食料品の価格比較アプリ「キタジャガ」を発表=経済省

【プトラジャヤ】 ラフィジ・ラムリ経済相は27日、消費者が食料品などの価格を比較検討できるスマホアプリ「キタジャガ」を発表した。

ラフィジ経済相は記者会見で、「キタジャガ」はアプリ機能開発を担当した非営利団体のキタジャガと経済省との間の共同プロジェクトで、統計局の公開データに基づき消費者の意思決定を支援することを目的としていると述べた。物価上昇率の高い食料品からスタートし、将来的には他カテゴリーにも拡大するとし、購入時の参考となり、データに基づく意思決定の奨励につながることを期待しているとした。

ラフィジ経済相はまた、政府主導のアプリであっても、資金や時間が必要なものばかりではなく、ジャガキタのように自主的にアプリ開発取り組む団体と協力して進めることで短期間かつ低予算で開発が可能になると述べた。Eコマース業者とも協力しオンライン価格の比較を行うなど、対象範囲の拡張も検討するとしている。
(マレー・メイル、3月27日)

サバ州の観光地「ティップオブボルネオ」、4月に営業再開

【クダット】 改装工事のため休業していたサバ州クダットにある観光地「ティップ・オブ・ボルネオ」が、4月に営業を再開する。

「ティップ・オブ・ボルネオ」を視察したサバ州のクリスティーナ・リュウ観光・文化・環境大臣が明らかにしたところによると、改装工事の第1期は2021年12月5日にスタート。悪天候や建材の納期延期により工期が伸びたものの、屋根付き通路や障害者用トイレ、展望台が設置された。

現在は第2期として、既存施設の解体と新たなビジターセンターの建設などが実施されており、6ー10カ月で完成することが見込まれている。

「ティップ・オブ・ボルネオ」は、ボルネオ島の最北端に位置する。スールー海と南シナ海を展望でき、美しい夕日や、ビーチ、文化的アトラクションで知られる人気観光地となっている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、3月25日)

台中産の柑橘20トンをマレーシアに輸出、年内に100トンへ

【クアラルンプール】 台湾・台中市の農業組合である台中市神岡区農会は、柑橘類のマーコット(オレンジとミカンのハイブリッド品種)20トンのマレーシア輸出を進めている。

台中市神岡区農会のマーケティング責任者であるフー・ユチン氏は、年内に合計100トンを輸出する見込みで、将来的にはマレーシア・シンガポールに他果物も輸出する計画だと述べた。台中は高品質の柑橘類で有名で、台湾で最大のマーコット生産地。栽培面積は598ヘクタールで、年間1万1,010トンを生産している。

台中産のマーコットは、25日からイオンやジャヤ・グローサー、コールドストレージ、ハーベスト・インパクト、スター・グローサー、ホールフード・エクスプレスなどで販売する。

台北駐マレーシア経済文化代表処の経済部門責任者であるジェームス・チャン氏は、マレーシアと台湾の二国間貿易額は昨年、前年比36%増の70億米ドルとなり過去最高を達成したとし、今後も両国間の貿易を成長させるため、包括的及び先進的な環太平洋経済連携協定(CPTPP)への台湾の参加を支援してほしいと述べた。
(ザ・サン電子版、ベルナマ通信、3月24日)

二輪車専門展示会「KLバイクショー2023」を8月に初開催

【クアラルンプール】 二輪車に特化した展示会である「クアラルンプール・バイクショー2023(KLBS 2023)」がクアラルンプールのワールドトレードセンター(WTC)で8月24ー27日に初開催される。

KLBS2023を主催するムーベントゥーム社のファルーク・ナリッシュ社長は、これまで自動車業界には二輪車専門イベントが存在せず、バイクや自転車はショールームの端に追いやられることが多かったと言明。KLBS2023はアジア地域で有数の二輪車展示会となることを目指し、新モデルの発表や展示・販売、技術ワークショップ、アウトドアでのアクティビティなどを行う予定だと述べた。シンガポール、タイ、インドネシアからの参加も見込んでおり、4日間で10ー12万人の来場を目標として掲げているという。

