【クアラルンプール=アジアインフォネット】 インドネシアの北スラウェシ州にあるルアン山が17日夜に大規模噴火したことを受け、18日に東マレーシアの空港を発着するマレーシア航空とエアアジアのほとんどの航空便が欠航となった。影響を受けた航空旅客は2万人以上に及んだ。

マレーシア民間航空局(CAAM)によると、ルアン山はマレーシアより約800キロメートル(km)離れているが、コタキナバル飛行情報地域内で噴火による火山灰雲が観測された。火山灰雲は航空機のエンジンや電子機器、システムなどに深刻なダメージを与える可能性があるため、欠航となったという。2010年にはアイスランドのエイヤフィヤトラヨークトルの噴火により、欧州の多くの空域が閉鎖されている。

マレーシア航空は、欠航の影響を受けた乗客に対し、1回限りの旅程変更(追加料金不要)または全額払い戻しを行うとしている。ウェブサイトや電話で受け付けるという。

エアアジアも、30日以内に同一路線での日程変更(1回限り、追加料金不要)あるいはエアアジア・リワードにフライト予約権を2年保持できるとした。

ルアン山の噴火は16日に始まり、17日にかけて4回発生した。現地では少なくとも800人が避難している。