シノバックとアストラゼネカのワクチンを仮承認

【プトラジャヤ】マレーシア国家医薬品管理局(NPRA)は中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)と英アストラゼネカが開発したコロナウイルス「Covid-19」感染症のワクチンを仮承認した。
ノール・ヒシャム保健事務次官の発表によると、製薬企業が資料全体の完成を待たず、完成したセクションから順次提出し審査を受ける逐次審査方式での承認であり、両製薬会社は最新の治験結果を継続的に提出しなければならない。
マレーシアで既に承認されたワクチンはファイザー・ビオンテックの製品で、ベルギーで生産されたもの以外に、ドイツで生産されたワクチンの使用も許可された。ロシア製スプートニクVワクチンはまだ審査段階にある。
アストラゼネカのワクチンは保管温度が2ー8度と一般的な冷蔵温度で、接種に特別な設備は不要。マレーシアは640万回分を購入する。
(ザ・スター、3月3日、ベルナマ通信、3月2日)

セランゴール州とKLの往来は許可不要に=上級相

【クアラルンプール】 5日からセランゴール、ジョホール、ペナン州とクアラルンプール(KL)の3州1都を対象に行動制限令(MCO)が条件付き行動制限令(CMCO)に引き下げられるのに関連し、イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は2日、セランゴール州とKL間も許可なく移動できると発表した。
CMCO移行に関する追加質問を受けたサブリ大臣は、セランゴール州とKL、プトラジャヤについては同一のゾーンにあるとみなされるとした上で、セランゴール州・KL間の移動は許可が不要になると言明。ただプトラジャヤについては例外で、雇用主からのレター持参の業務以外でセランゴール州及びKLと行き来する場合には警察の許可が必要だとした。
セランゴール州とKLを除く州を跨ぐ移動制限については、サラワク州は3月15日まで、サラワク州を除くその他の地域は3月18日まで継続される。ただしサバ州を除いては同じ州内の地区間移動は認められる。
(マレー・メイル、3月2日)

セランゴールやKLでヘイズが悪化、一時不健康レベルに

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 セランゴール州やクアラルンプール(KL)、パハン州で2日、ヘイズ(煙害)が悪化、大気汚染指数(API)が100を超え「不健康」レベルになった。
2日午後4時時点のAPIは、セランゴール州のジョハン・セティアで188となり、最も高かった。その他▽セランゴール州バンティンで167▽ペタリンジャヤで133▽パハン州ロンピンで133▽セランゴール州クランで107▽シャアラムで104▽KL市チェラスで111ーーとなった。その後全てのエリアでAPIが100を下回り「中程度」まで回復した。
トゥアン・イブラヒム環境水資源相によると、高温で乾燥した気候の中で行われた野焼や、森林火災が起きたことでヘイズが悪化した。2月5日よりジョハン・セティアでは5カ所の農業地区で野焼きが行われていたが、2月24日以降、クアラ・ランガット・セラタン森林保護区において森林と泥炭地で火災が発生したことでさらにヘイズは悪化し、およそ34ヘクタールが延焼したという。

新型コロナの規制、マレーシア人の62%は守っている=調査

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マッキャン・ワールドグループ・トゥルース・セントラルは2日、新型コロナウィルス「Covid-19」に関する意識調査「文化と新型コロナウィルスについての真実」の第9回調査の結果を発表した。マレーシア人の62%が政府が定めたルールとアドバイスを「慎重に守っている」と回答し、世界平均の58%を上回ったことがわかった。
「慎重に守っている」との回答は中国で73%、シンガポールでは70%となりマレーシアより回答率が高かったが、フィリピンは54%、インドネシアは53%となった。なお日本は34%で、アジア太平洋地域で最も回答率が低かった。
新型コロナ収束後の消費について、マレーシア人の72%は「お金の使い方に対してより用心深くなる」と回答し、世界平均の70%を上回った。またマレーシア人の「できなかったことをしたり、購入できなかったモノを購入する」との回答は28%となった。
2020年12月15日ー2021年1月6日にかけて、マレーシアのほか、日本、オーストラリア、フィリピン、シンガポール、香港、インドネシア、韓国など18カ国で1万1,300人を対象に実施された。

新型コロナの新規感染者数は1745人、セランゴールで640人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は3日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,745人増加したと発表した。アクティブ感染者数は2万4,025人で、累計感染者数は30万5,880人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く640人だった。それに▽ジョホール州(376人)▽サラワク州(139人)▽ペラ州(136人)▽サバ州(95人)▽クアラルンプール(KL、92人)▽ペナン州(90人)▽ケダ州(40人)▽マラッカ州(36人)▽パハン州(36人)▽クランタン州(33人)▽ネグリ・センビラン州(24人)▽トレンガヌ州(5人)▽プトラジャヤ(3人)ーーが続いた。ペルリス州とラブアンのみゼロだった。新たに2,276人が回復し、累計治癒者は28万707人となった。死者数は7人増えて、累計で1,148人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は2日、新たに7カ所のクラスターを確認したと発表した。
6カ所が工場などの職場に関連するクラスターだった。残りは重症になる可能性が高いグループで起きたクラスターだった
セランゴール州で3カ所、ジョホール州で2カ所、ペナン州、ネグリ・センビラン州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。
セランゴール州のクラスターは、シャアラムとクランにある工場、フル・ランガットの清掃会社で発生。ジョホール州は2カ所ともに工場、ペナン州はバラト・ダヤのスーパーマーケットで起きたクラスターだった。