プロトン「サガ」、シャアラム工場における生産が終了

【クアラルンプール】 国民車メーカー、プロトン・ホールディングスは、セランゴール州シャアラム工場におけるAセグメント・セダン「サガ」の生産を終了した模様だ。ソーシャルメディア上では、プロトン関係者によって9月26日に撮影されたとみられる最終出荷を記念する画像の投稿が確認された。

「サガ」は1985年7月9日の発売以来、3代にわたり最も長期にわたって売れている車種で、40年にわたって一貫してシャアラム工場で生産されてきた。プロトンは製造機能をペラ州タンジョン・マリム工場に集約させる計画で、昨年7月には2026年までに「サガ」の生産をタンジョン・マリム工場に移管すると発表していた。

現行「サガ」の販売はまだ続いているが、プロトンは近く新型「サガ」(コードネームMC3)を発売する予定で、新型モデルはタンジョン・マリム工場で製造される見通し。

シャアラム工場では以前、CセグメントMPV「イゾラ」の組立も行ってきたが、「イゾラ」の生産は2023年10月にすでに終了。「サガ」の生産終了後の施設運用の方法については明らかにされていない。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、10月1日、ポールタン、カーズ・オートメディア、9月28日)

ペラ州政府、来年から電子タバコの販売禁止へ

【イポー】 ペラ州政府は来年1月1日から電子タバコ(ベイプ)の販売を禁止する。1日に開催された州行政評議会会議(MMK、国政の閣議に相当)で決定された。

マレーシアでは2024年に施行された「公衆衛生のための喫煙品規制法(Act852)」に基づき、地方自治体が電子タバコ販売店に営業許可を与える仕組みになっている。ペラ州政府は今回の決定で、今後は新たな許可や更新をせず、来年の全面施行を前に、販売店には在庫整理を促していく。また、販売店の運営者や従業員を対象に、起業家育成コースや技術職業教育訓練(TVET)プログラムを提供するという。

電子タバコを巡っては、すでにジョホール、クランタン、トレンガヌ、ペルリス、ケダ、パハンの6州で同様の方針が示されている。ズルキフリー・アハマド保健相も9月25日に、2026年から電子タバコの販売と使用を全国的に全面禁止すると発言した。

特に近年、薬物が混入された電子タバコが問題化しており、シンガポールは9月1日から規制を強化。また東南アジアでは、タイ、ブルネイ、カンボジアも電子タバコを全面的に禁止している。
(フリー・マレーシア・トゥデー、10月1日、チャンネル・ニュース・アジア、9月30日)

マレーシア人平均寿命は75.3歳、2015年以降で最高値

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 統計局の9月30日の発表によると、2025年のマレーシアの平均寿命は75.3歳となり、2015年以降で最高値を記録した。

男女別にみると、男性は73.1歳、女性は77.9歳となり、女性が4.8歳長生きすると予測された。前年の2024年は男性は72.7歳、女性は76.6歳だった。新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大の影響で2020―22年は低下傾向だったが、それ以前を上回る形となった。

民族別では、華人が77.3歳(男性74.6、女性80.6)、ブミプトラ(先住民族の総称)が74.4歳(男性72.1、女性77.0)、マレー系が同じく74.4歳(男性72.1、女性76.9)、インド系が71.8歳(男性68.3、女性75.8)となった。

州・地域別で、男女を合わせた平均寿命が全国平均以上となったのは▽セランゴール州(78.0歳)▽クアラルンプール(76.9歳)▽ラブアン(76.1歳)▽サラワク州(75.4歳)▽サバ州(75.3歳)――だった。最も短かったのは、トレンガヌ州の72.6歳だった。