米テスラ、「モデルY」と「モデル3」を8000リンギ値下げ

【クアラルンプール】 電気自動車(EV)メーカーの米テスラはマレーシア市場で8,000リンギの値下げを行うと発表した。同社は米国、中国、ドイツ、日本でも値下げを発表している。

値下げ対象は、クロスオーバー・スポーツ車(SUV)「モデルY」と小型EVセダン「モデル3」。先日発表された「モデル3」のパフォーマンス・モデルのみ値下げの対象外となる。新価格は、モデルYは▽後輪駆動(19万1,000リンギ)▽ロングレンジAWD(23万8,000リンギ)▽パフォーマンス(28万リンギ)ーー。モデル3は▽後輪駆動(18万1,000リンギ)▽ロングレンジAWD(21万リンギ)▽パフォーマンス(24万2,000リンギ、発表時と同価格)ーー。

2025年末までEVの輸入完成車(CBU)は免税となっており、輸入関税と物品税、道路税が免除される。購入は、テスラのエクスペリエンス・センター(ショールーム)または公式ウェブサイトで受け付ける。
(ポールタン、フリー・マレーシア・トゥデー、ベルナマ通信、4月26日)

UMWトヨタ、「ヤリスGリミテッド」を600台限定で販売

【クアラルンプール】 UMWトヨタ・モーター(UMWT)は、新型Bセグメント・ハッチバック「ヤリスGリミテッド」を600台限定で販売すると発表した。

外観の変更だけでなく、シャシーとパワートレインにも改良を行った。通常版「ヤリス」をベースにデュアルVVT-i 2NR-FE型1.5リットル自然吸気4気筒ガソリンエンジンを搭載。燃焼効率向上に向け、低温の空気を吸入させる「コールドエアインテーク(CAI)」を採用した。最大出力は107馬力(PS)、最大トルクは140Nmを発揮する。安全機能「トヨタ・セーフティ・センス(TSS)」を標準装備している。車体カラーは3色だが、うち2色にはツートーンカラーも用意されており、合計5色の組み合わせが可能。

保険なし価格は9万9,600リンギから。5年間走行距離無制限のメーカー保証が付属する。
(ポールタン、4月25日)

格安ホテルのオヨ、国内に自社運営ホテル100軒を開設へ

【クアラルンプール】 格安ホテル予約サービスの印OYO(オヨ)は、年内にマレーシアで100軒の自社運営ホテルを開設する計画を明らかにした。初の自社運営ホテルとして、3月5日にセランゴール州コタ・ダマンサラにGSホテルをオープンしている。

国内不動産開発業者と提携し、クアラルンプール、ペナン、コタキナバルなどの主要都市でホテルを新規開拓する。レベニューシェア(利益分配)方式による長期運営契約の締結を目指しており、不動産業者が物件管理に関して、毎月または毎年の確実な賃料を得られるようにし、トレーニングなどの継続的サポートも提供する。これらのホテルは、アプリやウェブサイトで「オヨ運営ホテル」と表示され、自社運営ホテルであることをアピールする。オヨはホテルの維持管理状況や顧客評価を元に不動産業者を評価し、報酬を与えるとしている。

オヨ・マレーシア責任者であるアクシェイ・ラソッド氏は声明で、マレーシアはオヨにとり重要な市場であり、革新的なプログラムによってパートナーの収益の増加と市場競争力の維持を支援すると言明。不動産業者が、自主性を高め、物件を効果的に管理できるエコシステムを構築すると述べた。オヨのプラットフォームを活用し、ホテル運営を最適化するツールやサポートを提供していくとしている。
(ザ・サン、4月25日、エッジ、4月24日)

KLIAエアロトレインは来年3月までに完成=仏アルストム

【クアラルンプール】 クアラルンプール国際空港(KLIA)のメイン・ターミナルビルとサテライトビルを結ぶ無人列車のKLIAエアロトレインの更新は来年3月までに完了する見通しだ。更新プロジェクトの調整役を務める仏系アルストム・トランスポート・システムズが明らかにした。

アルストムは新型エアロトレインのOEM(相手先ブランド生産)企業として、プロジェクトの調整作業を指揮し、2025年第1四半期までに列車3編成と軌道2本を完成させることを目指している。

アルストムのヤン・マイシャンドー社長(マレーシア・シンガポール担当)は、全利害関係者と協力し、品質や信頼性を維持しながら、期限厳守に向けて努力していると説明。アルストムは、列車や信号、メンテナンスに先端技術を取り入れており、軌道に異常が発生した場合、人工知能(AI)搭載カメラを通じて運転士に通知を送信するとし、機器運用の最適化に向けたAI予測機能や信号システムの衝突回避機能なども導入しているとした。
(ザ・バイブス、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、4月24日)

米テスラ、「モデル3ハイランド」のパフォーマンスモデルを発表

【クアラルンプール】 電気自動車(EV)メーカーの米テスラは、マレーシア市場向けに小型EVセダン「モデル3」のフェイスリフト版「ハイランド」のパフォーマンス・モデルを発表した。

価格は24万2,000リンギから。別途、注文料1,000リンギ、配送料500リンギが必要となる。

中国・上海工場「ギガファクトリー」から輸出され、最大出力は460馬力(HP)で、最高速度は時速262キロメートル(km)。0-100km時(静止状態から時速100km)加速は3.1秒で、航続距離はWLTP基準で最大528km。インテリアは標準がブラックで、ホワイトへのアップグレードは5,000リンギの追加費用が必要。走行状況に合わせて減衰力を制御する新しいアダプティブダンパーシステムが導入され、外観・インテリアも変更されている。

テスラ・マレーシアは1,000リンギの予約料で予約受付を開始しており、第2四半期中に納車するとしている。
(ポールタン、4月24日)

