インドネシアの「クナンガンコーヒー」スリアKLCCにオープン

【クアラルンプール】 インドネシアのコーヒーチェーン、「クナンガン・コーヒー」はマレーシア1号店をクアラルンプール(KL)のショッピングモール「スリアKLCC」にオープンした。同社にとり海外初出店となる。

共同設立者兼最高経営責任者(CEO)のエドワード・ティルタナタ氏によると、来年第1四半期までにマレーシア国内で約10店舗オープンする計画だ。すでに4店舗については、KLの「マイタウン・チェラス」、「パビリオンKL」、「ニューセントラルKL」、セランゴール州ペタリンジャヤの「サンウェイ ・ピラミッド」に開設することが決まっており、年内にオープンできる見込みだ。

「クナンガン・コーヒー」は2017年に設立。インドネシア国内では64都市に850店舗を開設している。昨年12月に、「ユニコーン企業」(企業の評価額が10億米ドルで、設立10年以内の未上場のベンチャー企業)となっている。
(エッジ、10月17日)

10月1日開始のデジタルノマド向けビザ、2千人以上が申請

【ランカウイ】 アヌアル・ムサ通信マルチメディア相は、10月1日より受付を開始したデジタルノマド(ITを活用し旅行しながら働く人)向けビザ「DEランタウ」について、オンライン申請件数が2,000件を超えたと明らかにした。

「DEランタウ」は年収2万4千米ドル以上のIT・デジタル系フリーランス、あるいはリモートワーク労働者が対象の1年滞在できるビザで、1年延長も可能。申請料金は1,000リンギで、配偶者や子供の帯同が認められている(帯同者申請料金は500リンギ)。第1期として9月13日にペナンにおいて1カ所目のデジタルノマド拠点を開設。10月16日にはケダ州ランカウイにおいてオープンした。今後は、クアラルンプールで設置が予定されている。

アヌアル大臣は、国が率先してデジタルノマド向け施設をさらに拡充する必要があると言明。またマレーシア・デジタル経済公社(MDEC)のマハディール・アジズ最高責任者(CEO)は、国内のデジタル経済は現在450億リンギだが、「DEランタウ」からの貢献により、2025年までに700億リンギへの規模拡大を目標に掲げていると述べた。
(ザ・サン、10月17日、ベルナマ通信、10月16日、MDEC発表資料)

DASH高速道路が開通、首都圏6高速道路の通行料金値下げへ

【クアラルンプール】 首都圏で6年間工事が進められていた、20.1キロメートルのダマンサラーシャアラム高架高速道路(DASH)が13日に開通した。開通を記念し、10月14日から11月30日までの通行料金が無料になる。

DASHは、42億リンギを投じ建設されたもので、ガスリ回廊高速道路(GCE)、ダマンサラ・プチョン高速道路(LDP)、ペンチャラ・リンク、SPRINT高速道路などの高速道路網を結ぶ。1日平均5万人の利用が見込まれ、プンチャク・ペルダナからペンチャラまでの90分の通勤時間を30分に短縮できる。料金所3カ所、休憩所2カ所、監視カメラ37台、非常電話18台、車両事故検知システム(VIDS)30台、道路情報板10面、発光ダイオード(LED)街灯2,441台を設置。料金所の建物には、ソーラーパネル、雨水利用システム、芝生の屋根を設置している。運営期間は、2014年12月から2069年12月までの55年間。

同日、首都圏の主要高速道路6カ所の通行料金の引き下げについても発表された。プロジェク・リンタサン・コタ・ホールディングス(プロリンタス)が運営するアンパンークアラルンプール高架道路、GCE、ケムニンーシャーアラム高速道路、カジャン分散リンク高速道路が20日から、IJMコーポレーションが運営するカジャンーセレンバン高速道路、スンガイ・ベシ高速道路は2023年1月1日から通行料金を値下げする。

通行料金値下げは、高速道路の運営権保有企業の再編によるもの。イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は、プロリンタス傘下4企業の再編に合意したとし、再編により政府から運営企業への補償金約88億リンギを節約でき、その分を利用者に還元できると述べた。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、10月14日、マレー・メイル、マレーシアン・リザーブ、バイブス、10月13日)

米ラルフローレン、カフェ「ラルフズコーヒー」をKLに開設

【クアラルンプール】 高級ファッションブランドの米ラルフローレンは、クアラルンプール(KL)中心部の高級ショッピングモール「パビリオン・クアラルンプール」にカフェ「ラルフズ・コーヒー」をオープンした。

