SIMカード購入制限を来年から強化へ、外国人は2枚まで

【クアラルンプール】 政府は、オンライン詐欺や不正利用の増加を受け、携帯電話用のプリペイドSIMカードの購入を、マレーシア人の場合は通信会社1社につき2枚まで、外国人の場合は全社合計で2枚までに制限する方針だ。テオ・ニーチン副通信相が22日、下院議会質疑で明らかにした。

テオ氏によると、規制強化の新ガイドラインは2026年第1四半期の施行を目指している。マレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)を通じ、見直しに向けた公聴手続きを進めている。現在は、通信会社1社につき5枚まで購入が可能。

近年、オンライン詐欺や、人工知能(AI)を使った偽情報、ソーシャルメディアアカウントの不正利用が問題になっており、特に外国人の場合、捜査時の追跡が難航しがちという。ユーザーの年齢と身元確認の強化も検討しているという。
(マレー・メイル、エッジ、10月22日)

「マレーシア・島根フェア」をKLで開催、9社が30品目を出品

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 島根県は21日、マレーシアの食品輸入卸業者であるママミ・ショップ(M)と連携し、「マレーシア・島根フェア」をクアラルンプール(KL)で初開催すると発表した。現地小売店3店舗にて試食・試飲販売を行い、県産食品のマレーシア市場への参入を目指す。

開催時期は10月23日―11月2日で、23―26日の4日間は、県内食品等製造事業者による試食・試飲販売場所はDE-Market、伊勢丹KLCC店、西武百貨店ザ・エクスチェンジTRX店――の3カ所。県内食品製造事業者9社(うち7社が渡航)がお茶、お菓子、調味料、健康ドリンクをはじめとする島根県の特色ある約30品目を出品する。

ママミ・ショップ(M)は1950年創業の健康食品やオーガニックに強みを持つ会社で、スーパーマーケット、ドラッグストア、飲食店、ホテルやオンラインストアなど1,000を超える取引先を持っている。

トランプ大統領が26日に来馬、ASEAN首脳会議に出席へ

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 ドナルド・トランプ米大統領は、第47回東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に出席するため、10月26日にマレーシアを訪問する。ファ―ミ・ファジル通信相兼政府報道官が明らかにした。トランプ大統領にとり昨年11月の2期目の就任以降初めてのマレーシア訪問となる。

ASEAN首脳会議は10月26日から28日まで開催され、ASEAN加盟10カ国すべてと、米国、中国、日本、インドを含む対話パートナー国の首脳が一堂に会する予定となっている。同首脳会議では地域経済協力、持続可能な開発、安全保障問題などが議論の中心になるとみられる。

先に就任した高市早苗首相もASEAN首脳会議に出席する意向を示しており、ホストであるアンワル・イブラヒム首相も「高市首相の首脳会議出席を楽しみにしている」との声明を発表している。

トランプ大統領は訪馬後、27日から3日間にわたって日本に滞在する予定。その後は韓国で10月31日から11月1日にかけて開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する予定だ。

トランプ大統領の訪馬に合わせてマレーシアの市民社会団体と政治団体の連合は、26日午前中にアンパン・パークで「トランプ、あなたはマレーシアで歓迎されていない」と題した抗議デモを計画している。同デモはマレーシア統一民主同盟(MUDA)、祖国戦士党(ペジュアン)、マレーシア・イスラム青年団(ABIM)、マレーシア・イスラム組織諮問評議会(MAPIM)など、20以上の参加団体の支援を受けている。