4月1日以降、公式サイトで入場チケット販売を開始する。入場料は1日券が38リンギ、12歳以下の場合は19リンギ。4日券は、大人68リンギ、子供38リンギ。5月31日までの購入に対しては早期割引料金が設定され、1日券が大人28リンギ、子供14リンギ、4日券が大人45リンギ、子供22.5リンギ。学生、高齢者、障害者向けに24リンギの1日券、40リンギの4日券も別途売り出す。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、3月24日、ポールタン、3月21日)

プラントベースフードのフューチャー、カフェチェーンと提携

【クアラルンプール】 プラントベースフードのフューチャー・フードは、代替タンパク質商品の認知度拡大を図るため、ラマダン(断食月)期間中に、カフェチェーン店の「コーヒー・ビーン・アンド・ティー」や「オールドタウン・ホワイト・コーヒー」と提携する。

フューチャー・フードは、「ハイ・ファイバー・チキン」、「インビンシブル・ミンス」、「バーガー・パティ・スーパーグルメ」、「ハイ・ファイバー」などの短時間で調理可能な代替タンパク質製品の製造・供給を行っている。

フューチャー・フードのジャック・ヤップ最高経営責任者(CEO)は、食品・飲料(F&B)企業からプラントベースフードの需要が高まっていると言明。同社の製品は東南アジアにおいてF&B小売店800店舗で販売されているが、近隣諸国から同社製品への関心が高まっていることを受けて、生産能力を引き上げて対応しており、年末までに、東南アジア全体で2,000店舗で販売されることを目指すと述べた。また、プラントベースフードは、需要の高まりや菜食主義者の増加に伴い価格が下がっているという
(ベルナマ通信、3月22日)

 

高速道路のプラス、ペナン大橋とBKEでオープン決済試験実施へ

【クアラルンプール】 高速道路運営のプラス・マレーシアは23日、9月にクレジットカードやデビットカードで通行料金を支払えるオープン決済システムをペナン大橋とバターワース・クリム高速道路(BKE)に導入するための準備を進めていると明らかにした。

ザカリア・アフマド最高執行責任者(COO)によると、高速道路局と協力し、9月の正式開始時にシステムが円滑に運用できるようにする。ペナン大橋では、無線自動認識システム(RFID)レーンで、BKEではクバン・セマン料金所でテストを実施する。

決済の試験導入は、アンワル・イブラヒム首相が先ごろ、国内の高速道路料金収受システムにおけるタッチ・アンド・ゴー(TnG)の独占状態を見直す考えを示したことを受けて行われるもの。首相発言を受け、アンソニー・ローク運輸相が、全ての公共交通機関各社に対しオープンな決済方法を導入するよう指示。アレクサンダー・ナンタ・リンギ公共事業相も、9月までに5本の高速道路でデビットカードやクレジットカードを利用した支払いを開始すると発表し、サラフディン・アユブ国内取引物価相も、より多くの支払い方法導入や他の高速道路への拡大予定について、運輸省および公共事業省との三省間協議を行うとしていた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、3月23日)

高級スーパーのビレッジグローサー、ガムダウォークに店舗開設

【クアラルンプール】 高級スーパーマーケットチェーン「ビレッジ・グローサー」を運営するザ・フード・パーベイヤー・リテール(TRSB)は21日、セランゴール州シャアラムのコタ・ケムニンに位置するショッピングモール「ガムダウォーク」に25店舗目となる「ビレッジ・グローサー・ガムダウォーク店」をオープンした。

店舗面積は1万7,000平方フィートで、有機野菜やキャメロン・ハイランドから毎日届く新鮮な野菜や果物、肉・魚介類、国内外の食品などを取り揃える。日本、米国、韓国からの空輸野菜や和牛バーガーパティ、オーストラリア産牛肉、ニュージーランド産羊肉、ノルウェー産サーモン、日本など海外・世界各国の菓子も提供。オーガニック、スーパーフード、グルテンフリー、シュガーフリー、デイリーフリー、ベジタリアンなどの健康志向のニーズに対応した2,400以上の商品を取り揃える。営業時間は午前10時から午後10時。

