【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 統計局は19日、2024年第1四半期(1ー3月期)のマレーシア国内総生産(GDP)成長率の速報値を発表。すべてのセクターで改善したとして前期(10ー12月期)のプラス3.0%を上回るプラス3.9%と予測した。正式発表は5月17日を予定している。

セクター別では、牽引役のサービス業は、前期のプラス4.2%からプラス4.4%にやや加速。卸売・小売業、輸送・倉庫、ビジネスサービスのサブセクターが貢献し、金融・保険も回復した。

前々期に0.1%、前期に0.3%とマイナス成長が2期続いた製造業は、植物性・動物性油脂、食品加工が減速したものの、非金属鉱物製品、卑金属・金属加工品、輸送機器・その他製造・修理の伸びが貢献し、1.9%のプラス成長に復帰した。

農業はアブラヤシや畜産が伸びたものの林業・木材・漁業の減速が影響して、前期のプラス1.9%からプラス1.3%に減速した。 鉱業・採石業は天然ガスの生産増に下支えされて前期のプラス3.8%からプラス4.9%に加速した。

一方、建設業は非住宅建設が減速したものの、土木や特殊建設、住宅建設の成長により前期のプラス3.6%からプラス9.8%に大幅加速した。