インドネシアの火山噴火、2万人以上の航空旅客に影響

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 インドネシアの北スラウェシ州にあるルアン山が17日夜に大規模噴火したことを受け、18日に東マレーシアの空港を発着するマレーシア航空とエアアジアのほとんどの航空便が欠航となった。影響を受けた航空旅客は2万人以上に及んだ。

マレーシア民間航空局(CAAM)によると、ルアン山はマレーシアより約800キロメートル(km)離れているが、コタキナバル飛行情報地域内で噴火による火山灰雲が観測された。火山灰雲は航空機のエンジンや電子機器、システムなどに深刻なダメージを与える可能性があるため、欠航となったという。2010年にはアイスランドのエイヤフィヤトラヨークトルの噴火により、欧州の多くの空域が閉鎖されている。

マレーシア航空は、欠航の影響を受けた乗客に対し、1回限りの旅程変更(追加料金不要)または全額払い戻しを行うとしている。ウェブサイトや電話で受け付けるという。

エアアジアも、30日以内に同一路線での日程変更(1回限り、追加料金不要)あるいはエアアジア・リワードにフライト予約権を2年保持できるとした。

ルアン山の噴火は16日に始まり、17日にかけて4回発生した。現地では少なくとも800人が避難している。

ジョホールバルで自動高速輸送インフラ開発、州政府が計画

【イスカンダル・プテリ】 ジョホール州のオン・ハフィズ・ガジ首相は、州政府がジョホールバル(JB)市内の交通渋滞緩和に向けて多層的な自動高速輸送(ART)インフラの開発を目指していることを明らかにした。すでに同州スルタンであるイブラヒム国王からも同意を得ており、更なる検討に向けて連邦政府に提案するという。

16日に開催されたJBとシンガポールを結ぶ電気バス・サービスの出発式に出席したオン・ハフィズ州首相は、ART開発はJBとシンガポールを結ぶ高速鉄道輸送システム(RTS)の完成後に増加が予想されるJB経由のシンガポールへの旅行者増に備えたものだとした上で、加えて市民のJB市内外へのスムーズな移動を促進するために様々な公共交通機関の選択肢を用意することが必要だと述べた。

国境越えの電気バス・サービス開始にあたっては、運行業者であるハンダル・インダが8,000万リンギを投じて60台を購入した。運行するのはラーキン・セントラル―ジュロン・ イースト間、ラーキン・セントラル―ブーン・レイ間の2路線。
(エッジ、ポールタン、ベルナマ通信、4月16日)

 

ガソリン補助金支出の削減は年内に実施=経済相

【クアラルンプール】 ラフィジ・ラムリ経済相は17日、財政赤字の縮小を目指し、ガソリンに対する一律補助金制度を廃止し、年内にも補助金支出の削減を実施すると改めて言明した。

ラフィジ大臣は、政府は生活困窮者支援に重点を置いており、その方針は変わっていないと強調。補助金の削減によりインフレ率が上昇する危険があるため、補助金削減の順序を管理する必要があると述べた。

政府は、国内総生産(GDP)に対する財政赤字比率を、前年の5%から今年は4.3%まで減少させることを目指している。ラフィジ大臣は、昨年政府が支出した810億リンギの大部分を占めていたガソリン「RON95」への一律補助金を段階的に廃止する計画だとした。

ラフィジ大臣は現在の包括的な補助金制度では高所得者層(T20)が受給者の53%を占めているため、対象を絞った新しい補助金制度の導入が必須だとし、4.3%という財政目標を達成するためには、一定のスケジュールを守らなければならないと述べた。
(エッジ、マレーシアン・リザーブ、ブルームバーグ、ポールタン、マレー・メイル、4月17日)

YTLが「シュエンホテル」を改装、マリオットブランドに

【クアラルンプール】 YTLホスピタリティ・リアル・エステート・インベストメント・トラスト(REIT)は、先ごろ5,500万リンギを投じて買収すると発表したペラ州イポーにある「シュエン・ホテル」(290室、現在休業中)を改装し、「ACホテルズ・バイ・マリオット」として再開する計画だ。

改装費用に新たに5,500万リンギを充てる。資金は借入金により賄う。YTLコーポレーションの全額出資子会社、シャリカット・ペンベナアン・ヨー・ティオン・ライが管理会社として任命され、改装工事を担当する。2025年第3四半期の開業を目指す。

改修には、客室と共用エリアの家具、建具、備品などの交換、 ホテル外壁の再塗装、外部インテリアの刷新、イベント、スイミングプール、スポーツ施設の改造または追加、エレベーターやエスカレーターのアップグレードまたは追加、ホテルのオペレーティングシステムの保守と交換などが含まれ、冷房設備や防火設備などを整備し、マリオットブランド基準を満たす。
(ビジネス・トゥデー、4月8日)

米アップルの販売代理店マシーンズ、KLCCに5店舗目を開設

【クアラルンプール】 米アップル製品のマレーシア販売代理店であるマシーンズは5日、クアラルンプール中心部のショッピングモール「スリアKLCC」に5店舗目となるアップル製品専門店を開設した。

「スリアKLCC店」では、製品のデモンストレーションやワークショップを行う専門エリアを有しており、入口や通路を広く取り、移動しやすくしたほか、障害者専用レジデスクを設置するなど、快適さと利便性を考慮した設計となっている。マシーンズ・サービスセンターも併設し、アップル製品の修理・点検を行う専門スタッフが常駐している。

マシーンズは、スリアKLCCのほか、首都圏のショッピングモール▽パビリオン・クアラルンプール▽ワンウタマ▽IOIシティモール▽ミッドバレー・メガモールーー内に4店舗を展開している。
(ビジネス・トゥデー、4月6日、ベルナマ通信、4月5日)