【クアラルンプール】 台湾博覧会2025が23日から3日間、クアラルンプール・コンベンションセンター(KLCC)で開催される。台湾政府経済部と台湾対外貿易発展協会(TAITRA)の主催で、8回目となる今年は、人工知能(AI)関連を中心に200社超の台湾企業が出展。両国の関係強化が期待されている。

台湾博覧会は2017年から開催されており、これまでに1,200社の台湾企業が参加。16万人が来場し、4億米ドル(16億9,000万リンギ)のビジネスチャンスが創出されたという。今年のテーマは「より良い生活のための革新的なソリューション」で、AIのほか、ウェルネス、サスティナビリティ、スマートライフ、文化と観光の5分野にゾーンを分けて、最先端技術を採り入れた製品やサービスが紹介される。

マレーシア外国貿易開発公社(MATRADE)などによると、台湾は2024年にマレーシアにとって第4位の貿易相手国だった。貿易額は1,761億リンギ(前年比38.5%増)で、投資は前年比で2倍以上の12億9,000万米ドル(54億6,000万リンギ)に達したという。

10日に行われた博覧会の開会イベントで、TAITRAのケビン・チェン副事務局長は「現在の地政学的およびサプライチェーンの変化の中で、特に半導体、ICT、先進製造業、グリーンエネルギーなどで両国は協力し、より大きな相乗効果を生み出すことができる」と述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、エッジ、ベルナマ通信、6月10日)