マレーシア人口、昨年第4四半期時点で推定3,370万人

【クアラルンプール】 統計局の発表によると、マレーシアの人口は2023年第4四半期時点で推定3,370万人となり、前年同期の約3,300万人から2%増加した。

総人口のうち3,050万人がマレーシア国民で、残りは外国人となっている。男性人口は1,720万人から1,770万人に増加し、女性人口も1,580万人から1,600万人に増加した。女性100人に対し、男性が110人いる計算となる。マレーシア国民だけでみると、男女比は女性100人に対して男性103人となっている。

第4四半期の0ー14歳の人口は760万人で変わらなかったが、15ー64歳は2,310万人から2,360万人に、65歳以上は240万人から250万人にそれぞれ増加した。

同期の出生者数は11万2,767人で、前年同期の11万4,067人から1.1%減少した。男性の出生数は5万7,894人で、女性の5万4,873人を上回った。州・地域別ではセランゴール州が2万931人で最も多く、ラブアンは385人で最も少なかった。

死者数は4万8,250人で、前年比で4.2%減少した。男性の死者数は2万7,508人、女性は2万742人だった。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ベルナマ通信、2月14日)

3月末まで暑く乾燥した天候が続く予想=気象局

【クアラルンプール】 マレーシア気象局は、北東モンスーン期の最終段階に伴い、3月末まで長期間雨が降らず、乾燥した暑い天候が続くという予想を発表した。

ムハンマド・ヘルミ・アブドラ局長は声明の中で、この期間、ペラ州、パハン州、クランタン州などのマレー半島北部地域を中心にほとんどの地域で雲量や降雨量が減少すると説明。毎年2ー5月にかけて気温が上昇し、日中の最高気温は午後の早い時間に35度を超えることもあると述べた。これまでの最高気温は、2月8日にペルリス州チュピンで観測された36.9度だったという。

強いエルニーニョ現象により気温の上昇が予想されるため、建物外に出る時間を制限するなどの対策を行うよう推奨するとしている。また、天候の変化に注意し、気象局の公式サイトやアプリ、ソーシャルメディアで発信する天気予報や警報など、常に最新情報を確認してほしいと国民に呼びかけた。
(ザ・スター電子版、マレー・メイル、ベルナマ通信、2月13日)

MPOB、パーム油産業向けに新技術714件を開発

【クアラルンプール】 ジョハリ・アブドル・ガニ農園一次産業相は13日、マレーシア・パーム油委員会(MPOB)がパーム油産業向けの新技術714件の開発を行ったと明らかにした。パーム油使用食品・非食品の製法などが含まれている。

ジョハリ大臣は、MPOB研究開発施設の視察後の声明で、714件中233件(32.7%)が商業化されているとし、さらなる商業化に向け、FGVホールディングスやサイムダービーなどの民間企業にMPOBと協力するよう要請すると述べた。例えば、MPOBが開発した、乳脂肪の代わりにパーム油を使用したモッツァレラチーズは、既存のコレステロールやトランス脂肪酸などを含まないためピザ作りに適しているとし、今後の展開が期待できるとした。MPOBはパーム油製品を活用した肉牛用飼料も開発しており、これにより飼料の輸入量を10%以上削減し、逆に輸出することも可能になるとしている。

ジョハリ大臣はMPOBのマーガリン実証プラントや先端バイオテクノロジー育種センター(ABBC)、アブラヤシギャラリーを視察。農園一次産業省とMPOBは、今後も協力しパーム油産業の持続可能な成長を支援していくとした。
(エッジ、ベルナマ通信、2月14日)

MAG、パラダイムモールに航空券発券オフィスを開設

【クアラルンプール】 マレーシア・アビエーション・グループ(MAG)は、セランゴール州ペタリンジャヤのショッピングモール「パラダイム・モール」に航空券発券オフィスをオープンした。

MAG傘下のマレーシア航空、MASウィングス、ファイアフライの航空券予約や発券が可能で、座席指定、超過手荷物料金の事前支払いやラウンジ利用などの付帯サービスの購入もできる。コードシェア便や航空会社連合「ワンワールド」加盟会社の航空券予約も可能。ワンワールドにはマレーシア航空や日本航空(JAL)などが加盟している。

マレーシア航空のマイレージプログラム「エンリッチ」会員に向けて、特典交換や問い合わせ受け付けなどのサービスも提供する。上級会員であるプラチナ、ゴールド会員専用の特典も用意するという。

MAGのアハマド・ルクマン最高経営責任者(CEO)は、顧客の多様なニーズに合わせ、対面、オンライン、電話という複数の連絡手段を用意しているとし、顧客体験向上に向け、マレーシアのホスピタリティの真髄を示していくと述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、2月14日)

米テスラ、パビリオンブキジャリルに充電設備を設置

【クアラルンプール】 電気自動車(EV)メーカーの米テスラは、クアラルンプール郊外のショッピングモール「パビリオン・ブキジャリル」の地下駐車場にテスラ車向け充電設備を設置したと発表した。マレーシア国内では6カ所目となる。

設置したのは、有料の急速充電器「スーパーチャージャー」6基、テスラ車所有者が無料で利用できる「デスティネーション・チャージング・ステーション」2基。 「スーパーチャージャー」の最大出力は250キロワット(kW)でテスラの小型EVセダン「モデル3」なら15分で航続距離282キロメートル(km)まで充電できる。今回の設置により、国内の「スーパーチャージャー」数は合計30基、「デスティネーション・チャージング・ステーション」数は25基となった。

テスラ地域ディレクターのイザベル・ファン氏が昨年10月、国内12カ所に急速充電設備を設置する予定だと述べていた。
(ポールタン、2月14日)