MRTプトラジャヤ線第1期、3カ月遅れで11月に開業

【クアラルンプール】 首都圏大量高速輸送(MRT)プトラジャヤ線(MRT2、旧称スンガイブロー—セルダン・プトラジャヤ線、全36駅)の第1期について、営業運転を11月に開始する。プロジェクトの推進母体であるMRTコープが7月7日、発表した。
当初は営業運転開始は8月を予定していたが、行動制限令(MCOおよびEMCO)の影響を受け、試運転期間が延長されたことで約3カ月の遅れとなった。MRTプトラジャヤ線全体の工事は順調に進んでおり、進捗率は90%を超えている。プトラジャヤ線第1期(クワサ・ダマンサラ—カンポン・バトゥ間、全長17.5キロメートル)の進捗率は99%。この区間では4月29日から試運転が行われている。
第2期(カンポン・バトゥ—プトラジャヤ・セントラル間)については、2023年1月に運行を開始する予定で、それにより、総長57.7キロメートルの全線が開通する。
(ポールタン、7月7日)

新型コロナ不活化ワクチン、10月にも民間病院に供給=ヨンタイ

【クアラルンプール】 医療業界に参入した不動産開発のヨン・タイは7日、中国のバイオテクノロジー会社、深セン康泰生物製品(SZKT)が開発した新型コロナウイルス「Covid-19」の不活化ワクチンについて、民間病院への供給が9月もしくは10月になる予定だと明らかにした。
ヨン・タイはSZKTより、年間1,000万回分のワクチンの供給を受けることで契約を交わしており、オプションで1,000万回分の追加供給を受けることができることになっている。
現在、ワクチンの第3相臨床試験を実施しており、国家医薬品規制庁(NPRA)に承認を申請中だ。順調に進んだ場合、9月もしくは10月には承認が下りるという。
またヨン・タイはマレーシアにおいて、ワクチンの研究・開発センターと生産工場を設立する計画だ。マレーシア政府が、マレーシアをバイオテクノロジーの拠点とする目標を掲げていることや、今後も新型コロナウイルス感染症の脅威が続きワクチンの需要が高い状態が長期的に続くことが予想されていることから設立するという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ベルナマ通信、7月7日)

ホテル業界が苦境、断続的制限令で閉鎖が長期化

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」対策のために断続的に操業禁止令が打ち出されているため休業期間が長期化しており、ホテル業界が生き残りをかけてさらなる人員削減、賃金カット、無給休暇などの対策を迫られている。
マレーシア・ホテル協会(MAH)によると、2020年末時点で約100軒のホテルが一時的もしくは永久的に閉鎖された。今年1月に新たな行動制限令(MCO)が発令された後、新たに20軒以上が閉鎖され、6月に発表された国家復興計画(NRP)を受けて、さらに一時閉鎖に追い込まれるホテルが増えている。
MAHが行なった最新調査によると、ホテルの約28%が人員を半分以上削減し、51%以上が10—40%削減した。賃金カットを行なっているホテルは45%、無給休暇を行なっているホテルは63%に上っている。
MAHのヤップ・リップセン最高責任者(CEO)は、海外旅行の回復が見込めない中、国内観光客の主要な供給源である首都圏の行動制限令の継続は業界全体に影響を及ぼすだろうと指摘。当初今年第4四半期と予想されていた観光業界の本格再開はずれ込むだろうと予想した。
その上でヤップCEOは先ごろ政府が発表した総額1,500億リンギの経済対策、「人民保護と経済回復パッケージ」(PEMULIH)に言及し、電気代の割引やサービス税減免は一部の効果しかなく、3千リンギの一時金については旅行会社だけでホテルは除外されているとし、業界に対する支援が不十分だと批判した。
(マレーシアン・リザーブ、7月5日)

