リゾーツワールドゲンティン、16日より営業再開

【ペタリンジャヤ】 リゾート運営のゲンティン・マレーシアがパハン州で運営する「リゾーツ・ワールド・ゲンティン(RWG)」は、厳格化された標準的運用手順(SOP)を順守した上で、16日午後6時より営業を再開した。
RWGは営業を再開したが、ホテルの施設やアトラクション、サービスの一部は営業の一時停止したり、営業時間の変更や利用人数の制限などをした上で営業する。また同日より、予約の受付も再開した。
RWGは、政府によって定められたSOPを引き続き順守すると強調。利用する顧客に対してSOP順守に協力して欲しいと呼びかけた上で、全ての顧客と従業員の安全と健康は最優先事項であるとした。
RWGは1月13日から第二次行動制限令(MCO2.0)が発令されたことから、営業を停止していた。パハン州では18日よりMCOが解除され、3月4日まで条件付き行動制限令(CMCO)が施行される。

(フリー・マレーシア・トゥデー、2月16日)

標準的運用手順に違反、建設現場15カ所に業務停止命令

【クアラルンプール】建設業開発局(CIDB)は行動制限令(MCO)の標準的運用手順(SOP)に違反した建設現場15カ所に業務停止を命じた。
ファディラ・ユソフ上級相(公共事業相)の発表によると、1月13日にMCOが再導入されて以降、1,022の建設現場を立ち入り検査し、15カ所で違反を確認したという。
住環境、相手との物理的距離、マスク着用で違反があった。ファディラ氏によると、建設業における陽性反応者の過半はSOPに違反していることが分かっており、汚い宿舎、過密が原因だ。建設会社にはSOP厳守が求められるという。
パンデミック第三波の昨年9月20日から今年2月12日までの期間に852カ所のクラスター(集団感染)が発生しており、うち527カ所が職場クラスターだ。
(ベルナマ通信、マレーシアン・リザーブ、2月15日)

 

「ワクチン計画あってもV字回復は望み薄」、ISIS研究員

【クアラルンプール】マレーシア戦略・国際問題研究所のジュイタ・モハマド特別研究員は、インドネシア戦略・国際問題研究センター(CSIS)主催のウェブセミナーで、ワクチン接種計画が開始されても、マレーシア経済は昨年よりは改善するが、V字回復の可能性はないとの見解を示した。接種計画自体も国民の80%に接種するとの目標達成は困難だという。
ワクチンの有効性を信じない国民、ワクチン反対派がいるからで、ワクチンがイスラム教の要件を満たしているか疑問視する人もいるという。ワクチン反対派はワクチンにマイクロチップが混入されている可能性を疑っている。
ジュイタ氏はまた、都市から遠く離れた地域の住民への接種の困難さを指摘した。
インドネシアCSISのファジャル・ヒラワン上席研究員は、東南アジア諸国経済の回復はワクチン計画だけで決まるものではなく、景気刺激策も同様に重要だと述べた。
(マレーシアン・リザーブ、2月16日)

ワクチン接種センター605カ所を指定、副作用報告はアプリで

【クアラルンプール】保健省は16日、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種センターとして605カ所を指定した。ほかにスタジアム、会議センター、公会堂、大学なども必要に応じ接種会場として利用する。
ファイザー・ビオンテックのワクチンは21日に最初の荷が到着の予定。零下70度以下での保管が必要で、54カ所を保管センターとして利用する。
ワクチン供給を確保するための特別委員会がまとめた予防接種計画ハンドブックによれば、副作用を追跡するため、接種を受けた人にはアプリを通じ、副作用があったかの報告を求める。
(ベルナマ通信、フリー・マレーシア・トゥデー、2月16日)

新型コロナの感染者数は2998人、死者が累計で千人を超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は17日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,998人増加したと発表した。アクティブ感染者数は4万1,396人で、累計感染者数は27万2,163人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く1,382人だった。それに▽ジョホール州(436人)▽ネグリ・センビラン州(233人)▽クアラルンプール(KL、226人)▽サラワク州(200人)▽ペラ州(99人)▽サバ州(94人)▽ペナン州(92人)▽トレンガヌ州(91人)▽クランタン州(72人)▽ケダ州(36人)▽マラッカ州(20人)▽パハン州(14人)▽プトラジャヤ(2人) ▽ラブアン(1人)ーーが続いた。ペルリス州はゼロだった。新たに5,709人が回復し、累計治癒者は22万9,762人となった。死者数は22人増えて、累計で1,005人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は16日、これまでで最多となる19カ所のクラスターを新たに確認したと発表した。14カ所が工場、建設現場など職場に関連するクラスターで、4カ所はコミュニティー、残り1カ所は重症化リスクの高い人が多い施設で起きたクラスターだった。
サラワク州で5カ所、セランゴール州とジョホール州でそれぞれ4カ所、サバ州で2カ所、KLとケダ州、パハン州、ペラ州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。