タイ風麺のボートヌードル、向こう5年で150店舗目指す

【セランゴール州バンギ】 タイ風ヌードル・チェーンのボート・ヌードルは、連邦土地開発庁(FELDA)関連団体のFELDA労働者協同組合(KOGUNA)との提携でフランチャイズ展開を加速する計画だ。KOGUNAとの提携において初となるフランチャイズ店舗をセランゴール州フルランガット地区のバンダル・セリ・プトラにオープンした。
ボート・ヌードルは現在、全国に40店舗を展開しており、うち9店舗がフランチャイズ店。今後3年間、毎年2フランチャイズ店20店舗、直営店5店舗をオープンし、2027年までに全150店舗の開設を目指す。
ボート・ヌードルのトニー・リム創業者兼最高経営責任者(CEO)は、フランチャイズ展開は、パンデミックに伴う変化に対応するためにボート・ヌードルが開発した新しいコンセプトであり、経済回復の中、より多くのマレーシア人、特に小さな町で自分のビジネスを始めたいと考える人たちに、夢を実現するためのツールを提供し、一緒に働きたいと考えていると言明。「ボート・ヌードル」ブランドは、多くのマレーシア人にとってなじみがあるため、フランチャイズ・オーナーは、適切な指導の下、誠実に店舗経営を行うことで2年後には成果を出せるとした。また、KOGUNAとの間で長期的なパートナーシップを築き、より多くの店舗を共に開店できることを望んでいると述べた。
KOGUNAのサフィー・ムダ会長は、ボート・ヌードルと提携するにはパンデミック後の今が好タイミングであり国の経済発展に欠かせない存在である若い世代にビジネスチャンスを提供できるのは素晴らしいことだと述べた。
KOGUNAは、1980年6月にFELDA職員によって設立された組合。組合員への福祉提供や経済的問題の支援を目的としている。全国で6,000人以上の組合員を有し、累積資本は2,200万リンギ。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、マレーシアン・リザーブ、6月9日)

初のマリオット高級サービスアパート、ハップセンが参加

【ペタリンジャヤ】 マリオットやリッツ・カールトンなど多様なブランドのホテル、宿泊施設を展開するマリオット・インターナショナルは9日、マリオット・エグゼクティブ・アパートメントをクアラルンプール(KL)中心部で建設・運営することに関し、ハップ・セン・コンソリデーテッドと契約を交わした。同アパートのマレーシア展開は初。
ハップ・センはプランテーション、不動産投資・開発、建材、クレジットファイナンスなどを子会社を通じ手掛ける持ち株会社。
アパートは41階建て352室で、建設地はジャラン・キアペンとジャラン・ストーナーの交差点にあり、KLコンベンション・センターに近く、交通の便が良い。企業駐在員ら長期滞在者向けアパートで、屋上バー、屋外プール、フィットネス施設を整備。一部の部屋にはキッチンも整備する。完工は2024年の予定。
マリオットはエグゼクティブ・アパートメントを、ロンドン、ドバイ、ムンバイ、北京、バンコクなど16カ国の都市で展開している。
(エッジ、6月9日)

ホンダマレーシア、新型「HR-V」の予約受付を開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ホンダ・マレーシアは9日、コンパクトスポーツ多目的車(SUV)「HR-V」の新型モデルの予約受付を開始した。
新型HR-Vは、「人生を豊かにする」をグランドコンセプトとして開発され、洗練された外観やプレミアム感を持ちながら、日常生活に使える実用性を維持したモデル。発売開始は今年第3四半期の予定で、ハイブリッド車とガソリン車を用意。ハイブリット車にはHR-Vとして初めて2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」技術を搭載する。価格は未発表。予約は、ホンダのWebサイトやアプリから受け付ける。
吉村宏信 社長兼最高経営責任者(CEO)は、初代HR-Vは、2015年の国内発売以降ベストセラーになり、現在までに11万1,000台以上を販売し、2015ー2021年には非国民車コンパクトSUVでトップとなったと言明。2019年に発売されたフェイスリフト版HR-Vの販売数も約3万9,000台に達し、多くのマレーシア人に愛されているとし、今回正式に新型HR-Vの予約受付を開始できることをうれしく思うと述べた。

盆踊り大会、マレー有識者団体が容認すべきと主張

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 国を憂うマレー人元高官らで構成される組織「G25」は、イドリス・アハマド首相府相(宗教問題担当)がムスリムに対してセランゴール州とペナン州で開催される予定の「盆踊り大会」に参加しないよう呼びかけたことを批判し、マレーシア人は他文化の多様性や多種多様の民族の祭りを楽しむ自由を認められるべきだと主張した。
「G25」は声明の中で、盆踊りが今日ではすでに宗教的ではなく純粋に文化的な祭りになっているとし、異教の要素がムスリムの信仰に影響を与えかねないとする首相府相の主張を否定。マレーシアの最大の資産は民族的・宗教的多様性だとし、「貿易・教育・観光を通じて対外的に開放されていることによってマレーシアは世界の異文化間の接触から恩恵を受けている」と指摘した。
また盆踊り大会が家族で楽しめるイベントであり、首相が唱える、「Keluarga Malaysia(マレーシア家族)」精神にも沿っていると指摘。首相府相の発言の根拠を作った偏狭なイスラム開発局(JAKIM)と比較する形で、イベントを長年受け入れているセランゴール州のリベラルな姿勢を賞賛した。
イドリス首相府相の発言に対して、セランゴール州のアミルディン・シャリ州首相やペナン州観光クリエイティブ経済委員会のヨー・スーンヒン議長は当初の予定通り実施する意向を表明。続いて盆踊り大会に参加経験のあるセランゴール州のスルタン、シャラフディン・イドリス・シャー殿下が開催を許可するよう同州当局に指示したことで、世論が一気に盆踊り容認の方向に傾いている。

 

新型コロナの新規感染者数は1887人、病床使用率は66.0%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、9日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1,887人で、累計感染者数は452万852人となった。
新たに1,399人が回復し、累計治癒者は446万3,070人となった。死者数は3人で、累計は3万5,708人。アクティブ感染者は、前日から485人増の2万2,074人だった。うち95.5%が自宅、0.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、4.3%が医療機関、0.1%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は66.0%に上昇した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,711万4,944人で、接種率は83.0%。ブースター接種完了者は1,611万3,404人で、接種率は49.3%だった。
新たに発生したクラスターはゼロで、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は前日と同じ4カ所だった。