 TRSBのコ・キアンキー最高経営責任者(CEO)は、店舗では生活必需品を提供し、世界中の洗練された食品を販売しているとコメント。ガムダウォークとの提携は、両社のみならず顧客にとっても有益だと述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、3月22日、ビレッジ・グローサー発表資料)

マラッカのインペリオモールを医療モールへ、星クアンタムが入居

【シンガポール】 不動産開発の星企業ハッテンランドは22日、歯科医療の星企業クアンタム・ヘルスケアとの間で提携契約を締結した。ハッテンランドがマラッカで運営する商業施設「インペリオ・モール」を医療モールに再編し、モール内にクアンタムが専門外来医療センター「クアンタム・スペシャリスト・センター」を開設する。

クアンタムにとり初の海外進出で、また医療・ウェルネス事業への初展開となる。インペリオ・モールは8階建てで、総敷地面積は35万平方フィート。クアンタムはそのうち3フロア、18万平方フィートのスペースを取得し、専門科や美容医療などのクリニック、飲食店、オフィスなどを構える計画で、今年下半期から段階的にオープンする。契約期間は9年間で、テナント契約も30日以内に締結する予定。

クアンタムのトーマス・タン最高経営責任者(CEO)は、マラッカは医療ハブとして有名で、また連邦政府も医療観光を推進しているため、専門外来ケアセンターを構える地として適しており、マレーシア人以外にも、シンガポール人、インドネシア人もターゲットにしたいと述べた。シンガポール、マレーシア、インドネシアのメダンなどから、2,400万人以上の人々が訪れる可能性があるとしている。

ハッテンランドのコリン・タン会長兼社長は、マラッカは熟練開業医による手頃な医療サービスにより主要な医療観光ハブとなっているとし、またモールは患者や医療機関にとり利便性が高いため、インペリオ・モールを医療モールとして生まれ変わらせるとコメント。クアンタムと緊密に協力し、顧客に高価値な選択肢を提供することを目指すと述べた。
(エッジ、3月22日)

砂糖含有量の多い飲料への物品税など、導入を延期

【クアラルンプール】 マレーシア財務省 (MOF) は、2022年度予算に盛り込まれ今年実施される予定だった砂糖含有量の多いプレミックス飲料に対する物品税、商品配送にかかるサービス税、低価格商品(LVG)にかかる売上税の導入を、後日発表する日時まで延期すると発表した。

これら新税制3項目は2023年に導入される予定だったが、準備に時間が必要な業界、特に零細、中小企業 (MSME) のニーズを考慮して延期を決めた。法律面で改善する時間が得られることも延期の理由となった。

プレミックス飲料に対する事実上の「砂糖税」となる物品税は、100グラム(g)当たり33.3gを超える砂糖を含むものが対象。糖尿病と肥満の増加を抑えるために導入が決まった。

商品配送にかかるサービス税は、配送業者間に平等な待遇を提供することを目的としたもの、LVGへの売上税は国産品と輸入品を平等に扱うことを目的としたものとなっている。
(ベルナマ通信、3月21日)

KLIA2にエアポートラウンジがオープン、出入国手続きも可能

【クアラルンプール】 クアラルンプール新国際空港(KLIA)の格安航空専用ターミナル(KLIA2)に、「スカイ・スイート・エアポート・ラウンジ」がオープンした。

空港運営のマレーシア・エアポーツ(MAHB)によると、ラウンジはセクター2の3階にあるもので、空港で「サマサマ・ホテル」を運営するKLエアポート・ホテルが管理する。ラウンジは24時間営業で、座り心地が快適な座席やマッサージチェア、無料の軽食、高速のWifi、衛星テレビチャンネル、化粧室、ミーティングなどに使用できるVIPルームを完備している。また入国審査や税関申告ができる「ファストトラックサービス」も提供する。

MAHBのザイヌン・アリ会長は、マレーシアの空港業界および旅行業界の回復に向けた新たな節目となるとコメント。旅客数は増加の兆しを見せており、近く国内線、国際線共に新型コロナ感染拡大前の水準に達し、それを上回ることもできると確信しているとした。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、3月21日、ベルナマ通信、3月20日)