マラッカ州で埋め立て工事、石油・ガス産業を振興

【マラッカ】マラッカ州政府はウンバイ地区の海岸を埋め立て180ヘクタールの土地を造成することに関し、州開発公社と契約を交わした。石油・ガス産業の開発を含めた事業費は15億リンギになる。
スライマン・モハマド州首相によると、埋め立ては12カ月の工期を計画している。将来の州経済の成長に貢献するプロジェクトだという。
州政府は海事産業の振興も計画しており、州開発公社はAWHマリンと合弁会社を設ける契約を交わした。石油・ガス産業の開発にも役立つ合弁だという。
AWHは、瀬取り(洋上における船から船への船荷の積み替え)、総合物流業務などを手掛けている。
(ベルナマ通信、2月25日)

ランカウイ—クアラペルリス間のフェリー運航が再開へ

【アロースター】 新型コロナウイルス「Covid-19」のために運航休止となっていたランカウイ島と本土側のクアラ・ペルリスを結ぶフェリーサービスが、2月27日から毎日1往復再開される。
フェリー運航を手掛けるコンソーシアム・フェリー・ライン・ベンチャーズのバハリン・バハロム人事・運航マネジャーによると、運航スケジュールはクアラ・ペルリス発が午前11時30分で、ランカウイ発は午後2時となっている。また毎日1往復しているランカウイ—クアラ・ケダ間のフェリーについても、近くもう1往復増やす方針だ。
新型コロナによる移動規制が敷かれる前には、ランカウイ—クアラ・ペルリス間は1日10往復、ランカウイ—クアラ・ケダ間は同8往復運航されていた。
(マレーシアン・リザーブ、2月25日)

バーガーキング、3千万リンギを投じて今年は25店舗開設

【クアラルンプール】 米系ハンバーガー・チェーン「バーガーキング」レストランのフランチャイジー、コスモ・レストランツは今年、3,000万リンギを投資して新たに25店舗をオープンする計画だ。また20年ぶりにブランドの再構築を実施する。
ン・リーティエン最高経営責任者(CEO)によると、新たなビジュアル・デザインはバーガーキングの商品の味や品質、着色料や防腐剤などを使わないことを感じさせるもので、ロゴや商品パッケージ、従業員の制服、看板や装飾などを変更する。また新たなビジュアル・デザインの下で開設した店舗にはドライブインやQRコードの注文システム、アプリなどが利用できるようになり、ソーシャルディスタンスを保ったり、新型コロナウイルス「Covid-19」の陽性患者との接触通知を行うことができるという。
同社は昨年、2,200万リンギを投じて、新たに18店舗を開設した。そのうち8店舗は12月にオープンしたもので、新たなビジュアル・デザインを採用した。また新型コロナが流行に伴い昨年3月より、全レストランでの消毒や従業員が着用する手袋、フェイスマスクなどの感染対策として100万リンギを割り当てたという。
マレーシア国内の「バーガーキング」の店舗数は、120カ所以上となっている。
(ベルナマ通信、2月25日)

新型コロナの感染者数は2253人、セランゴールで633人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は2月26日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,253人増加したと発表した。アクティブ感染者数は2万7,994人で、累計感染者数は29万5,951人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く633人だった。それに▽ペラ州(545人)▽ジョホール州(276人)▽サラワク州(250人)▽サバ州(129人)▽クアラルンプール(KL、122人)▽ペナン州(93人)▽クランタン州(73人)▽ネグリ・センビラン州(68人)▽ケダ州(25人)▽パハン州(21人)▽マラッカ州(13人)▽ペルリス州(4人)▽トレンガヌ州(1人)ーーが続いた。ラブアンとプトラジャヤはゼロだった。新たに3,085人が回復し、累計治癒者は26万6,846人となった。死者数は11人増えて、累計で1,111人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は25日、新たに8カ所のクラスターを確認したと発表した。
5カ所が工場、建設現場など職場に関連するクラスターで、2カ所はコミュニティ、1カ所は感染すると重症になる可能性が高いグループで起きたクラスターだった。セランゴール州で3カ所、KL、パハン州、ペラ州、サラワク州、ペナン州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。
一方で、米ファイザー-バイオNテック製のワクチンを24日に接種したことについてノール氏は、これまでのところ発熱など何も副反応も出ておらず体調は良いと強調。感染情報・追跡のためのスマートフォンアプリ「MySejahtera」でのワクチン接種の登録を呼びかけた。

制限令違反の罰金上限引き上げ、3月11日より1万リンギに

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 行動制限令(MCO)違反者に対する罰金の上限が、3月11日より1万リンギに引き上げられることが分かった。連邦政府が2月25日に官報掲載した。
罰則強化は「2021年緊急事態(感染症予防と管理)命令」改正に基づくもので、1,000リンギ以下となっていた個人の罰則について改正第25条では、十倍の1万リンギ以下に引き上げられた。
また新たに法人の違反における経営責任を問う内容が第22条(A)に盛り込まれ、最高責任者、取締役、マネジャー、秘書、その他の管理責任者に対する責任を問うことになった。改正第25条では個人と法人の罰則が区別して盛り込まれており、違反企業の罰金は個人の5倍の5万リンギ以下となっている。
また一般の罰則に関する改正第24条では、罰則が明確に示されていない法律違反に関する罰則が罰金10万リンギ以下、あるいは禁固7年以下とする内容が盛り込まれた。
また第15条には、当局が感染した人あるいは可能性が高い人に対して追跡装置(リストバンドなど)の装着を命じることができる旨が盛り込まれた第15条(A)が追加され、追跡装置を破損(リストバンド除去など)や改竄について違反を問うことができるようになっている。