デジタルナショナルとエリクソン、110億リンギ投じて5G構築

【クアラルンプール】 5G(第5世代移動通信)基盤を構築するため政府が設けた特別目的事業体(SPV)、デジタル・ナショナル(DNB)は1日、スウェーデン系エリクソン(マレーシア)と協力して、5Gのネットワーク整備とエコシステムの展開を実施すると発表した。投資額は110億リンギ。
DNBは今年3月、5G基盤構築を目指して、公開入札を実施。ファーウェイ(華為技術)やZTE、シスコ、日本電機(NEC)、ノキア、サムスン、ファイバーホームなどが参加していた。
DNBが発表した声明によると、エリクソンが通信塔のレンタルや光ファイバーのリースなど全国の5G基盤構築のためにシステムの設計やネットワーク開発を行う。110億リンギのうち60%以上のプロジェクトがブミプトラ(マレー系および先住民)企業に発注されることになるという。国内のベンダー向けにも能力育成などの機会を設ける他、5Gの利用促進に向けた取り組みも実施するという。
DNBのアスリ・ハミドン会長は、5Gを通じて国民的に包括的な繁栄をもたらすことを1つ目の目標に掲げていると説明、エリクソンにより技術移転などが行われるとした。また、2021年末までにクアラルンプールやプトラジャヤ、サイバージャヤで5Gサービスを開始することを2つ目の目標に掲げていると表明。2022年にセランゴール、ペナン、ジョホール、サバ、サラワク5州、2023年以降は17の都市でサービスを開始し、2024年までに人口カバー率80%を目指すとした。
(ベルナマ通信、フリー・マレーシア・トゥデー、7月1日)

首都圏のロックダウン強化、エコノミストが懸念

【クアラルンプール】 7月3日から16日まで首都圏であるセランゴール州の大部分とクアラルンプール(KL)の一部が強化行動制限令(EMCO)に指定されることを受け、エコノミストからはすでに厳しい状況に置かれている経済への更なる影響を懸念する声が上がっている。
市場研究センターのカリメロ・フェリト最高責任者(CEO)は、セランゴール州とKLがマレーシアの総人口の25.5%、国内総生産(GDP)の40%を占めている点を指摘。マレーシアの経済回復力は永久に損なわれ、傷跡が長期間にわたると懸念されるとし、イデオロギー主導の政策によって孫子の代が高いコストを支払わされることになると述べた。
フェリト氏は政策は健全なトレードオフ分析に基づいて決定する必要があるとした上で、ロックダウンによる年間コストが1,750億リンギに上る一方で、新型コロナウイルス「Covid-19」患者の治療費はわずか80億リンギでしかないとの最新研究を引用。「予防・対策と速やかな治療のための医療システムへの投資はロックダウン費用のほんの一部でしかないのに、成果が期待できない多額のコストのかかる政策を推進するのはおかしいとし、もっと医療向けに資金を投じるべきだと指摘した。
またフェリト氏は、生活がかかっている点では必需品・サービスとそれ以外のセクターも同様であり、分けて対応するのをするのは止めるべきと主張。たとえ食品製造が可能であっても包装材がなかったり物流や生産機械の保守がなければ意味がなく、複雑な経済の仕組みの中で要不要の区別をつけることは無意味だと指摘した。
一方、サンウェイ大学経済学部のイア・キムレン教授は、EMCOを14日間に限って行なうならば地域経済への継続的影響を抑えられるとした上で、重要なのは政府が自立できない世帯のために救援物資、特に食料やその他の必需品を準備することだと指摘。感染が増加していることを考えると、救命救急施設が機能不全に陥るのを防ぐためにターゲットを絞った封鎖、移動の監視、ワクチン接種の迅速化が必要だとした。
マレーシア経営者連盟(MEF)のサイド・フセイン会長は、6月1日に始まった完全ロックダウンですでに苦しんでいる雇用主がEMCOによってさらに困難に直面するだろうと指摘。特に必需品・サービス以外の中小企業や零細企業にとって厳しい状況になるだろうとした。
(フリー・マレーシア・トゥデー、7月1日)

ホテルイスタナ、8月いっぱいで営業停止

【クアラルンプール】 クアラルンプール(KL)にある5つ星ホテル「ホテル・イスタナ」が8月いっぱいで営業を停止する。6月30日付けでゼネラルマネジャー(GM)名義で従業員に通達があった。従業員には自主退職制度(VSS)が提示されている。
同ホテルは新型コロナウイルス「Covid-19」流行に伴う移動制限を受けて業績が悪化。最近では隔離施設として運営が続けられていたが、赤字が続いていたという。
GMのヌーラズディン・オマル氏は、「競争上の優位性は、新規および近隣のホテルやサービス付きアパートとの激しい競争に直面して低下していた」とした上で、新型コロナ禍の中にあって経営努力を続けていたがすべてのオプションを検討した結果、営業停止を決定したと説明した。
「ホテル・イスタナ」の創業は1992年で、客室数は486室。オーナーであるトレードウィンズは「イスタナ」に加え▽ムティアラ・ダマンサラ▽メルタス・ペランギ・ビーチ・リゾート(ランカウイ)▽ザ・ダナ・ランカウイ▽ヒルトン・ペタリンジャヤ▽ヒルトン・クチン▽ムティアラ・ジョホールバル——を所有しているが、ムティアラ・ジョホールバルは5月に営業を停止している。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、マレー・メイル、7月1日)

