【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 消費者向け総合金融サービスのイオンクレジットサービス(マレーシア)は12月21日、2024年第3四半期(2023年9ー11月)の純利益が前年同期比2%増の8,550万リンギとなったと発表した。

売上高も、ローンや融資の増加により、前年同期比16%増の4億8,650万リンギとなった。総取引・融資高が17.8%増の18億2,000万リンギとなったことが奏功した。2023年3ー11月の9カ月間の取引・融資高も前年同期比17.2%増の54億リンギとなった。

11月末時点での融資債権額は、前年同期比12.4%増の119億リンギで、不良債権比率は2.73%だった。

イオンクレジットは、デジタル化を継続的に実施しており、電子本人確認(eKYC)やスコアリングモデルの導入によりオンライン申請の時間短縮を図ったことで、申請数増加につながったと説明。今後は、審査通過率の向上を目指し、人工知能(AI)ベースのクレジット・スコアリングサービスを活用し、申込プロセスを最適化・強化していくとしている。生産性や回収実績の向上に向け、高リスク顧客を対象としたリスクベースの回収アプローチも採用するという。