【ランカウイ】 ペナン国際空港の拡張プロジェクト(総事業費10億リンギ)に対し、内閣から認可が下りたため、空港運営のマレーシア・エアポーツ(MAHB)は、第2四半期もしくは第3四半期に事業を開始する予定だ。MAHBとマレーシア政府観光局が主催するイベントに出席したアンソニー・ローク運輸相が明らかにした。

総事業費の一部はMAHBが負担し、残りは空港開発基金(ADF)から賄われる見通し。近く入札プロセスが開始されるが、完成までに約3ー5年かかる見通しだという。ペナン国際空港は現在、年間650万人の旅客取扱能力を持っているが、拡張によりこれが1,200万人に拡大される。

政府とMAHBが締結した新たな運営協定には、空港利用料などから構成されるADF設置が盛り込まれており、必要な際にはペナン空港の拡張プロジェクトにも利用できることになっている。MAHBが負担する経費は投資回収モデルを通じて回収されることになるという。

ローク運輸相は昨年10月、ペナン国際空港拡張のための土地取得とインフラ整備資金として9,300万リンギの資金提供を政府が承認したと発表。アンワル・イブラヒム首相は先ごろ、空港拡張のための資金承認を迅速化するよう求めていた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・サン、2月28日)