【シャアラム】 ミニマートチェーンのKKマートで、「アッラー」の文字がプリントされた靴下が販売されていた問題で、セランゴール州シャアラムの初級刑事裁判所は15日、イスラム教を侮辱したとしてKKマートを運営するKKスーパーマート&スーパーストアとサプライヤーであるシン・ジエン・チャン社に対し、それぞれ6万リンギの罰金刑を言い渡した。
一方、KKマートの創始者であるチャイ・キーカン最高経営責任者(CEO)と妻のロー・シウムイ取締役、靴下をKKマートに販売委託していた、ジョホール州バトゥパハのサプライヤー、シン・ジエン・チャン社のソー・チンフアット、ゴー・リーフアイ、ソー・フイサンの3取締役の個人の責任については免責を決定した。
問題の靴下はミラノソックというメーカーが製造し、KKマートに委託販売していたもので、くるぶしの辺りにアルファベットで「ALLAH」とプリントされていた。バンダル・サンウェイの店舗で消費者によって撮影された画像がソーシャルネット上で拡散。「イスラムに対する冒涜」といった批判の声と共に、KKマートの不買運動を呼び掛ける声も上がった。
KKマートに対してはイスラム保守派が抗議の声を上げており、何者かがKKマートの店舗に火炎瓶を投げ込む事件が3件も発生した。
(マレー・メイル、エッジ、7月15日)