KLIAに新型コロナの検査センター、外国人は90リンギから

【セパン=マレーシアBIZナビ】 空港運営のマレーシア・エアポーツ(MAHB)は6月29日、クアラルンプール新国際空港(KLIA)に新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の検査センターを7月にオープンすると発表した。検査料金はマレーシア人が60ー250リンギ、外国人は90ー350リンギ。
検査センターは、KLIAのメインターミナルに5カ所、格安航空専用ターミナル(KLIA2)3カ所、計8カ所設置される。RTK検査およびPCR検査が受けることができる。RTK検査は15分、PCR検査は3時間以内に検査結果を知ることが出来、検査結果を待つラウンジや座席も設けられている。また検査センターでは、到着ゲートから検査センターへのエスコート、VIPサービス、Wifiの提供、モバイルWifiのレンタル、飲食サービスなど様々なサービスも提供する。現金のほか、クレジットカードや電子決済なども利用できるという。
モハマド・シュクリエ・モハマド・サレー最高経営責任者(CEO)は、検査センターは保健省に承認されているとし、国境が再開されれば、旅行需要を後押しすることができるとの見解を示した。

全従業員のワクチン接種完了の企業、操業再開容認を検討

【クアラルンプール】 ムヒディン ヤシン首相は、すべての従業員が新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種が完了した企業に対し、必需品・サービスでなくても操業再開を認める方向で検討する考えを示した
官民連携ワクチン接種プログラム(PIKAS)を通じた職域接種を奨励するための政策の一環。ムヒディン首相は28日に行なった新たな支援策「人民保護と経済回復パッケージ(Pemulih=回復)」の発表演説の中で、Pikas推進に向けて1.5億リンギの予算を割り当てると宣言した。
支援策には、人材開発公社(HRDコープ)に登録済みの企業がワクチン購入費用のために拠出金の10%まで使用することができるようにすること、会社や工場が施設をワクチン接種センター(PPV)として使用する場合の費用や新型コロナに関するコミュニティへの寄付を税控除の対象とすること——が盛り込まれた。
(ベルナマ通信、6月28日)

FMCO第2フェーズへの迅速な移行を要請=FMM

【ペタリンジャヤ】 マレーシア製造業者連盟(FMM)は、6月1日から続いている完全ロックダウン(FMCO)の第1フェーズ終了後、直ちに第2フェーズに移行するよう政府に求めた。

FMMのソー・ティエンライ会長は、第1フェーズでは操業を許可された製造業も生産能力の低下を強いられ、グローバルなサプライチェーンにおいて契約上の義務を果たせず、収益やキャッシュフローに深刻な影響を受けていると述べた。輸出契約では、納入が遅れたりキャンセルとなったため、顧客からの訴訟が増加しているという。

より多くの必需経済セクターの操業を許可し、操業能力を80%まで高めるべきであり、非必需経済セクターについても少ない労働力での操業を許可すべきだと主張した。鉄鋼やセメントなどは、50%の稼働率でもよいとしている。

さらに、標準的運用手順(SOP)違反などの調査について、各機関が調整の上行なうべきだと述べた。異なる機関が別々に何度も工場の調査を行っており、SOPや通産省(MITI)の承認に対する解釈も異なっているため、その度に製造業の業務が中断されてしまっているという。

また、6月19日までの57万8,105件の新型コロナウイルス(Covid-19)感染例のうち39万8,846件(69%)がクラスターとは関わりない散発的な発生であるにも関わらず、感染拡大の要因として職場クラスターが継続的に取り上げられることに落胆しているとも述べた。

(フリー・マレーシア・トゥデー、エッジ、6月24日)

貸金業者やクレジット会社のMCO中の営業を許可

【プトラジャヤ】 住宅地方自治省(KPKT)に登録された貸金業者・クレジット会社について、現在発令中の行動規制令(MCO3.0)第1フェーズ中の営業が許可された。

KPKTによると、6月18日の国家安全保障委員会(MKN)特別会議で営業許可が決定された。営業を希望する業者は、通産省の新型コロナウィルス「Covid-19」情報マネジメント・システム(CIMS)経由で営業許可を申請する必要がある。

例外として、サバ州、サラワク州、ラブアンでは申請先が異なり、それぞれサバ州財務省(KKNS)、サラワク州政府部門、ラブアンコーポレーションに営業許可を申請する必要がある。

貸金業者・クレジット会社向けの標準的運用手順(SOP)も更新されており、顧客との商談時間は午前9時から午後5時まで、店舗に同時入店できるのは2人まで、顧客の来店前予約を推奨、スタッフの60%のみ出社などが定められている。

(ベルナマ通信、6月23日)