を対象とした行動制限令(MCO)について、延長またはより強化される可能性を指摘する声が上がっていた。

イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は1月28日、新型コロナ感染者数が高止まりしていることを受け、MCO規則違反者に対する罰則強化に向け緊急令の改正に着手していると明らかにした。

サブリ大臣は一般市民の多くが標準的運用手順(SOP)を遵守しているが、まだSOPを遵守していない人や企業があると指摘。これまでに工場9カ所と必需サービスではない事業所16カ所が操業違反のため閉鎖を命じられたと明らかにした。