香港のデザイン会社であるレジェンド・インテリアが店舗デザインを担当し、米フィラデルフィアのコーヒー店であるラ・コロンベがコーヒー豆を提供している。店舗では、コーヒーの他、ホットチョコレート、紅茶、ブラウニーやクッキー、 レイヤード・ココナッツ・ケーキなどのスイーツも取り揃える。また、ボトル、マグカップ、デザートプレートなど、「ラルフズ・コーヒー」のロゴ入りオリジナル商品も販売する。営業時間は午前10時から午後10時まで。

「ラルフズ・コーヒー」は、2014年8月にニューヨークで開設。米国以外にも、日本や欧州、中国、香港、カタールに常設店を構える。その他、ラルフローレン店舗側で、コーヒー・トラックや売店なども出店している。

(ワールド・コーヒー・ポータル、スマートポータル・マレーシア、10月11日)

エアアジアがペナンーバリ線を20日に就航、週2便を運航

【ジョージタウン】 格安航空のエアアジアは12日、ペナンーバリ(デンバサール)線を20日から就航すると発表した。週2便の運航で同社のペナン国際空港発着便数は週156便となる

10月20ー27日の運航スケジュールは、AK1234便が月、木曜日の運航で、ペナン発が7時00分、バリ着が10時35分。AK1235便が月、木曜日の運航で、バリ発11時10分、ペナン着が14時30分。11月1日ー来年3月25日の運航スケジュールは、AK1234便が火、土曜日の運航で、ペナン発が15時25分、バリ着が19時00分。AK1235便が火、土曜日の運航で、バリ発19時25分、ペナン着が22時45分。

エアアジアは新就航を記念して、16日までの期間限定で、10月20日ー2023年3月25日までのバリーペナン間航空券を片道159リンギから購入できるキャンペーンを実施する。

同州観光・創造経済委員会のイェオ・スンヒン委員長は、新路線が観光消費と雇用機会の相乗効果により、地元に多くの利益をもたらすと確信していると言明。外国人旅行者の訪問促進にもなり、ペナンはビーチに囲まれたビジネスと観光のハブとして成長しているため、将来的にペナンとオーストラリアを結ぶ新路線開拓のきっかけになる可能性があると述べた。

エアアジアのリアド・アスマット最高経営責任者(CEO)は、新路線は昨年8月のペナン国際観光局(PGT)との協力覚書(MOC)の締結に続き、ペナンを観光地として盛り立てる取り組みだと説明。ペナンは同社の成長において重要な役割を担っているとして、今後もペナンでのサービスを拡大していくと述べた。

(ラキヤット・ポスト、エッジ、ベルナマ通信、10月12日、エアアジア発表資料)

ペナン海浜公園開発「ガーニーワーフ」第1期、来年3月に完工

【クアラルンプール】 ペナン州ジョージタウンの海浜公園「ガーニー・ワーフ」第1期は、来年3月に完工する見込みだ。

2億リンギを投じて実施される「ガーニー・ワーフ」開発は、24.28ヘクタールの海浜公園で、ビーチ、海岸林、ウォーターガーデン、海辺の飲食店街という4つのエリアで構成。第1期では子供向け遊び場、スケートパーク、南側展望台、公衆トイレ、プロムナード、売店、レクリエーションパーク、景観エリア、駐車場など、第2期では、ホーカーセンター、北側展望台、立体駐車場、ビーチエリア・遊歩道、ウォーターガーデン、排水設備などを建設する。

ペナン州都市計画委員会のジャグディープ・シン委員長は、8日に現地で開催された記者会見で、5月の鍬入れ式後、両期の工事が同時進行で順調に進んでおり、2025年までに全体が完成する見込みだと言明。州政府は、様々な年齢層のペナン市民が「ガーニー・ワーフ」で社会的・家族的活動を行い、家族の絆を強め、生活の質や生産性が向上することを望んでいると述べた。また、「ガーニー・ワーフ」が、ペナンの新たな魅力となるだけでなく、近隣住民や州民に経済的効果をもたらすことが期待できるとした。
(ペナン・プロパティー・トーク、10月8日)

不動産開発のトロピカナ、ランカウイにシェラトンホテル建設へ

【クアラルンプール】 不動産開発・管理のトロピカナ・コーポレーション(TCB)は、ランカウイ島のトロピカナ・チェナンに5つ星ホテル「シェラトン・ランカウイ・リゾート・アンド・スパ」を建設する。

子会社チェナン・リゾートが、米マリオット・インターナショナルとの間で、マネジメント契約を交わした。トロピカナにとり、マリオットとのマネジメント契約は3件目となる。

受賞歴のある有名建築家やコンサルタントが設計するもので、推定総開発価値(GDV)は3.5億リンギ。客室数は270室。レストラン、バーなどの飲食施設、スパ、プール、フィットネスセンター、キッズクラブ、小ー中規模イベントに対応可能な宴会場、会議室、イベントスペースなども併設する。

