新ガソリン補助金制度が開始、最大40億リンギの財政負担軽減に

【クアラルンプール】 レギュラーガソリン「RON95」の新たな補助金制度
BUDI95」が9月30日深夜零時をもって、一般国民向けに開始された。約1,600万人のマレーシア国民が対象となる。補助金付き価格は1リットル当たり1.99リンギで、以前より0.06リンギ安い。1カ月当たり300リットルを上限に補助金付き価格で購入できる

「BUDI95」は27日から軍と警察関係者30万人を対象に、28日からは「思いやり現金給付(STR)」受給の所得下位40%(B40)500万人超を対象にそれぞれ段階的に先行導入されており、財務省によると、軍と警察関係者の20%が導入初日に「BUDI95」を利用。STR受給者も対象となった28日時点で、「RON95」購入額は370万リンギに上ったという。

外国人などが対象から除外された「BUDI95」導入による財政面での節減については、政府は当初予測された80億リンギを大きく下回る25億―40億リンギにとどまると見積もっているが、社会保障などの優先事項に再配分される見通しだ。

外国人や上限量を上回る場合に適用される補助金なし価格は、10月8日まで「BUDI95」導入以前より0.55リンギ高い2.60リンギで、その後は市場価格に基づき毎週改訂される。
(ザ・スター電子版、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ベルナマ通信、9月30日)

日系企業向けコミュニティ「コネクション」登録者数が3千人突破

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 ブリッジインターナショナル(本社・東京都世田谷区)は29日、マレーシア子会社が運営するマレーシア日系企業向けコミュニティ「コネクション(CONNECTION)」の登録者が3,000人を突破したと発表した。

「コネクション」は新型コロナの影響で対面での活動が制限されていた2020年6月、オンラインでのコミュニケーションを活性化させることを目的に、ブリッジインターナショナル・アジアがマレーシアで事業を展開する日系企業向けに開始した。

マレーシアビジネスに役立つ情報、ネットワーク作り、専門家との接点を提供するプラットフォームとしてスタートし、現在ではオンラインだけでなく「情報収集」「課題解決」「交流・ネットワーク」という三本柱を通じて企業間交流の促進を図っている。

2025年10月10日には「マレーシアビジネス要点解説セミナー」を開催する予定。

DHLエクスプレス、来年1月から平均5.9%料金引き上げ

【クアラルンプール】 国際宅配便のDHLエクスプレスは29日、 マレーシアにおける配送料を2026年1月1日から平均5.9%値上げすると発表した。

同社は、インフレや為替動向、規制や安全対策に関連する管理コストを考慮して配送料を毎年調整。配送サービスを行っている220の国・地域で、現地の状況に応じて見直し額は異なるという。

マレーシア・ブルネイ担当取締役、ジュリアン・ネオ氏は「地政学的変化で世界貿易環境の複雑さは増しているが、今回の年間料金値上げにより、ネットワークの適応力を強化し、お客様のビジネスを一環してサポートすることができる」としている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、9月29日、DHLエクスプレス発表資料)