【クアラルンプール】 中央銀行バンク・ネガラ(BNM)は28日、外資系を含む4銀行を金融サービス法違反で罰金の行政処分に付したと発表した。

処分を受けたのはHSBCとそのイスラム銀行部門(罰金は合計326万リンギ)、マラヤン・バンキング(メイバンク)のイスラム銀行部門、メイバンク・イスラミック(同120万リンギ)、および開発銀行のバンク・ペンバングナン・マレーシア(約49万リンギ)。4行とも罰金は既に納付した。

HSBCは顧客の身元確認を怠った。実質的支配者(受益所有者)の身元確認要件に関する理解の欠如が立ち入り検査で判明した。顧客が制裁対象者でないことを確認する制裁スクリーニングでも過失があったという。

バンク・ペンバングナンでも顧客の身元確認と制裁スクリーニングで怠慢があった。行員の理解不足が原因だ。

メイバンク・イスラミックはBNMが管理する中央信用照会情報システムに対し、3人の顧客情報の提供を怠った。この結果、顧客の信用度を正確に判断できず、同行は損害を被った。
(エッジ、ベルナマ通信、BNM報道資料、5月28日)