TCBは、ランカウイ島は観光客や投資家からの関心を集めており、年間観光客数も年間400万人まで回復する可能性があることからシェラトンの建設を決定したとし、ランカウイにおけるTCBの拡大計画やホスピタリティ分野での存在感を強化するものだと述べた。

トロピカナ・チェナンは、TCBがパンタイ・チェナン・ビーチ沿いの5.3エーカーの敷地に総開発費14億リンギを投じ建設中の住宅、ホテル、商業施設から成る複合開発施設。
(ザ・スター、ザ・サン、10月7日、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、10月6日)

コーヒービーン&ティーリーフ、年内に140店舗達成へ

【ジョージタウン】 コーヒーチェーン「コーヒービーン・アンド・ティーリーフ」は、マレーシア国内で127店舗展開しているが、年内に140店舗達成を目指す計画だ。

マレーシア開業25周年記念式典において、マーケティング・イノベーション責任者のフィオナ・ロドリゲス氏は、近くペナン州バトゥカワンに新店舗をオープンすると記者に対して発表。今後2カ月間にペナン州で2店舗し、来年は全国で40店舗をオープンし、そのうち15店舗をドライブスルー併設店とすると述べた。

「コーヒービーン・アンド・ティーリーフ」では、開業25周年を記念してキャンペーンを実施する。25リンギ以上の購入でスタンプを獲得し、スタンプを10個集めると、抽選でペナン、クアラルンプール、ジョホールでの3泊4日のホテル宿泊券などの賞品が当たるという

「コーヒービーン・アンド・ティーリーフ」は1963年に米ロサンゼルスで設立。2019年にフィリピンのファストフード最大手ジョリビー・フーズに買収された。全世界で約1,100店舗を展開している。
(ザ・スター電子版、10月4日)

クウェート航空、7年ぶりにクアラルンプール線を再開

【セパン】 クウェート航空が、7年ぶりにクアラルンプール (KL)路線を再開。3日午前11時40分に「KU409」便(ボーイング「777ー300ER」機、乗客約300人)が、クアラルンプール新国際空港(KLIA)に着陸した。

クウェート航空のマレーシア総代理店であるATSグローバル・トラベル・アンド・チャーター社のA.アジス・アハマド会長は、当面は週2回運行し、11月から週3回に増便するとし、今後さらに増便する可能性があると言明。クウェート国際空港は国際的なハブであるとして、クウェート経由でロンドンやミュンヘンなど世界各地に移動することができると述べた。また、サラワク州政府と協力し、クチン国際空港をイスラム教徒の小巡礼(ウムラ)のハブとする計画もあるとし、将来的にはクウェート航空もクチン国際空港から運航する予定だとした。

クウェート航空は乗客減少により2015年にKL線への運航を停止。2018年に再開を計画していたが、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大に伴い再開を延期していた。東南アジアではKLIA以外にタイ・バンコク、インドネシア・ジャカルタに乗り入れている。
(ザ・スター、10月4日、ベルナマ通信、ザ・スター電子版、10月3日)

築28年のシャアラムスタジアム、複合スポーツ施設として新設へ

【クアラルンプール】 老朽化が進み、浸水などが起きていたセランゴール州シャアラムの「シャアラム・スタジアム」は「マラワティ屋内競技場」とともに取り壊され、複合施設「セランゴール・スポーツ・コンプレックス(KSS)」として約200エーカーの敷地に新設されることが決まった。

セランゴール州政府企業であるメンテリ・ベサル・セランゴール(MBIセランゴール)は、不動産開発のマレーシアン・リソーシーズ・コーポレーション(MRCB)との間で開発に向けて趣意書を締結した。KSSは3.5万ー4.5万人の収容が可能。サッカーの国際大会に不可欠なFIFA基準を満たし、固定式の天窓や取り外し可能なピッチ、大規模駐車場などを備える。浸水対策として、スタジアムに隣接する道路の高さに合わせてスタジアムを高架化する。また、歩道や緑地、駅への屋根付き通路、小売スペース、その他のスポーツ施設、多目的施設など、付属設備・施設の設置も検討する。4年後の完工を予定している。

MRCBグループのイムラン・サリム社長は、KSSは多目的スタジアムとして年間200件のイベントを開催できるようになるが、まずはサッカー・スタジアムとして採算が取れるようにする必要があると言明。コストを適切に評価するには時間がかかるため、全過程に3ー4年かかる可能性があるが、持続可能な商業化を目指すと述べた。

築28年のシャアラム・スタジアムの維持費は年間約500万ー600万リンギと高額なため、採算が取れていない。2020年には屋根の破片がピッチに落下したことで閉鎖し、同スタジアムを本拠地とするサッカーチームのセランゴールFCがMBPJスタジアムで試合をすることを余儀なくされた他、 2015年と昨年末には、集中豪雨によりピッチが浸水していた。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、10月1日)